2017年5月10日水曜日

北朝鮮、日本、韓国:忠犬たちにとって最も厄介な存在は飼い主である

1)北朝鮮の核開発問題が緊急課題のように世界で議論されている。例えば以下のサイトの後半(1:10以降)で金慶珠と辛坊治郎が議論している。https://www.youtube.com/watch?v=NitDoBv4_-I&t=2303s そこで両人は、中国にとって北朝鮮の核兵器が脅威だと言っている。その真偽は脅威の定義次第だが、中国の外交姿勢を大きく変化させるレベルを脅威というのなら、北朝鮮の核兵器は中国の脅威ではない。勿論、軍事攻撃の抑止力になるレベルではある。

この人達が馬鹿なのか、テレビ局にその線で話をしろと言われているのかわからない。北朝鮮の核武装は、米国にとってもどの国にとっても、中国やロシアの核兵器に比較した場合、たいした脅威ではない。米中が言っているのは、核兵器を持つ身分ではないということだ。

中国の習近平が北朝鮮に圧力をかけているのは、トランプに「経済問題での米国による締め付けと北朝鮮への圧力の何方をとるのが貴国にとって得ですか」と告げられたからだろう。中国は経済で失速しつつ在るので、習近平にとって、米国による経済制裁は北朝鮮の核兵器などより遥かに恐ろしい筈である。

核兵器が脅威になるのは、狭い国であり、人の命が非常に高い国である。従って、米国にはそれなりに脅威であっても、人命の価格が低く人口密度の小さい中国ではそれほど脅威ではない。そして、日本ほど核兵器の脅威に晒された国はない。

2)日本ほど核武装を議論すべき国はない。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43272190.html 米国や中国が北朝鮮の核武装を問題にするのは、将来日本の核武装の口実を与える可能性を考えているからだ。そして、核の拡散が核保持国にとって問題なのは、それらの国の特権的地位を脅かすからである。

地球は、文明の発展、資源枯渇、そして人口増加により狭くなる。22世紀とそれ以降に生き残るには、一部を地球から篩にかけて落とさなくてはならない。その篩として、現在最有力なのが核兵器保持なのだ。ドイツがヨーロッパ連合を画策する理由は、フランスの核兵器にあり、それにより生き残りの切符を手に入れることが出来るからだ。

核保持国に、その企みを可能にするのは民主主義の輸出である。英米の支配層が、民主主義というバカが主人公の制度を世界にばら撒くのは、世界中の中小国や発展途上国を操縦する上で重要なステップである。それが、英米支配層の中心的外交政策であることはアラブの春を見れば分かることである。(補足1)中国は、英米のばら撒く民主政治が愚かな政治形態であると、既に指摘している。

人間は豊かになれば傲慢に、そして馬鹿になる。22世紀には傲慢になった人々のエネルギーを巧みに支配層が利用して、核武装国がそれ以外を好き勝手に支配することになる。法とか論理とかいうのが力を発揮するのは、権力者がそれを用いるからである。非核保有国は、力を伴わない言葉の無力さを改めて知るだろうと思う。

100年後にまともな独立国として残るのは核武装国のみだと思う。歴史が教えるのは、「正義は力」である。従って、22世紀の正義は核武装国の利己主義である。

3)サンドイッチを完成するために、元の話に戻る。
米国という国は日本にとって非常に厄介である。それは、忠犬にとって非常にやっかいな存在は飼い主であるのと同じである。同様に、北朝鮮にとって中国は非常に厄介な国である。その中国からも独立するために核武装を、しかも、中国からの経済的関係を保持したまま行ったのは、難行をやり遂げた僧の様である。

もっとも、日本の核武装よりも北朝鮮の核武装は簡単である。それは、中国にとって北朝鮮は在韓米軍との緩衝地帯であり、北朝鮮を放棄できない事情があったからである。北朝鮮が、「中国を守ってきたのは我々だ」と豪語するのは一理あるのだ。

もし、中国から独立し、韓国と対立を続けるのなら、つまり、韓国が北朝鮮の言うことを聞いて吸収合併されても良いと考えるのでなければ、北朝鮮にとって日本とロシアは大事にしなければならない筈である。勿論、文在寅が融和政策を採ってくれるのなら、日本を慰安婦問題などでいっしょに虐めて、将来の和解金の額を大きくするのは良い政策であるだろう。それも、程々にしなければならないと金正恩は考えているだろう。

文在寅はアメリカ親分に逆らって、苦しい立場になるのではないだろうか。野良犬となってしまう危険性すらあると思う。日本はその点、飼い犬の身分を弁えている。ちょっとお隣の怖いおじさんにも尻尾を振る程度のことはしているが。

こんな身分に落ちてしまったのは、戦争に負けたからである。何故負けたのか、それは日本では、公私の空間が峻別されておらず、私的な仲良しが国家のトップにつくからである。仲良しのネットワークが全体を支配する力には、全体主義社会を作ってイジメを利用するのだ。昔イジメの為に活躍したのは特高警察であった。野党は、安倍政権がそれを再度作ろうとしていると言って騒いでいるのである。今も昔も何も変わっていない。

因みに、今日の天声人語には、文在寅は朝鮮戦争のときに北朝鮮から対馬近くの離島に逃げてきた両親の下に生まれたと書いてあった。祖父母は未だに北朝鮮に残ったということである。こんな情報も日本のテレビなどには流れなかったと思う。日本のマスコミに出てくる解説者は素人なのだろうか?

補足:
1)日本の占領政策はその最初の試みなのかもしれない。英米は民主主義を標榜しているが、議会と多くのシンクタンクなどの民間機関、それに諜報機関を用いて、民主政治を骨抜きにしている。トランプの出現はその骨抜きメカニズムが働かなかったので、米国支配層とその手先はパニックに一時陥った。馬淵睦夫さんの受け売りと思われるでしょうが、田中宇さんもブログで似たようなことを言っている。

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