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2018年4月27日金曜日

南北朝鮮首脳会談の共同声明は期待はずれだった

今日の南北朝鮮首脳会談は、北朝鮮の非核化について具体的に何も言及せず、期待はずれだった。安倍総理は、そのようには言わずに、「今回の会談、米朝首脳会談を通じ、北朝鮮が具体的な行動を取ることを強く期待している」と述べた。

ちなみに、櫻井よしこさんの話によると、米国のCSIS(戦略国際問題研究所)のマイケル・グリーンが、米朝会談が行われない可能性が40%、会談が行われても殆ど何の結果も出ないのが40%、会談が行われて結果が出た振りをするのが18%だと分析しているという。https://www.youtube.com/watch?v=V7dx8lvYScg&t=644s

今回の共同声明を聞いたら、マイケル・グリーンという人は、上記予想が自信から確信にかわったというかもしれない。しかし、CSISなどは、従来の米国政府なら、政策への影響力が大きかったかもしれないが、現在では全くわからない。これでも、トランプが前向きな内容だったと言う可能性がある。

「核のない朝鮮半島の実現を共通目標にする」とか、「統一に向けた定期的な会談を開催する」などというセリフは、発表しない方がましなくらいである。何故なら、朝鮮半島の非核化を目標にするということは、現在北朝鮮が核保有国であることを南北首脳は前提としているからである。

非核化を世界にアピールするつもりなら、5年以内に廃絶するとか、最低でも具体的には米中等との会議で議論するとかいう言葉がなければならない。金正恩の朝鮮半島の非核化の論理は、オバマ大統領の核廃絶運動と同じ論理である。

明日のトランプ大統領の話しを聞いてみようと思う。それでだいたいわかるだろう。

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