2016年9月25日日曜日

対北朝鮮問題:韓国と日本の対応

1)韓国政府は24日、大統領府で開いた政策点検会議で対北朝鮮政策の見直しを行った。政策点検会議は国政の重要政策を練り直すのが目的で、朴政権は2013年3月以来、2度目としている。24日の会議には関係省庁の閣僚や次官が出席。朴大統領は冒頭、「国際社会と力を合わせ、北核問題を解決する」と訴えた。 (以上http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-00000090-asahi-int

朴大統領は従来、人道支援や対話などを通じて北朝鮮との信頼醸成を図る「韓(朝鮮)半島信頼プロセス」を提唱してきたという。原子力安全や気候変動など協力しやすい課題から地域対話を始める「東北アジア平和協力構想」も掲げ、日中ロなどとの協力を模索してきた。しかし、今年2度核実験をしたことなどを考え、朴大統領はもはや北朝鮮は核廃絶の話し合いに出てこないと断じた。そこで、今後は制裁強化に動き出したらしい。また、8月末から9月初めにかけて起きた北朝鮮東北部での大規模水害に対し、人道支援は行わない方針だという。

一方、安倍総理はキューバを訪問して、兄弟国の誘導で北朝鮮に核兵器放棄を働きかけようとした。しかし、そんなことカストロ大統領はするわけない。パーフォーマンスとまとものな外交政策との区別がついていないのではないだろうか? そもそも、日本には北朝鮮の核に対する脅威などないのだ。まともな議論など、テレビでも聞いたことがない。

テレビでは高畑母子が話題になった後は、豊洲(築地市場の引っ越し先)の施設の下が盛土されていないとかいう下らない問題に斬りかかる、女剣士の姿を楽しんでいる。希薄なベンゼンなどより、北朝鮮の核兵器の方がはるかに恐ろしい。

2)日本の北朝鮮への対応と同様、韓国の北朝鮮に対する対応も不思議だ。北朝鮮を韓国も日本も国家として認めていないのに、何の対話をどこの国とするのだろう?両国の制裁と対話の間の往復運動は、子供がブランコに乗っているようで、頭の中には何もないのだろう。

以前から、何度も書いてきた。最初に書いたのはブログではなく知恵袋への投稿だった。http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n62832?fr=chie_my_notice_note_good  この時には、日本国が一人前の国になることが先決だという趣旨でかいた。その後、朝鮮戦争の終結、平和条約の締結、北朝鮮の承認などが、拉致問題も核問題も解決する鍵だろうとかいた。

何度も同じことを書くのは嫌だが、敢えて繰り返す。
朝鮮戦争の休戦から60年以上たっているが、終戦にはなっていない。つまり、敵国であった米国や韓国は、北朝鮮が国連に加盟して久しいにもかかわらず、未だに北朝鮮の征服を諦めたということになっていないのだ。それにもかかわらず、何が「韓(朝鮮)半島信頼プロセス」だ。何もかも正直に言ったらどうか?

朝鮮戦争を終り、国境確定して講和条約を締結すること;そして、日本も日朝基本条約を締結して、韓国と同様に経済支援金(賠償金相当)を支払い、北朝鮮の経済発展を支援すること;などを引き換え条件にすれば、北朝鮮は核兵器の開発を放棄しただろう。今となってはそれも困難かもしれないが、それしかない。

現在の異常な北朝鮮の姿は、米国とその保護国ら(つまり、日本と韓国)がその存在を認めなかったからだと思う。なぜ、60年以上たっても、朝鮮戦争を終戦として、北朝鮮の体制をみとめないのか?

アジアに混乱の種を残したいという米国のエゴに原因がある。マッカーサーが本気で朝鮮戦争に勝とうとした時、司令官を更迭されたことに関係があると思う。その証拠に、マッカーサーは怒って議会で「日本の戦争は自衛の戦争だ」と証言している。

北朝鮮が中国にたいして持つ不満は、米国との仲立ちとなり、朝鮮戦争の終戦と韓国、米国、日本との関係正常化などの道を開いてくれないことだと思う。六カ国協議とは、ピストルを持った怖い人を含めて5人の警官が一人の男、怪しげな身なりの男を取り囲み、”命の保障をしないが武器を捨てろ”というようなものである。

こんな変な会議は歴史上他にないだろう。朝鮮戦争の当事国のみで講和を話し合うのが全ての出発点の筈なのに、米国がそれを誤魔化す為に作った会議だと思う。それに乗じて、或いは、主目的は日本と韓国に核開発させない為に作った会議なのかもしれない。

北朝鮮核問題は、米国が解決する気になりさえすればそれほど難しくなかったのだ。北朝鮮の承認で米国は一体なにを失うのか?世界に混乱をおこして、利益を得ようとするのは時代遅れだ。もう21世紀なのだ。

3)蛇足: 小泉さんが拉致問題解決しかけたとき、ブレーキをかけたのは米国だと私は勘ぐっている。多分、北朝鮮を承認して経済協力を約束すれば全てが解決すると直感的に考えたのだろう。しかし、米国の一言でサッと身を躱したのだろう。女性天皇容認を考えたが、悠仁親王の誕生でサッとその案を撤収したのと似ている。知に欠けるが直感力だけは天才的な人だと思う。

このあたりの真相は明らかにされていない。現在の世界の上層部は、混乱の中で権力を得たものたちなので、それが解決しては足元が揺らぐかもしれないと恐れているのかもしれない。テレビでは終始いい加減なことを言っている。

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