2015年4月21日火曜日

性奴隷について韓国の認識を受け入れよと安倍総理に圧力をかけるニューヨークタイムズ

ニューヨークタイムズ社説について:

http://www.nytimes.com/2015/04/20/opinion/shinzo-abe-and-japans-history.html?ref=opinion&_r=0

ニューヨークタイムズの20日の社説が、日本の、特に安倍総理とそれをとりまく人々の歴史認識に対して社説でクレイムをつけた。その社説には、日本の残虐な植民地支配と従軍性奴隷に関する韓国と中国のキャンペーンをほぼ100%正しい歴史認識として評価し、安倍総理が予定されている米国議会での演説でその様に言及しなければ、米国議会での演説は成功しないだろうと書かれている。

クリントン大統領の時代に米国自身が大規模にドイツと日本の戦争犯罪について調査したが、性奴隷などなかったという結果を得た。(「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)米国議会あて最終報告」)http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2014/11/blog-post_27.html  その米国自身の調査結果など知らんぷりで、勝手なことを言っていると思う。

言論の自由、そして、真理と正義を価値の中心に置く筈のニューヨークタイムズでも、自国政府の利益を代弁して社説を書き、日本の名誉など頭の片隅にもないのだろう。

米国を代表する新聞の社説であることを考えると、この一方的だと思われる内容が米国において、そして米国政府の対アジア外交の方針において、支持を得ていると考えられる。米国政府は競争相手の中国を中心にアジアを観ている。日本については、生殺与奪の権利を持っているので、その視野の端に入れるだけで十分ということだろう。http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2015/02/httpheadlines.html(慰安婦問題は未解決なのか?2/15のブログ)

或いは、終戦間際に広島と長崎へ原爆を投下したことに関する罪悪感を、残虐なる日本の韓国統治と中国侵略というキャンペーンにより相対的に軽減しようとする気持ちがあり、日本に嘘の歴史認識を強要することにおいて、中国及び韓国の利益と共通しているのだろう(注1)。

しかし、安倍政権がこれらの圧力を全くの正面から対抗する形ではね除けるのは、無駄なエネルギーと多くの損害を日本国家に強いることになるだろう。従って、90度違う“虚軸方向”から(注2)、後の世において力となる作戦をとるべきである。つまり、日本国もさきの戦争を詳細に再評価する作業を開始すると宣言するのである。勿論、その際に、韓国の女性を強制連行したという事実が確認されれば、新たに賠償すると宣言すると良い。

正直な話、日本の第二次世界大戦への参加と満州から中国への侵略行為は、間違った選択であっただろう。その際、軍部の暴走に関連した人達については、個人を特定した形で責任の評価が行なわれるべきであると思う。また、戦争時であるから残虐な行為も、各所でおこなわれていた筈である。更に、戦争終結を考えないで戦争を開始し、内閣の決断として戦争終結出来なかったことは、無責任な政治体制だったことを明示している(注3)。戦後、それら責任を負うべき人たちも、一括して名誉回復させたことは、愚かなことだと思う。

今回、それらの責任問題を、国際的にも十分納得の行く陣営で、再調査し報告したらどうだろうか。安倍総理は、そのような計画を米国議会で表明したらどうかと思う。

補足1:ニューヨークタイムズの社説では、日本が韓国を占領したと書いているが、当時韓国と日本は合併した一つの国家であったで、これはおかしい。つまり、まともに歴史を勉強していないと思う。

補足2:昨年政府は国連の1996年に出された人権報告(クラスワミ報告)の修正を要請したが失敗したことで、日本政府の修正依頼に根拠が無いと結論付けている。これは、吉田清治証言や済州島での調査などを全く無視した、或いは全く勉強していないで、記事を書いていることを示している。また、国連事務総長が韓国人であり、過去にその地位を利用して日本批判したことを知らないようだ。http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html 要するに彼らには真実などどうでも良いのだ。

注釈:

1)平和友好条約(日韓は基本条約)締結後に、昔のことをとり上げて問題視しても、常識で考えれば、利益にならない筈である。従って、彼らは問題があると宣伝することにより、現在の利益(自国の政権を安定させることや政権の支持率)をあげているのである。その目的から考えて、最初から結論は決っている。つまり、日本国が悪者でなければその目的は達成されないのだ。

2)虚軸方向の力とは、90度位相遅れで、時間が経過した時に実軸に来る力と言う意味である。

3)無責任体制は明治憲法に原因がある。明治憲法の規定に従って、立憲君主として活動した昭和天皇の苦労は、最近出版された本で良くわかる。半藤一利他著、「昭和天皇実録」の謎を解く、文芸春秋2015/3/20 (実録を読むのは専門家でないと無理だと思うが、この本は素人にも判り易い)

1 件のコメント:

  1. 「90度違う“虚軸方向”から後の世において力となる作戦をとるべきである。つまり、日本国もさきの戦争を詳細に再評価する作業を開始すると宣言するのである。」とのご意見、もっともだと思います。
    問題は,そのような原稿を作るだけの力が、首相とその側近にあるかと言うこと。特に声明に向けて設置された諮問委員会(?)の質に危惧を感じています。

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