2014年3月30日日曜日

ポジショントーク=人間社会を破壊する現代の風潮

 ポジショントークとは、論理や科学的根拠を無視し、或いは歪めて、自分の方に利益誘導する発言のことである。最近マスコミで見られる発言や記事の99%はポジショントークであるかのような印象をうける。この種の捏造や偽造の類いは、ありとあらゆる出版物や発言映像などにも見られる。我々が独自の考えを持つ為には、浄水器のような精巧な情報浄化フィルターを持たねばならない。ここでは地球温暖化説が、巧妙に作られたポジショントークである疑いが濃いということを少し詳しく、そして日本政府の発言について数行書く。

補足:9月14日追加、地球温暖化については8月26日(2014)の記事に別途詳しく検討しましたので、そちらをご覧下さい。

 地球温暖化の説明に使われる図をグーグル検索で見ると同じような説明文と数値が見られる。それは、記事を書いた人が違っても、基本的な説明の出所が同じだからだろう。温室効果ガスがないと、地表温度がマイナス19度になるが、温室効果ガスの効果でプラス14度になっているという。その図を一つ下に引用する。(著作権表示がなかったので、合法的だと思う)そして、今後空気中の二酸化炭素が増加すると、気温の上昇が加速し海面上昇などによる被害が出ると言うのである。気温上昇により空気中の水蒸気濃度が増加するので、その水蒸気による温室効果が加わり、二酸化炭素増による直接効果以上に温暖化するという。また、海面上昇も極地の氷の融解の他に、気温上昇による海水の熱膨張の効果も加わるそうである。

この図では、地球の熱が温暖化ガスにより遮蔽されて温度低下を防いでいるように書かれている。しかし、太陽から地球表面に届くエネルギーの変動についての記述がない。地球まで届く太陽光は、上空の雲で反射及び散乱され無かった太陽光であり、その雲の発生量は宇宙線の量により支配されている。宇宙線量は、太陽活動(黒点の数や面積で評価されている)により変化し、それが地表温度の重要な決定因子であるという。この説は広く知られており、最近のテレビ放送(たかじんのそこまで言って委員会)でも、丸山茂徳東京工業大教授により紹介された。また、今や二酸化炭素による温暖化説に学問的根拠がないことは地球物理学者の間では常識であると紹介されていた(一月頃のブログ参照)。
 下の図が、国立研究所による紹介された地球表面温度のグラフである(最初引用したサイトから転載)。

この氷河期と間氷期の約10万年毎の繰り返しにおいて、現在は間氷河にあり、今後氷河期に向うことを示している。このグラフでは更に、過去の間氷期では現在の温度よりも気温が高かった時期があることも注目される。
 我国は未だに、二酸化炭素による地球温暖化説を信用して、それを政策に反映させているのは何故だろうか?それは我日本国が、この説の元々の出所である英米の支配下にあるからだと思う。日本国は、英米のポジショントークをオーム返しするしか生きる道がないのだろう。  そして、今回のウクライナの件も同様である。クリミヤ自治共和国独立とロシアによる併合の批難は、クーデターにより作られた現在の臨時政権が正統であることを前提にしている。ロシアの軍事力による国境変更批難は、英米のポジショントークである様に見える。そして同様の意見を持つ人も多いにも拘らず、総理や官房長官は英米の主張をオーム返しのようにテレビカメラの前で繰り返している。一旦正統な政府が崩壊すれば、その下にあった自治共和国がその法律に従って住民投票を経て独立宣言することは、全く正当な行為である筈である。英米や日本は、その次のロシアによる併合を問題視しているが、それはクリミヤ国とロシアとの合意でなされたのなら問題は無い。つまり、問うべきは、住民投票がロシア軍の圧力下でなされたかどうかのみである。しかし、テレビで見る限り、クリミヤでの多数の住民は歓喜の声を上げていたように見える。また一部に、ロシア非難の口実に、ソ連時代元々の住民であったタミル人を追い出したことに言及する人が居る。彼らには、現在から未来を議論する時に、歴史問題を持ち出すのは国際法上当然のことなのですか?と聞きたい。
 兎に角、最近のポジショントークはひどすぎると思う。他人の”ことば”を信用することが、社会を作って生きる人間の原点である筈。ポジショントークはこの原点を破壊する行為である。
2014/3/30(7:30 初稿投稿;午後5時頃一部加筆し、日本語を修正)

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