2015年7月5日日曜日

安保法案制定を邪魔する無能な元自民党幹部達:今朝の時事放談(7/20タイトルのみ変更)

時事放談のゲストは野中広務氏と古賀誠氏であった。今朝のテーマも安保法制であった。そして、二人の意見は“集団的自衛権行使を可能にすることに絶対反対である”という従来のものであった。それは、日本が戦争に巻き込まれるという考え方であり、彼らには中国の脅威など頭の片隅にも無い様である。

“安保ただ乗り”(注釈1)が出来れば、それが一番であるし、私も賛成である。しかし、今後もそれは可能であると、無邪気に考えて良いのか?また、野中広務氏は、集団的自衛権行使を可能にする現政権の方向は、大政翼賛会の政治に戻るものと発言しており、そこには時代の変化などの考察など何もない。

安保法制の議論は、中国の脅威をどう分析し、それにどう対処するかが本来の姿である筈。民主党なども「違憲かどうか」という議論しか出来ない程度の頭脳しかない(注釈2)。憲法を学者風に厳密に解釈すれば、憲法13条を考慮したとしても、自衛隊は違憲であるから、個別自衛権行使も憲法違反である。

もし安倍政府の新安保法制に反対であるのなら、その根拠として、1)“日本国が新たに考えるほど、中国の周近平政権に脅威はない”というもの、或いは、2)日本国の領土保全と日本国民の安全確保は、この様にすれば出来る、などの理由がなければならない。野党は、中国の脅威を否定することが難しいので、集団的自衛権行使は憲法に違反するとか、自衛隊員の危険が増加するとかを、問題にしたりするのである。

自衛であれ、戦闘が始まれば、自衛隊員の命に危なくなるのは当たり前である。戦闘が始まらないように、強力なボスを背後にしっかり置くべきだという安倍政権の新政策を否定する根拠にはならない。

野中氏も古賀氏も元自民党幹部である。先日新安保法制に反対を表明した、山崎、亀井氏、藤井、武村の四氏の反対表明を含め考えると、自民党は安全保障をまともに考えてこなかった事が解る。無責任で国会議員の椅子だけに関心のある政治屋達が、社会党などのスパイか政治屋か解らないような人達と、国会で議論しているように見せかけて、この半世紀日本の政治をおこなってきたことになる。あきれてしまう。

二番目の問題として議論していたのは、新幹線での焼身自殺である。野中氏は、現在の政治への不満があったと、その原因に言及した。しかし、このテーマの議論は数分であり、付け足しであったようだ。

注釈: 1)安保ただ乗り論(https://kotobank.jp/word/安保タダ乗り論-159143)は、勿論ただではない。日本国民は兵士を出さないで日本国の安全保障を計ると言う意味である。この表現には、米軍基地の土地を提供している沖縄の反感はあるが、歴史的用語なので用いた。
2)今朝の新報道2001では前原氏が対案を出すとか言っていたので、民主党の一部にはこの批判は当たら無いかもしれない。

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