2020年9月16日水曜日

石破茂氏を首相にしない方法:30年前のピンクトラップ疑惑を流せば良い?

今回の自民党総裁の決定が、実質的に日本の首相の選出になることに釈然としないものを感じる。つまり、田舎重視の昔の選挙区のままで、しかも一票の格差が倍以上もある状況で選ばれた立法府の一部議員達により、行政府の長が実質的に選ばれることの理不尽。

 

しかし、マスコミでこの事を論じた場面に、全く気付かなかった。購読している新聞にも無かった。国民の多くは、総裁と総理の区別さえ出来ていないのではないのか?総裁になっただけで、菅氏は内閣の人事を考え、マスコミにリークしている。

 

そしてまた、今回の選挙で石破茂氏の人気のなさに驚いた。何故なら、第二期安倍政権が発足する時の総裁選では、石破氏が地方票で安倍氏を大きく引き離していた事実、更に第一回目の投票で1位になった事実を記憶しているからである。

 

約8年前の選挙では、石破氏は第二回の投票で1位2位連合に敗れ、その結果安倍氏が選ばれた。総裁は、最も多く票をとっても成れないのである。

 

三人がテレビで政策などを議論したときには、満足な政策を論じた人はいなかったが、最もまともに喋っていたのは石破氏だった。しかし、何を言ってもダメなのが日本という国である。今回の総裁選では、安倍と麻生両氏が連携して、しかもその石破氏を落とす連携が効果的に働いて、候補3人の内の最下位に落とすことになった。何故、安倍や麻生両氏らは石破氏を嫌うのか。

 

その理由を論じたデイリー新潮の記事が、ヤフーニュース(9/6(日) 8:00)として配信されている。その記事を少し引用する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ce81840880c8a41556243ec26232a38763754ed

 

政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、二人が石破氏を嫌う理由について、出演したテレビ番組で次のように語っている。「安倍さんも麻生さんも石破さんが嫌いです。石破さんは、お二人が総理だった時、退陣するよう迫った。あの時のことを、俺の足を引っ張りやがったと、今も恨んでいるのです」。

 

何らかの不祥事があったとき、その責任追及を石破氏が行ったというのである。しかし、不祥事があったのなら、例えば加計問題でも森友問題でも、更に、河井あんり議員の公職選挙法違反(買収)で逮捕された件と、安倍氏の決断として他の自民党議員の10倍の選挙費を党費から支出した件の関係など、追求しない方が国民に対する裏切り行為になる。

 

この記事は次の文章で終わっている:

 

田崎氏は「当時の石破さんの判断は間違っていなかった」とも解説している。自民党総裁は、政策は二の次で、所詮好き嫌いで決まってしまうというわけである。これが日本によって良いのかどうか……。

 

2)ピンクトラップ疑惑

 

更に、右翼の代表的なyoutube動画配信の場であるチャンネル桜の中だと思うが、石破が北朝鮮でピンクトラップに”自分が望んで掛かった”という信じられない内容の動画が配信されている。日頃の石破氏のイメージからはありえないような場面が語られている。しかもその話の件は、何と30年前の所謂金丸訪朝団で石破氏も参加した時の出来事だというのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=pE_FO9m8U10

 

この疑惑は方方で面白おかしく書かれているが、真相はヤブの中というより、30年前の闇の中である。石破氏を嫌う連中が日本の右方向に居て、その古いネタを利用して、石破氏を政界から消そうとしているのだろう。しかも、その手の方法が、日本では相当有効なのだ。https://decopachi.com/entry/ishiba-shigeru-honeytrap

 

中国や北朝鮮の方からこの現象を見れば、そしてそこの諜報機関の人たちなら、日本の政治家が気に入らなければ、そしてその政治家がそれらの国を訪れたことが一度でもあれば、この手を使えば政界から消すことができると思うだろう。噂を新潮や文春などの何時も不倫や汚職などを報じている週刊誌に流せば良いのである。安上がりな工作である。

 

大衆はそれに気づかない。上記動画のコメント欄には、それを本当だと信じる卑怯な連中、反日の連中、全く知性を欠く連中たちの書き込みであふれている。情けない。民主政治が堕落しない条件は、公空間での幅広い分野の人たちの間での議論が、文化として定着することである。

 

日本は、そのレベルから程遠い。今の自民党を含めて政界の連中も、そのレベルから程遠い。マスコミも同様。南無阿弥陀仏。

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