2016年5月18日水曜日

核兵器禁止条約を議論させるのは、核兵器の拡散させたくない核保有国の企みである

1)NHKテレビの午後9時からのニュースにおいて、核兵器禁止条約の実現を目指す会議について報道があった。核兵器のない世界など実現するわけがないのに、このような活動をする人には、どこかの核保有国から活動資金が出ているのだろう。唯一の被曝国は核兵器禁止条約に関して寄与する義務があるという発言には、怒りさえ感じる。むしろ、核保有国が存在する限り、すべての国が核兵器を持つ権利があると考えるべきである。

もちろん、国力から考えて経済的にも技術的にも核兵器など持てない国は、核兵器禁止条約を実現しようと努力するのはわからないでもない。しかし、それも無駄な努力である。核廃絶を言いながら、米国代表を会議に送れないオバマ氏をみればわかる。弱小国は連携して核兵器の共有を目指すか、強力な核保持国を同盟国とするしかないだろう。

私は、オバマ氏が何故、あのような核兵器のない世界を目指すという演説をしたのか分からない。出来そうにない核廃絶を口にするのは、日本など核保持のポテンシャルを持つ非核保有国への牽制の意味しかない。それは核保有国のエゴイズムである。核保有国の国民とそれと強く同盟を結ぶNATO加盟国にとっては、日本や韓国が核兵器を持つことを禁止できれば、より安心だろう。

2)このケースで思い出すことがある。それはブラジルの奥地で暮らす原住民テンべ族が、最近彼らの土地を奪われるケースが多発しているとのニュースである。一昨日、AbemaTVで見た。土地の樹木を伐採され、その跡地を牧場にして他所から移住してくるのである。その一つがメジャー牧場と呼ばれていた。http://ameblo.jp/kenkoudoujou-20100119/entry-12133171646.html

政府は彼ら原住民の権利を認めているものの、違法入植者を追い出してくれない。そこで、彼らは武装して、命をかけてその土地を守るのである。命を落とす若者もいるが、土地が彼ら部族の生きるためには必須であるので、仕方がない。

核兵器禁止条約を目指して、賑やかに国連で会議を行う人たちは、この現実をどう思うのか? 原住民の銃保持は、平和的な姿勢でないと言って、攻撃するのか? オバマ氏のように、銃保持制限法を制定すべきだというのか?

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