2016年8月20日土曜日

核兵器禁止条約など意味がない

国連の核軍縮に関する作業部会は、核兵器そのものを禁止する新たな条約の交渉を来年にも始めるべきだと、国連総会に勧告することを決めた。しかし、作業部会には核保有国が参加せず、参加した日本など非核保有国からも慎重な意見が出ている。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160820/k10010643301000.html

こんなことを国連がするのは早すぎる。国連が世界政府としての機能を持ち、世界政府にふさわしい権威と権力を持つようになって、初めて意味が出てくる。国連は未だに第二次大戦時の連合国の集まりが骨格であり、戦後大きな進歩はない。それが分かっていないのなら、幼稚というか、スタンドプレイ的というか、無責任な人たちである。

条約を無視して国益を優先することは歴史に山ほどある。国際政治は力の原理が支配している。その力の中で最終的な段階で意味を持つのが軍事力であり、それを構成するのは主に核兵器である。何とか核の傘を有効にするように日本も年間数千億円の国家予算を使っている。それは条約などあてにならないからだ。

例えば第二次大戦の時、法的に有効である日ソ中立条約を無視して、ソ連が無防備な日本軍と日本市民を虐殺し、兵士等をシベリアに拉致し、そして北方領土を奪いとった。今でも、国際関係は基本的に野生の原理が支配している。日本は現在、日中平和有効条約が中国によって尊重されることを祈っている。そんなことを、外交官なら知らない筈はないだろう。

また、国際世論といっても、大した力になり得ない。例えば中国のベトナムやフィリピン沖での振る舞いに対して国際仲裁裁判所が出した判断が、それほど中国を規制するのに役立っていないことを考えれば明らかである。

理想論で、無知な大衆をごまかそうとする勢力には注意が必要である。

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