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2015年4月13日月曜日

大河ドラマ「花燃ゆ」の不人気

攘夷の理由がわからない:

日曜の夜放送されているNHKの看板番組「花燃ゆ」を見ている。視聴率が低く、内部でも“不穏な空気”が流れているという。 http://news.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&p=花燃ゆ+視聴率&ei=UTF-8 評価の高い作品を原作としておれば、一定の視聴率が予想できるが、このドラマの脚本はオリジナルであり、人気も始まってみなければわからないのが当然だろう。

面白くない理由は分らないでも無い。それは、松下村塾を作った秀才吉田松陰とそこに集まる秀才達が結論として出した「攘夷」とそれに至った彼らの思考の経緯がほとんど描かれていないのである。日本に外国の軍艦が多数来たこと、清国が英国の植民地となったこと、の二つの事実から、どうして攘夷が出てくるのだろうか? 現在の我々にも当時の攘夷を叫ぶ緊迫感が伝わる様に、話を作ってもらわねば人気が出ないのは当然だろう。

異国の軍艦に囲まれたことで国の将来が危うくなって来たとき、どうして“異国討つべし”なのか?異国と交易を開始すれば、何故、日本が植民地化するのか? 「清国が植民地化されたのは何故なのか?」に答えを見つけていたのか?彼らの思考の経緯が、さっぱり分らないのである。

植民地化を防ぐためには、国を富まし武装を強化することであるが、それは攘夷とは異なる。攘夷は現在の自国なら異国と戦争して勝てる可能性があるという場合には、一つの選択肢ではある。しかし、軍艦やそれに搭載された大砲を見て、日本が軍事的に劣っていることが分っていた筈である。実際、薩摩も長州もそれらの国とその後戦って大敗している。それでも尚攘夷を叫ぶ長州の秀才達は、どういう議論を行なったのか?そこに一定の回答を与えなければ、この連続番組が歴史ドラマとして成立し得ないのではないか。

異国と互角の地位を確立するには、中央集権的な国民国家の建設を行い、富国強兵を実現することが必要だった。そしてその為には、尊王&倒幕は必要だっただろう。しかし、その前段階は攘夷ではない筈である。攘夷=>尊王攘夷=>倒幕の流れは、十分な説明がなければ判りにくい。攘夷派は最初から“隠れ倒幕派”だったのかもしれない。その当たりのことは最低限、ドラマの底流に視聴者がわかるような形でなければならないと思う。

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