2016年5月8日日曜日

北朝鮮には北朝鮮の事情がある

なんども同じことを書くのは、日本政府やマスコミは決してそれを言わないからである。https://www.youtube.com/watch?v=aPYvFNmU6Ag 上記は辛坊治郎氏の昨日の放送だが、北朝鮮がまったくマトモな国に程遠く、更にそのトップの金正恩が無茶苦茶な人間のように、茶化しながら言っている。しかし、北朝鮮は国連に加盟し、百数十カ国から承認を得ていることや、米軍の脅威の下にあるなどのことに決して言及しない。

北朝鮮を承認していない主な国は、米国、韓国、日本である。つまり、この3国が未だに敵対しているのであり、その強力な米国や米韓連合の軍と戦争状態に戻る可能性を残しているのである。その脅威は、仮に米国が日本列島から引き上げたとした時に、日本が感じる中国の脅威である(トランプ氏の躍進を考えれば、仮になんて言っておられない)。そこで国防の方針として核開発をしているのであり、私から見れば当然の判断である。

確かに共産主義国家の建設は間違いだったと言えるだろう。しかし、一旦ある方向に走ってしまえば、そこから別の国家の枠組みの方向に軌道修正することの難しさは、日本が70年たっても非武装中立の憲法を持ちながら、立派な自衛隊という軍隊を持ち、未だに米軍を占領軍的に頂いていることでもわかるはずである。

核兵器を開発中に、朝鮮戦争の休戦協定に参加した北朝鮮、中国、米国に韓国を加えて、平和条約を結べば解決したと思う。そこで、日本とも日本北朝鮮基本条約を結び、韓国にしたような経済強力をすれば、拉致被害者も自動的に取り戻すことができたはずである。

要するに、米国はアジアに混乱の種を残し、日中韓(あるいは朝鮮)連合などという、厄介なものができないように保険をかけたのが、北朝鮮という存在だろう。中国は日米韓との干渉領域として、北朝鮮を必要としていると思う。このあたりは、馬渕さんの「国難の正体」の受け売りかもしれないが、まともに反論できないから、日本の主流派とそれに抱えられている宮家氏らの評論家、それを真似る辛坊治郎氏などは、「無茶苦茶」という言葉でごまかしているのではないのか。

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