2015年8月27日木曜日

愛知県も天下り天国か?

今朝の中日新聞一面トップに、愛知県の元副知事ら元県職員幹部3名を対象にした県外郭3団体トップのタライ回し人事が報じられている。下の図にその概略を示した。

これらの人事は、全て“愛知県人事課に推薦”を依頼して、各機関が採用を決定したことになっている。しかし、一部公募をしているものの、完全に人事課と元副知事らの間で作ったシナリオ通りであることは、県信用保証協会を退職して愛知環状鉄道社長に就任した西村真元副知事が任期を残して退職を申出ていることで解る。

西村氏は、6月末に愛知環状鉄道社長に採用されない可能性があれば、2年の任期を残して理事長を退職する筈がない。勿論、「別にやりたいことがあって退職したが、是非お願いしますということだったので、引き受けることにした」などの言い訳は山ほど可能である。更に、「下衆の勘ぐりだ」という腹立たしい反論も可能だろう。

この種の天下りは国家公務員でも同様だろう。外郭団体への天下り人事は、長年の慣例として行なわれ、現職公務員も簿外勤務規定として十分承知している。それは日本の公務員という種族の本質であり、その点は中国の公務員と全く同じである。(補足1)

つまり、県行政は全て官僚主導で行なわれていることを意味しており、知事も同様に何も”しんどいこと”はしない存在である。そして、大村知事もその政治風土に馴染んでいることを示している。(補足2)その責任を大村知事に取らせる為に次回の県知事選挙では、共産党推薦の候補者しか選択肢がなくても、大村氏以外に投票すべきである。

この様な人事がまかり通るもう一つの原因は、日本の組織のトップは何もしない制服のワッペンのような存在だからである。私企業ではトップに存在感が無い場合、巨大企業でもグローバル競争に勝ち残れず、その将来は危ういだろう。アップルの前CEOのジョブズ氏や日産を建て直したゴーン氏のようなトップなら(補足3)、高給を支払う値打ちがあるだろうが、上図のトップに要求されるのは何かの会での挨拶の能力くらいだろう。

中央であれ地方であれ、小さな政府が望ましいのは、行政府は共産主義社会のように能率が低いからである。その理由の一つが、その中にこのような何もしない高給取りが大勢巣食うことである。

補足:

1)”ワイルド・スワンズ”に、中国で公務員が一人でると、そのコネで一族が潤うという記述がある。
2)大阪市長になった橋下徹氏は、それまで高かった市バスの運転手の給与を阪急バスなどの民間バスの運転手並に下げた。このような”しんどい仕事”をして始めて、意味のあるトップなのだ。
3)創業者代表としてスティーブ・ジョブズ氏をあげましたが、他にも有名なビルゲイツ、google、インテル、facebookの創業者など偉大な創業者は米国に多数います。中国のジャック・マー、日本の孫正義氏、柳井正氏なども、ビッグな現代の創業者です。カルロスゴーン氏をあげたのは、経営建て直しには特別なリーダーシップが必要だと思ったからです。

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