2016年7月30日土曜日

円高の解消のため、黒字企業は外国への投資を考えるべき

日本の円高は、万年経常黒字が原因だと思う。そうなら、黒字分のお金で外国優良株などに投資をして、外貨を還流をするのが根本的解決につながるのでは。 外国人が日本の株を30−40%持っている現状を考え、日本もグーグルやアップルなどの優良株に投資すれば良いと思う。

ソフトバンクが英国企業を3兆円ばかりで買うことになったが、これは金融だけを考えれば円高を利用した賢明な投資だと思う。もちろん、ソフトバンクの発行している債権の信用低下などの心配は残るが、アリババ株などの財産を持っているので大丈夫だろう。

先日(7月27日だと思う)のNHKクローズアップ現代で、村上世彰氏が出演していた。村上氏は、剰余金をもっと株主還元すべきという持論を紹介していたが、村上氏の商売をNHKが応援するなんて馬鹿げている(補足1)。

そこで、黒田電気が引き合いにだされていたが、確かに長期債務がほとんどなく、儲けを溜め込んでいるのは確かだ。しかし、配当利回りが3−5%くらいあるのだから、それ以上の配当を要求するは厚かましいと思う。この種のそれほど大きくない優良企業に、外国投資を仲介する金融企業があっても良いと思う。

日銀の量的緩和は、日銀当座預金を増やすだけであり、あまり意味がなかったと思う。それにマイナス金利をつけて、銀行いじめをするのはかわいそうである。もちろん日本の銀行は、これまで国債を買ってその利子で儲けるという姿勢を安易に取ってきたというのは、評価できないと思う。つまり、金融業が弱いのが日本経済の大きな問題なのだろう。

とにかく、「金は天下の回りもの」なのだから、天下が地球規模になれば、外国から得た金は外国に戻す工夫が必要だと思う。経済に関しては全くの素人なので、どなたか詳しい方のコメントを期待します。

補足: 1)「企業が、溜め込んだ360兆円にのぼる内部留保を投資もせず置いておくだけなら、株主に配当金として還元すべき。それが新たな投資へ向かうので、日本経済にとってはよいことだ」と村上氏は言うが、これは身勝手な理論だ。ただ将来に備える(貯めておく)という企業の内向き姿勢は経済にマイナスであるので、何らかの形で投資に廻すべきという部分はもちろん理解出来る。

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