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2017年9月21日木曜日

13歳の日本人少女(横田めぐみさん)拉致に言及したトランプ大統領の国連演説

拉致被害者に言及したトランプ大統領の国連演説トランプ大統領が国連総会で、北朝鮮による横田めぐみさんの拉致に言及した。これを評価し喜んでいる日本の方が多いが、それが本当に横田めぐみさんの救出に役立つだろうか? 確かに、北朝鮮を非難する格好の話だが、良い結果には繋がらないと思う。

すでに北朝鮮は、横田めぐみさんは死去していると日本に報告している。その上で、この問題は解決済みとの態度を表明している。

そのような状況下で、もし北朝鮮が米国と戦争になり日本も戦線に加わるとなれば、北朝鮮に存命中の日本人の命が無くなる確率の方が、無事帰還する確率より大きくなるのではないだろうか?

私が拉致被害者の家族なら、中距離核を持ったままでも良いから米国と講和し、そして日本も北朝鮮と国交を回復する方向を期待する。私には、拉致被害者の家族の方々の考えが、北朝鮮憎しの方向で政治化しているような気がする。

もう一つ:佐藤勝氏が、トランプ大統領の横田めぐみさんへの言及は、外務省と米国との交渉の結果だろうと言っている。佐藤氏は、日本国政府はそれに対する交換条件を飲んだ上で、米国にこの件を要求したのだろうと言っている。

もしそうなら、結果としては日本は踏んだり蹴ったりではないのか。(補足1)その交換条件の一つの可能性は、集団的自衛権の具体的運用における確認である。つまり、「米国の北朝鮮攻撃の第一撃は米国がやるとしても、その後の後始末で先頭に立つのは自衛隊である」ということの確認をされた可能性があると思う。

先に書いたように、「拉致問題の最大の責任者は、自国民を自国の領土内で他国に拉致された日本国政府である」との指摘について、拉致被害者家族などを含め評論家諸氏は、十分考えてほしいものだ。

補足:
1)この日本語は、「踏まれたり蹴られたり」が正しいと思う。日本語は言語としての出来が悪い一つの証明だろう。

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