2016年8月1日月曜日

人間は本当に月面に立ったのだろうか?

最近、米国によるアポロ計画において月にアームストロング船長などが着陸したというのは捏造であるという内容の動画がアップロードされた。https://www.youtube.com/watch?v=MHHI87ePoqE この動画は、非常に説得力があるので、その根拠を今までに発表されたデータとともに独自に考察してみた(補足1)。

日本の宇宙情報センター(JAXA)によると、米国の「アポロ計画」は、本来、有人宇宙船を月軌道上にのせる計画だったが、1961年のケネディ大統領(当時)の演説により、月面に有人宇宙船着陸を成功させる計画に変更された。アポロ計画では最後の17号まで合計6回の月面着陸に成功し、12人の宇宙飛行士を月面に送ったとされる。(補足2) http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/apollo_program.html

しかし、米国の月面着陸は捏造だという説がアポロ計画終了後すぐに出された。 その一つが、“We never went to the Moon: American 30 billion dollar Swindle”という表題の本である。(1976年に初版が自費出版、2002年にHealth Research Book社から出版)著者のBill Kaysingという人は、1963年までNorth American Aviation(宇宙船製造を行うメジャーな会社)の一部門であるRocketdyne(ロケットエンジン製造会社https://en.wikipedia.org/wiki/Rocketdyne)に勤務していた人である。

これらのサイトにある捏造疑惑の根拠であるが、最もよく知られているのが、
1)月面に立てられた星条旗が風に揺れている。この場面は、最初の動画の5分08秒の星条旗の様子をみてもらえばわかる。
2)月面で撮った写真の空に星が見えていない。空気のない月ではカメラが太陽の方向を避けて空に向かった場合、満天の星空が見える筈である。発表された写真の空は暗く写っているが、星はない。これが夜間の砂漠を照明して捏造撮影したと考えれば説明できる。複数の照明器具で照明したのなら、影の方向にそれが現れる可能性がある。(それを指摘した場面もテレビで見たことがある)
3)ロケットにはサターンV型ロケットが用いられたが、月の近くまで着陸船や帰路のエンジンなどを運ぶことができたのだろうかという疑問がわく。Wikipediaによると、これは上記ビルケーシングの本に書かれた疑惑の根拠の最初のものらしい。 https://en.wikipedia.org/wiki/Bill_Kaysing

ここでは、3)の詳細を推測する。サターンVロケットの能力は、スカイラブの打ち上げに用いられたことで見積もれると仮定する。サターンVロケットは重さ76tのスカイラブを高度435kmの軌道上に持ち上げて地球を周回させた。

月まで運ぶのは、月着陸用宇宙船と月から地球へ帰還するためのロケットである。月からの帰路には逆噴射して減速しなければ大気中で燃えてしまうので、往路と復路は運ぶ物体に関しては同程度のエネルギーを要する。アポロ司令船だけでスカイラブの体積の1/3くらいはあるので(補足2)、月からの帰還に用いるロケット部分を含めて、少なくとも合計100トンくらいはあるだろう。(サターンVの重さは3000トンなので、この100トンは小さすぎるだろう。)しかし、それを月まで運ぶにはスカイラブを435kmまで持ち上げるエネルギーの約10倍必要である。同じサターンV型ロケットでできるのだろうか?(補足3)

380000kmは地球の半径よりも遥かに大きいので、無限大と考えると、地球表面の重力に逆らって地球半径分の距離を移動するエネルギーに等しい。つまり、スカイラブと同じ程度のものを月近くまで運ぶには、スカイラブの高さに持ち上げるよりも遥かに大きなエネルギーが必要だということになる。(補足4)

4)上記動画(https://www.youtube.com/watch?v=MHHI87ePoqE)では、放射線の影響を詳細に取り上げている。放射線の帯バンアレン帯を通過するときの被曝や、太陽フレアに伴う放射線(アポロ計画中に観測された最大のフレアで、960remという放射線を出した)によりかなりの健康被害が出る筈であると述べている。月表面では荷電粒子(α線やβ線)を逸らせてくれる地磁気や吸収してしまう大気がないので、太陽活動が活発になると大量の放射線を浴びることになる。荷電粒子は宇宙服で防げるが、その際二次放射線として出るγ線を大量に浴びることになる。

そのほか重要な状況証拠として、なぜ他の国、例えば旧ソ連、は月に行くことがなかったのか。なぜ優秀だったサターンVをアポロ計画後すぐに廃棄したのか?など、多くの疑問がそれぞれ説得力をもって捏造説を支持しているように思える。

(月まで運ぶためのロケットの推進力に関する記述を修正しました。スカイラブの軌道に乗せるには、地球の自転速度から10倍程度加速する必要があります。それを最初投稿した文章では考慮に入れていませんでした(補足3参照)。いずれも概算に過ぎないのですが、恥ずかしい限りです。2016/11/1)

補足:
1)アポロ計画に捏造があるかどうかは、米国がそのような捏造をする国かどうかを判断する上で重要である。つまり、あの9.11の捏造説の評価にも影響するのである。国際政治評論家の田中宇氏のブログなどでは、9.11事件の米国捏造説は疑う余地がないという風に感じる。例えば、以下のサイト参照。(ただし会員サイトで有料かもしれません。)http://tanakanews.com/g0516WTC.htm 
この件、飛行機の衝突により火災が発生し、最終的に世界貿易センタービルの多くが崩壊した。この世界貿易センタービル群の内、第七ビルは飛行機が直接衝突していないのに、全く同じ形で崩壊していることが明らかにされている。これが9.11の飛行機衝突までは別にして、WTCビルの崩壊が自作自演だったとする説の最も大きな根拠である。
2)JAXAのホームページ:アポロ宇宙船がサターンV型ロケットで打ち上げられた。そのロケットブースターは全長110m、最大直径10m、打ち上げ重量2,941トンのロケットで、月までの往復77万kmを飛行できる能力があった。サターンVはスカイラブの打ち上げにも用いられた。スカイラブは、総重量76t、軌道作業室は全長約15m、直径6.6mである。また、アポロ司令船・機械船は全長約10m直径約4mである。スカイラブは高度435km、軌道傾斜角50度の円軌道を回っていた。
3)実際にはもっと複雑な計算を要する。それは地上に存在する我々は地球の自転速度で回転しているが、スカイラブは静止座標で考えればすでに地球による重力エネルギー(負の値)の半分を運動エネルギーの形で打ち消している。そこから月の引力圏に入るまでに、重力ゼロ(位置エネルギーは依然負である)の状態に達する。そこから月の周回軌道に入るまでに、若干の減速が必要になる。更に、地球に帰還する際には、特に地球の引力圏に入ってから減速しなければならない。そのエネルギーは質量あたりでは月に向かって上昇する時のエネルギーと同じである。これら全体の計算は我々素人には出来ないが、概略の議論は可能である。結論として、アポロ宇宙船を打ち上げて月面着陸させ無事地球に帰還させるには、スカイラブへ打ち上げる際のブースターの10倍程度の推進力を持つロケットが必要だろう。
4)スカイラブや宇宙ステーションのあるところは既に無重力だと思う人が多いだろう。しかし地上数百キロの上空での重力は、地表の値から数パーセント小さいだけである。引力の式はGMm/r^2で(Mは地球の質量、mは物体の質量、Gは万有引力定数)、月表面まで物体を運ぶエネルギーの大体の値は、この式を地表面の位置6400kmから38000kmまで積分(rに関して)することでもとまる。詳細な計算は補足3にあるようにもっと複雑である。

0 件のコメント:

コメントを投稿