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2015年1月29日木曜日

イスラム国の忌々しい企み = 3−4段階の綿密な計画の可能性

後藤さんの解放交渉の期限が切れ、非常に深刻な状況に見える。
イスラム国が湯川さんと後藤さんを人質にして、日本に交渉していたのは230億円との引き換えだったが、期限切れを理由に湯川さんを殺害した。そして、残された後藤さん解放の条件として、24時間以内にヨルダンで自爆テロを企んだリシャウィ死刑囚の釈放を出して来た。回答が遅れると、24時間以内に捕虜になっているヨルダン軍のパイロットを先ず殺すというのだ。そして、交渉の相手を日本からヨルダンに切り替えた。

これは忌々しいが良く出来た策略である。つまり、後藤さんがリシャウイ死刑囚と交換出来た場合、そのパイロットが人質としてのこる。次の段階として、日本にそのパイロット解放を条件に数百億円の支払いを要求するのだ。そして、交渉相手が再び日本になる。この場合、後藤さんが人質ではなく、ヨルダン国と日本との外交関係が”人質”となる。これは相当重く、確実に数百億円の金が見込める。

更に、気になるのはリシャウイ死刑囚とイスラム国の間に、非常に重要な関係があるのか、今一つわからないことである。昔のリーダーの姉妹のような関係だというが、もし、その関係が比較的軽いのなら、リシャウイ死刑囚は再び自爆テロをヨルダン以外の国で強要される可能性がある。そうなった場合、ヨルダン、イスラム国、そして、日本の間の国家間関係全てが、イスラム国により大きく楔を打ち込まれることになる。その場が、ヨルダンの場合は、日本とヨルダンの関係が破壊できるかもしれない。私の意見は、最初からテロに屈しないことが、最善だろうということである。

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