2015年11月19日木曜日

ユネスコは反他国教育や反他国文化教育を阻止すべく活動すべき

1) ユネスコは、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)である。ユネスコ憲章前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信を起こした共通の原因であり、この疑惑と不信の為に、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。」と書かれている。http://www.mext.go.jp/unesco/009/001.htm

ユネスコがこの宣言の下に活動をするのなら、多くの国で行われている他国を根拠なく賤しめる様な教育や広報活動の実態を調査し、その様な行いを止める様勧告すべきである。

最近、イスラム教信者による、自爆テロが頻発している。人が自発的に自分の命を賭して、他国を攻撃し他国民の大勢の命を奪おうとするのは、異常である。人は利害や思想では自分の命を捨てることは出来ない。そこには目標とする国やその宗教を含めた文化に対する強い憎しみがある筈である。

ユネスコは、他国やその文化に対する憎しみを自国民に育てる様な行為をなくす為、実際の力となる様具体的な活動をすべきである。その様な活動をこれまでどれだけ、どのように行ってきたのか総括し公表すべきである。世界遺産など、ミシェランガイド記載やギネス世界記録指定と変わらない様な活動のみをするのなら、国連下部機関としての存在意義はないと思う。 

日本国は、ユネスコへの活動へ、多額の拠出金という最も具体的な形で行ってきたのであるから、その様にユネスコに要求すべきである。

2) なぜ、このような当たり前のことを書くのか?  それは、反他国の教育や活動を、歴史を穿り返して行っている国が隣にあるからである(補足1)。そして、その韓国の出身者がユネスコの上位機関である国際連合の事務総長であり、国連がその傘下を含めてまともに機能していないと思うからである。

また、そのユネスコが行っている世界記憶遺産への南京事件の資料登録(補足2)が、そして、次回の登録候補として、従軍慰安婦資料が検討される可能性が高いからである。これらのことは、あまりにも上記憲章前文の精神に反していると思う。

3) ユネスコは、宗教の違いを“諸人民の間に疑惑と不信を起こした共通の原因”にしない様活動すべきである。そのためには、宗教の自由は個人の自由であり、国家がある宗教を強制したり推奨したりするのは好ましくないことを、加盟国に確認すべきであると思う。イスラム国が反十字軍をテロ活動の口実にするのは、歴史を遡って宗教の対立を探し出し、その種子を復活させ木に育てようとする行為である。

私は人格神を持つ宗教の信者ではないのでよく分からないが、ユネスコはこのようなイスラム国の行為が論理的に間違っていることを証明する活動の中心になるべきであると思う。

繰り返しになるが:
ユネスコは世界から戦争の悲劇を無くする為に、根拠なく他国への憎悪を自国民に醸成するような教育などの活動、特に国家が前面に出て行うこれらの行為を、阻止すべく活動すべきである。それはユネスコの設立の趣旨の筈である。

補足:

1) 韓国は、日本に親しみを持ったとみなされた人を貶すため、親日人名事典を作成している。 そしてそれを、公立学校などに配布している。このような行為をユネスコは黙認するのか?http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/rcdc-20151109026/1.htm

2) 人類の歴史として共有できるような資料ならともかく、議論が定まっていないデータと資料を登録するのは、反日本の行為と言わざるを得ない。そのような登録が、憲章前文に宣言されているユネスコ設立の趣旨に合致しているのか、意見を求めるべきである。 http://toyokeizai.net/articles/-/88488

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