2014年7月5日土曜日

日露領土問題に対して日本庶民の持つ感覚

 北方四島(択捉、国後、色丹、歯舞)の帰属問題が、今日の週刊ニュース新書(7/5テレビ愛知、午前11:30)で放送され、今が北方四島の帰属確定と日露平和条約締結のチャンスであるとのことであった。鳩山一郎内閣のときの1956年に出された日ソ共同宣言では、平和条約締結時に歯舞、色丹の両島が日本に返還されるとの合意があった。その後日ソ関係が冷却し、ソ連は歯舞色丹両島も返還の予定は無いという態度であったが、体制が代わり日本の北方の隣国はロシア国となり、最近になってようやく領土の帰属確定と平和条約の可能性が出て来た。
 日本におけるロシアの印象は決して高くない。それは日本がポツダム宣言の受諾を通告した後に、しかも日ソ中立条約の有効期間中に、一方的に条約の破棄通告をし、ソ連軍が千島から北海道に進攻してきたからである。また、日本兵捕虜のシベリア抑留も、ほとんど全ての日本人が知っている。これらの事実が、日本におけるロシアに対する国民感情の基礎を作っていることを、ロシアは先ず知るべきである。
 ただ、ソ連最後の大統領のゴルバチョフ氏、最初のロシア大統領のエリツイン氏、更に、柔道の愛好家であるプーチン現大統領に、多くの日本人は政治家としての高い能力と信頼感を感じていると思う。その結果、ロシアへの印象は最近相当改善していると思う。特にネットにアクセスできるある程度以上の知的な層に、その傾向が強いと思う。
 更に、隣国中国が未だに共産党独裁国家であり、反日連携を韓国ととっている昨今、日本の将来におけるロシアとインドの重要度が益々意識されており、恐らく、領土帰属問題の解決と平和条約の締結、その後のロシアからの天然ガス輸入などまで、一気に進むチャンスであると思う。
 北方四島や南樺太の帰属問題に関する歴史は複雑で、我々素人には全く判らない。ただ、素人的感覚では、日本がこれまで主張して来た“ロシアは四島を一括変換すべき”とか、“四島は日本の固有の領土(外務省の公式見解)である”などの発言は今後封じて、現実的な対応をとるべきであると思う。私は、国後と択捉の間に国境線を置くのが、プーチン大統領の “引き分け”のポイントになると感じている。また、これは全くの素人考えであるが、元島民(日本)の権利主張には一定以上の配慮は出来ないこと(1)、現在のロシア住民には私的財産の保存と日本国への永住権付与などの議論が必要になるような気がする。
=これは理系人間の直感的意見です。特に最後のパラグラフに関する指摘を歓迎します。=
注釈:
1)日本国全体の国運を懸けての交渉であり、日本人旧島民の利益回復が目的ではない。

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