2018年4月7日土曜日

中国の朝鮮半島及び日本に対する最近の企みについて

今日、青山繁晴氏出演の虎ノ門ニュースから取り出したと思われる、重要なyoutube動画を見た(聴いた)。そこには中国に関する二つの重要な話が含まれている。https://www.youtube.com/watch?v=7oN7iK3uGVk

1) 最近尖閣諸島近海において、中国海警の船が多数活動している。そのことと関連して、行政組織に属する海警局を、中国政府は今年中に軍組織に編入する。その組織改変が、中国の尖閣を含め沖縄諸島を日本から奪い取る戦略に関係するというのである。 https://mainichi.jp/articles/20180323/ddm/007/030/111000c 

その戦略の背景として、中国は毛沢東の時代に尖閣諸島を日本の領土と認めていたことがある。これも青山氏の話の中に出て来るが、詳細は中国研究家として著名な遠藤誉氏(補足1)により報告されている。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130219/243926/?P=1

この記事は遠藤誉氏による日経ビジネス誌上の連載「中国国盗り物語」の一部であり、我々素人にはこのシリーズ記事は非常に勉強になると思う。

青山氏の発言の主旨は、“中国は過去毛沢東の時代(1950年代)に、尖閣が日本の領土であると認めてきたので、直接軍事行動で奪いとることは国際世論を考えると出来ない。そこで、日本海軍つまり海上自衛隊と尖閣周辺で軍事衝突を起こし、その成果として占領する”ことを考えているというのである。

日本の海上保安庁に相当する海警局を軍の中に編入するのは、日本から海上自衛隊をおびき出すためだという。つまり、日本は中国軍による尖閣占領が明確になるまで、軍事衝突を避けるのが最良の策である。それが沖縄を盗られないための策だということになる。

更に、当然のことだが、軍事的抑止力と経済力を持つことが中国との衝突を防ぐ為に重要になると思われる。

2)もう一つの重要な情報は以下の通りである。3月9日のトランプ大統領との電話会談で習近平は、朝鮮戦争の主要当事国の米国、中国、韓国、北朝鮮の4カ国で、平和協定の締結を含む「新たな安全保障の枠組み」を構築するように提案していたことが、共同通信の記事として紹介された。 https://this.kiji.is/352860349210477665

それは、東アジアの安全保障体制を朝鮮戦争終結とその延長として、日本とロシア抜きで決めてしまおうという、中国の米国への提案である。朝鮮戦争の終結に関することだけなら、国連軍として参加していた他国の意向次第であるが、当然4カ国でやってもらって良い。しかし、東アジアの安全保障体制に関しては、それだけでやろうという提案は非常に不愉快である。(補足2)

この話は、最終的にはトランプ大統領側の同意が得られなかったようだ。報道の通り(青山氏の説明通り)なら、それを提案した習近平の対日姿勢が明らかであり、中国は簡単には外交関係を深められない国であることが分かる。自民党の二階氏や公明党などに突きつけなければならない情報だと思う。

また、その話のなかで青山氏は、中国が日本の憲法改正阻止のために、自民党議員を含めた日本の国会議員への、広範な工作を行っていると言っている。つまり、森友問題などで1年以上も国会が占領されているのは、この工作が大きく働いているというのである。

補足:

1)満州生まれの女性物理学者、社会学者、作家。著書として、「チャーズ」が有名。中国共産党軍に包囲された長春では、餓死者が数十万人出たという。そこから共産党軍の検問を経て外に出るための関門がチャーズである。遠藤氏は、その生き残りだとウィキペディアに書かれている。山崎豊子著「大地の子」の中にも、主人公の陸一心と養父母がそこを潜り抜けるところが記述されている。ここは前半の感動場面であった。
2)外交を天ぷらに喩えると、種も大事だが衣を如何につけるかが大事だということだろう。知らぬ間に、重要な項目が衣に絡めて揚げられ、一丁上がりとなってしまう。

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