2015年12月23日水曜日

怨みに報ゆるに徳を以ってす

産経新聞の前ソール支局長の無罪が確定して、釈放されることになった。 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151223-00000001-nnn-soci 妥当な判断だと思うが、検察の控訴断念の理由の一つは、日韓関係への配慮であったことに少し引っかかる。裁判所の場合、判決文読み上げの前に"日韓関係へ配慮してほしいとの要請”があったと表名するようでは、まともな国の裁判所とは言えないと、以前のブログで書いた。http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42563540.html

検察の判断であるが、一般に国内犯の場合には法に照らして有罪の可能性があれば当然控訴すべきである。一方、国際的な問題をはらむ件の場合、つまり、純粋な国内犯罪と見なされない場合には、検察は行政の一角として外務省の意見を重視するのも不思議ではないと思う。その場合、国内には一定の不満が残る。

  産経新聞前のソール支局長は、当然のことだと大手を振って会見に出て発言している様だが、その記事も前支局長のその後の態度も褒められたものではないと思う。 http://www.news24.jp/articles/2015/12/18/10317672.html 他国元首のスキャンダルになり得る様な報道をする場合、独自の調査などの相応の努力をしなければいけない。ガセネタを掴んで、日本では売れるという理由で報道したのが事実であったようだから、その点に関する反省がなくてはならない。 

常日頃、私は韓国の異常な反日を攻撃しているが、反省のかけらもないこの前支局長の態度には腹立たしく思う。韓国の反日姿勢は本当にくだらないと思うが、隣国関係は両国にとって等しく大切な筈であり、日本も昨今の韓国を鏡に写した様な行動をとれば、それを日本側から台無しにしてしまう。

  「怨みに報ゆるに徳を以ってす」という中国から教わった言葉の意味を味わうべきという点では、その中国を含め三つの国総てに共通だと思う。

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