2018年1月6日土曜日

北朝鮮と韓国の連邦制の動きについて

1)年が明けて、韓国と北朝鮮が対話を行うことになった。これは、北朝鮮による核兵器搭載のICBM開発に向けた時間稼ぎと見る人が多い。しかし、それは従来の米朝対立の図式での考えであり、もう古いと思う。米国による北朝鮮の空爆はないだろう。あまりにも被害が大きく、その割に利益が少ないからである。米国にとって北朝鮮は一貫して、戦略のための道具であったが、その利用も終わりに近いと思う。

これまで米国の犬的人物を使って北朝鮮空爆があると思わせているのは、日本を最後まで米国に引きつけておく為だろう。北朝鮮と米国との和平の時点で、ハシゴを外されて途方に暮れる日本の姿が目に浮かぶ。実際、トランプ大統領は南北対話を自分のかけた圧力の成果だといって自慢している一方、中央日報が報じた様に、日本が世界で唯一南北対話に冷淡である。http://japanese.joins.com/article/223/237223.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|article|ichioshi(補足1)

戦後の米国の戦略は一貫していると思う。それは、冷戦時にはアチソンライン以東を米国の完全覇権下におくことであっただろう。その具体的な方法は、①日本を孤立及び無力化して米国隷属下に置くこと、(補足2)②日米戦争に関して米国の正義を確定すること、③中ソの対立を維持すること、などだと思う。

米国にとって日本は、戦後も一貫して仮想敵国である。それは、田中角栄に毛沢東が話した通りだと思う。(補足3)その日本に関して米国が想像する最悪のシナリオは、日本がノーマルな独立国となって、近隣との関係を築き核武装することである。それを抑えることは、米国の対日政策の根幹であり、日米安保条約で属国化することの目的である。また、日本の永遠の非核化は、米国と中国との国交回復の際にキッシンジャーが周恩来に約束したことである。
http://nippon-senmon.tripod.com/tairiku/chuugoku/kiken_na_nippon.html

しかし、米国にとっての東アジア最大の脅威は中国であり、それ故、中国と日本が協力関係をもつことを非常に嫌う。毛沢東はそれを熟知して、田中に本音の話をしたと思う。(上記補足)中国と日本の間に楔を打ち込むため、つまり日本を孤立させるために、いろんな方法を用いてきただろう。その一つの方法は、中国や韓国に反日思想を吹き込むことだったと思う。(補足4) 米国は対日戦争中の蒋介石支援を対中国支援にすり替えて、中国に対して長年の友人関係を演出しながら、中国を警戒している。独立国家間の関係とは、そのようなものだろう。

東アジアで米国の覇権を維持するために置かれたのが、在韓米軍及び在日米軍である。その米軍と諜報員の東アジア常駐に対して表向きの根拠を与えたのが、朝鮮戦争とその相手国の北朝鮮である。つまり、米国が東アジアを中国の覇権下におく時期になったと判断すれば、北朝鮮との敵対関係の意義は半減する。現在、北朝鮮の温存は中国と合意していると言われているので、敢えてそれほど大きな脅威でない北朝鮮の核兵器を取り除くために、戦争をする必要などないだろう。

ティラーソン国務長官の最近の発言などから考えても、北朝鮮の核保持を現在の状態まで認めることになると思われる。それは米国の支配層の本音である。オバマ政権で大統領補佐官を務めたコンドリーザ・ライス氏も「我々は北朝鮮の核保有を大目に見ることができる。冷戦中にソビエトの何千もの核兵器を大目に見てきたように」と言ったという。https://abematimes.com/posts/2877513

2)以上の様に考えると、文在寅韓国大統領の中国訪問は、相当内容の濃い話がされている可能性がある。日本では専ら、冷遇された文大統領という報道がされているのだが、それは日本を欺くためのものだろう。中国や米国が、日本がロシアとの関係構築に動く可能性を警戒して、日本の対米従属派の頭を操作しているのだと思う。ハシゴは相手が気付かない様に外さなければならないのである。
https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43252803.html
https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43335395.html

つまり、韓国は北朝鮮との連合体制構築のプロセスを、中国と話し合った可能性があると思う。米国と中国との間には、北朝鮮の核を現状で凍結することを前提に、北朝鮮との和平を目指す合意がある可能性が高い。その第一歩が、韓国により踏み出されたのではないだろうか。

韓国の動きには、日本は気付かない。何をするか分からない国という烙印を押しているからである。韓国は日本に対して、Madman theoryを使っている。敢えて今、慰安婦問題を同時に持ち出したのは、マッドマンを演じるためかもしれないし、北朝鮮に対日本戦術を教えるためかもしれない。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180104-00050055-yom-pol (補足5)

世界は今、米国一極体制から多極化に向かっている。米国支配層の考えは、上述の様に朝鮮半島は既に中国の受け持つ領域となっていると思う。米国は、その新しい東アジアの覇権図に向かって、米国にとって最も利益ある誘導を考えていると思うべきである。そのプロセスにおいて、米国が最優先するのは、上記③の中国とロシアの融和を阻止することだろう。政治的には、ロシアは米国の第一のライバルである。日本は友好国(属国)として保持したいだろうが、しわ寄せを吸収する役割を強いられると思う。既に述べた通り、日本のロシア接近についても米国は警戒していると思う。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43473221.html

金正恩を気違いだと言うアホな評論家が多いが、非常に大雑把に言って、彼は(西部邁氏などもいうように)相当したたかな指導者だ。最近、金正恩はこれまでの方向を少しずつ変化させようと考えていると思う。具体的には、韓国との平和的統合を考えていると思う。北朝鮮の核開発は金日成が南北統一の為の道具として開発を始めた。しかし、それを完遂することは非常に困難であることを既に金正恩は知っている筈である。武力で南北統一をする時代でないことにも気付いているのである。

久しぶりに金正恩がテレビの画面に出て、灰色の背広姿に金日成や金正日のバッジを付けない姿を見せた。核大国となった旨の(ウソの)宣言を行ったのだが、その核兵器は朝鮮統一の目的とは必ずしも言えないことを暗示していると思う。また、人民服から灰色の背広への変化は、共産党一党独裁にも拘っていないことを示しているのではないだろうか。

3)蛇足:

戦後日本が真の独立国となる道としては、米国と双務的な同盟関係を築くこと以外のプロセスは考えられなかっただろう。田中角栄も同じ道を目指した筈である。歴代の自民党内閣は、短命内閣に終わるか、米国完全従属の道をとって長期政権となるか、だけを繰り返すことで終わった。長期政権の担当者となった人たちは、政治家としての能力と志が低かったのである。

困難な道だろうが、冷戦時なら独立国となることは可能だったと思う。しかし、そのチャンスを活かせなかったのは、日本の政治文化が諸外国からみて、あまりにも異質且つ低レベルだったからだろう。(補足7)つまり、日本ではリーダーを能力で選び出すメカニズムが働かないのである。それは、誰が優れているかを話し合う公の空間(peer reviewの空間;補足6)が無いからである。日本にある人間関係は、一対一の上下関係が定まった人間関係であり、公の空間は専ら「和」を演出する為に独占されている。(補足8)

そして、米国への隷属を金科玉条の如く守り通すべく作られた1955年体制である。自主憲法制定という自民党の党是は、日本の道路脇に多く見られる立看板のようなものだろう。(補足9)つまり、日本の真の独立は自民党の破壊、つまり分裂が無ければ不可能である。小泉政権と同様、安倍政権も最初は自民党を破壊する様な趣もあったが、70年談話や米国議会での演説以降、米国の傀儡的政権に見えだした。日韓慰安婦合意は、その象徴のような出来事であった。

北朝鮮問題は、日本にとって非常に厳しい国際環境の誕生という形で解決されるだろう。核保持国としての朝鮮連邦の出現である。それにも拘らず、米国の核の傘を相変わらず米国と日本政府は強調するだろう。私は素人ながら、そのように思う。尚、昨日柏原竜一著「北朝鮮発 第三次世界大戦」という本が届いた。今日、元気なら読む予定である。

以上、私的なメモとして背伸びをして書きましたので、批判など歓迎します。

補足:
1)小野寺防衛大臣が、テレビに出演して、「日米韓に核兵器を使えば、北朝鮮が無くなるほどの影響を受ける」と言ったそうだが、北朝鮮は核兵器を韓国や米国には使わない。日本に使えば、日本がなくなる程の影響を受けるだろう。米国を100%信用して言っているとしたら、馬鹿な大臣だ。
2)日本を孤立させる為に、尖閣、歯舞と色丹、竹島などの領土問題などを残し、中国や韓国に反日思想を起こした。また、正義の米国を確定するために、東京裁判という茶番を演じた他に、WGIPという洗脳を日本国民に施した。
3)毛沢東は、日本の敵として四つあげた。ソ連、アメリカ、EC、そして中国である。それら全てを敵にしては、日本は存立し得ない。中国と組まないかと言ったのである。http://www.marino.ne.jp/~rendaico/kakuei/phirosophy_higekisei.htm
4)韓国に李承晩政権を作り、反日政策を取らせた。米国で、『The Rape of Nanking: The Forgotten Holocaust of World War II』などの本が出版され、各地で慰安婦の像が建立された。本の出版や慰安婦の像は、米国が直接関係したことではないだろうが、それを許す雰囲気を察して一部が行ったことだろう。昨年日本で話題になった「忖度」は、関係者が権力者の本意を知っているから起こることである。
5)日本は、韓国は馬鹿だと決めつけている。しかし、何方が馬鹿かは結果が示すだろう。すくなくとも韓国は、米国と同盟下に在りながら独自の道を模索している。
6)自然科学が非常に高度に発達したのは、論文のpeer review、すなわち仲間内での審査制度があったからである。それは論文審査だけではなく、学会での議論を含めてのことである。
7)対米戦争における敗戦は日本を経済的な底に落とした。そこからある程度這い上がるまでに、差し当たりの経済優先は当然だろう。しかし、経済優先に専念することは、政治的サボタージュであったと思う。安易な道からの脱却は、利己的な人間にとって至難である。< 8)公の空間(表の空間)は、満場一致で和を演出する空間に過ぎない。大勢が参加する表空間で認知されないケースは、人格が低い場合である。人格とは、出自、学歴、職歴、受賞歴、風貌などに於いて減点方式で査定される一次元の数である。減点方式なのは、レベルの低い人間が指摘できるのは欠点だからである。従って、一旦二流の人間がトップにつくと、次には必然として三流の人間がトップになる。ただし、人格点は比較的高いだろう。それは最近の大企業の体たらくをみても、最近話題になった日本相撲協会の評議委員会などを見ても明らかである。
9)近くの小学校の脇に、「大人が変われば、子供が変わる」という立て看板があった。後で、追補として写真を載せる予定である。最も多いのは、「ゴミは自分で処理しましょう」という類のものである。
追補:

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