2015年12月2日水曜日

英米等は武器をイスラム国に供与していたのか?

MAG2ニュースによると、イラクの兵士がIS(イスラム国)から取り上げた武器で一番多かったのは米国のM16ライフルを含めて米国製だった。イランのメディアであるFar Newsは、英軍機がISのために武器を空輸していると伝えたということである。米英など有志連合軍はISを叩き潰す振りをしながら、延命に力を貸しているという見方がイスラム圏にあるという。http://www.mag2.com/p/news/127888/2

国際政治アナリストの田中宇氏のブログでも、米軍機が空中から爆弾を投下する振りをして、ISが手に入れるだろうところに兵器を落としているという記事を以前読んだことがある。それを読んでこのブログにも一文を投稿した。http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2015/02/isiscia.html  また、ISで多数のトヨタ車が利用されていて、米国マスコミが暴露したことがあった。そのトヨタ車は、米国務省が反アサド派の自由シリア軍に供与していたものであることが判明したのだ。http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8364.html

また、上記マグ2ニュースによると、イラク議会の国家安全保障国防会議では、有志連合の空爆はISを標的にしていない、もしくは、戦争を長引かせようとして、効果のない空爆を続けているとの意見が多数を占めているという。これと全く同じ内容の文章を、かなり以前に田中宇氏のブログで読んだことがある。

国際政治の分野では我々日本人に想像できないことが起こっているらしい。

上記マグ2ニュースの趣旨は、軍産複合体(Military-industrial complex, MIC)が、テロ戦争で儲けており、そのためにISとの戦争を利用しているというものである。それは米国だけでなく、欧米ロシア中国などにあり、記事には「軍需産業には、米欧の企業のみならずロシア、中国も含め、固く守ってきた業界ルールがある」という記述で、グローバルな連携を示唆している。

「第一は、国内外のメーカーを問わず、完全な競争の原則のもとで、兵器輸出はいかなる国に対しても自由に行ってよい。第二は、紛争の挑発と拡大に寄与する行為には、国籍を超えて協力し合う。第三は国家が表面で掲げる外交政策とは無関係に行動してよい。」というその暗黙のルールが広瀬隆著「アメリカの巨大軍需産業」より引用されている。

世界は汚い。韓国の嘘などかわいいものかもしれない。日本のマスコミは国際情勢を知るのに何の役にも立っていない。また、宮家さんなど、マスコミに出ている国際政治評論家は、同じ外務省出身の馬淵さんらの陰謀論など信じるべきではないと言って、政府や米国の表舞台だけを見るように国民を誘導している。http://rcbyspinmanipulation.blogspot.jp/2015/02/blog-post_73.html つまり、そのような姿勢が日本のマスコミで活躍できる条件なのかもしれない。

イスラム圏人口は2050年にはキリスト教権の人口を追い抜く。経済も発展するだろう。その時、日本は嘘を散々ついてきたキリスト教圏とともに、彼らの敵になっていいのだろうか?

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