2019年12月25日水曜日

日中韓サミットは大中華圏構想の一つ?

 

日本の安倍総理は四川省の中心成都市で3ヵ国の首脳会議に出席した。朝日新聞の報道を少し引用する。https://www.asahi.com/articles/photo/AS20191224001377.html

 

安倍晋三首相は24日、中国・成都で中国の李克強(リーコーチアン)首相、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と日中韓首脳会談を行った。日中韓協力や北朝鮮情勢といった地域・国際情勢について議論する。首脳会談に先立ち、3カ国の経済界が集う「日中韓ビジネスサミット」も開かれた。

 

 

この日中韓首脳会議は、3カ国が持ち回りで開催する。アジア通貨危機を機に1997年から始まった「ASEAN+3」(東南アジア諸国連合の枠組みで開かれた日中韓首脳会議)より独立する形で2008年から始まった。麻生首相の時に第一回が日本で開かれたのである。漢字もろくに読めない麻生という無知な政治家が、どうせ何処かの国の誰かに乗せられたのだろう。(補足1)

 

日本と韓国からは国のトップが、中国からはNo2が出席する。元々、経済の安定を主眼に開かれたので、中国の国務院総理がその部分で実権を握っている場合、それで良いようにも思える。しかし、現在は国際的な外交問題も話し合っている。

 

今回も、北朝鮮問題などが議題になっている。北朝鮮問題の鍵は中国の習近平主席が持っているにも拘らずにである。サミット終了後の記者発表で李首相は、北朝鮮の非核化をめぐる問題について「対話と交渉が朝鮮半島の問題を解決するための唯一の有効な方法だとの認識で一致した」と述べたと、産経新聞が伝えている。

https://www.sankei.com/world/news/191224/wor1912240013-n1.html

 

この日中韓サミットは、私には大中華圏の地域担当者会議に見える。大中華圏のトップとして習近平は北京にふんぞり返っている。昨年から大中華圏入りの姿勢を示している安倍総理には、ふさわしい会議だろうが、日本国民の一人としてはこのような会議は作るべきでは無かったと思う。私には、麻生太郎は祖父の吉田茂とともに、売国奴に見える。

 

現在の中国を想定した大中華圏構想に日本は参加すべきではない。中国の傘下に入れば、日本人全てがウイグル人のように、或いは、それ以下の境遇になるだろうと私は考える。

 

以下は、収容所で強制労働させられている外国人が、こっそりと販売用のクリスマスカードの一枚に助けを求める文を書き、英国で販売されたものである。

 

https://www.bbc.com/japanese/50889026

 

現在、かなりの数の日本人も同様の境遇に居る。尖閣問題も益々深刻になっており、日中間には日本にとって致命的な未来が横たわっている。

 

それでも尚、文在寅が帰国したのち安倍総理だけが中国に残り、今日李克強首相から四川省遺跡の観光案内を受けるという。来年の習近平の国賓としての来日を成功させたい中国側の思惑があるとメディアは分析する。安倍総理は、そんなことをしている場合か?

 

人権も論理も国際慣習も無視する、宗教を持たない国を相手に出来るのは、米国やロシアなどの軍事強国しかない。そのロシアも中央アジアで勢力を増している中国に神経質になっているという。

https://foreignpolicy.com/2019/12/23/china-russia-central-asia-competition/?utm_source=PostUp&utm_medium=email&utm_campaign=18854&utm_term=Editor#39;s%20Picks%20OC

 

世界から警戒される中国に、日本の安倍政権が深く取り込まれる可能性が非常に高くなってきた。そのように感じる。

 

補足:

 

1)漢字もろくに読めなくても総理大臣になれる国。そして、それが国民にバレても、副総理になれる国が日本である。https://www.j-cast.com/2008/11/21030808.html?p=all 

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