2016年1月25日月曜日

ハニートラップとマネートラップ

ハニートラップは、例えば中国等外国の然るべき機関が、例えば日本の官僚や政治家を中国の手先に使うために、異性を使って仕掛ける罠である。過去、橋本龍太郎総理が疑われたことが有名である。当時の秘書官であった江田憲司氏はテレビ番組で明確に否定していたが、真偽のほどは明らかではない(引用の動画で判断してください)。https://www.youtube.com/watch?v=7OnlFq-kGbU 韓国のハニートラップをキーセントラップといって面白がる人もいる。

ここ数日にわかに話題になっているのが、マネートラップである。昨日の「そこまで言って委員会(関西圏のTV番組)」で、ある出演者が言っていたが、甘利経済産業大臣が引っかかったのはマネートラップなのだろう。音声テープなど証拠が揃えてあるので、あっせんのお礼に金銭を渡したというだけでなく、政治的利用の意図が最初からあったと思う。

過去の例であるが、田中角栄元総理を首にしたロッキード事件も、マネートラップとして機能したと思う。つまり、米国にとって邪魔な総理大臣の排除という政治的役割を結果として果たしている。(孫崎享著、アメリカに潰された政治家たち) そう考えると、そんなに新しいものではなく、どちらも古くからあったものだろう。

二つのトラップの中でマネートラップは、二度働くので非常に効率的である。つまり、一度目は賄賂などの経済犯罪として、送った側に巨大な利益をもたらす。二度目にはそれを暴露することで、ある国やある政敵を操縦することができるのである。つまり、一度目は経済的役割を、二度目は政治的役割を果たすのである。

日本には外国のために働く大勢の日本人や在日外国人がいるだろう。平和ボケで他人に道徳的行動を過度に期待(つまり他人を根拠なく信用)する人が多いので、政官界の人は特にこれらトラップに引っかからないように注意してほしい。

追加:ダボス会議において、甘利氏は会議中司会者から今回の疑惑が安倍経済政策へ影響しないかどうかを聞かれたと報道されている。http://www.asahi.com/articles/ASJ1R74N4J1RULFA007.html  この会議中の質問として、この疑惑が出るというのは極めて異例だろう。世界中に報道されるのだろうか?議事録にどのように掲載されるのだろうか?それも作戦の一環かと考えたくなるほど、今回の疑惑暴露は計算し尽くされた何者かの作戦のように思われる。考えすぎなのだろうか?(1/25 18:20)

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