2014年5月15日木曜日

すき家社長の勝手な言い分

 すき家の決算は昨日発表された。経常益で40%以上の減益であった。その原因は、吉野家などとの激しい価格競争だろう。また、すき家のバイトがキツいのか、人材不足で現在28店舗(毎日新聞を引用した記事では184店舗)が休業しているとのことである。それに対するすき屋の小川賢太郎社長は、「日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている」と嘆いているとのことである(ヤフーニュース)。
 勝手で傲慢な発言に思える。 日本人だけでなく、小川氏を含めて何処の人間でも、3K仕事はやりたくないのだ。待遇や条件次第で、つまりそれ相当の給与を支払えば、人は集まる筈である。その上で、吉野家とか松屋とかと価格競争すればよい。価格競争のシワ寄せを、人件費にもってくるという経営方針が間違っているのである。上記発言は、それに対して何の反省点もないという、小川社長の考え方をしめしている。(補足)
 このような発言を聞いて、移民がやっぱり必要だなんて、政府首脳に思ってもらっては困る。現在、日本の失業率は4%足らずではあるが、この数字に入っていない潜在失業者も大勢いるので、労働人口の絶対数が不足しているとは思えない。上記社長の考えているような安い賃金で人が集まらないだけである。国際競争にさらされない外食産業や建設業などの分野では、失業率が一定以下になるまでは、人手不足は給与のひき上げで対応すべきである。それはデフレ脱却の一つの方法だと思う。
 こんな簡単なことを置き去りにして、単純労働の為の移民受け入れに、政府与党は傾いている。それでは、日本の貧困層は更に貧困化し、貧富の二極化が進むだろう。
補足:  たしかに、社長の言う傾向は最近の若者にあるかもしれない。しかし、それは相当の報酬で募集してからのセリフであると思う。(13:40追加)  

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