2023年10月26日木曜日

移民問題の現状と本質:グローバリストの大戦略を理解すべき

岸田政権は、米国民主党の下請けのように、グローバリストたちが進めている政策を日本でおこない、知識層の批判の的となっている。その中で移民問題に危機感を抱く作家の宇山卓栄氏が松田学氏のyoutube サイトで松田氏と対談している。

 

「移民、民族、格差:暴動と社会分断の必然」と題する以下の動画で、その解決には優生学として議論された中の科学的な部分が利用できる可能性があると語る。

 

 

1)移民で溢れるヨーロッパの現状

 

9ヶ月間かけて世界18ヶ国を巡ってきた宇山氏は、ヨーロッパの移民増加とその社会への影響をリポートしている。西欧が近年の移民増加により、市街部での治安と衛生状態の悪化を引き起こし、街の景観の激変となっている。

 

イタリアでは、ミラノやローマといった街が、移民増により治安が悪化し非常に汚くなり(ミラノ)、街全体が外国人にハイジャックされたようになっている(ローマ)という。5世紀にゲルマン人の流入によって滅びたローマ帝国を思い出すという話であった。

 

フランスでは移民増加が大規模な暴動に発展したが、イタリアでは元々人がおおらかなのか、その情況でも暴動は見られていないようだ。そのイタリアでは、今年移民難民の数が激増しており、411日に非常事態宣言を行なって、不法移民を送還する手続きを強化すると発表している。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230413/k10014036891000.html

 

3日間滞在したドイツのニュールンベルクでも、移民の暴動があった。その混乱を隠そうと婦人警官が宇山氏のカメラを取り上げようとしたと言う。表現の自由も言論の自由もその婦人警官の頭には無くなっているのだろう。つまり、それはドイツのこの歴史ある街の常態だということである。

 

次に紹介されたのが、フランクフルト中央駅前の移民と薬物中毒者たちが屯する様子であった。戦後ドイツはトルコ人移民を受け入れてきたのだが、ここ数年の移民増でトルコ人街もゴミだらけになっていると話す。

 

面白いのは、元々のドイツ人たち7組ほどにインタビューしたが、このようなドイツの様子を問題視するような発言は聞かれなかったということである。ただ、それは都市部のインテリ左翼層の反応(補足1)のようで田園部を中心にそれを問題視する政党が力を増している。

 

右翼政党AfDAlternativen für Deutschland、ドイツの選択肢)が第二政党になり、田舎の街では市長を輩出している。https://www.dlri.co.jp/report/macro/258738.html

 

移民の人口比だが、欧州では人口の2割から3割である。不法移民なども含めると、ドイツでは3割程度(東欧系も含める)だが、その3050%が中東やアフリカ系が占める。フランスやイギリスで1000万人強、イタリアやスペインで、1000万人弱が移民だと話す。

 

ヨーロッパは、協力して移民難民を制限する動きが出ている。今年7月にはローマで会議が開催され、本音と建前を織り交ぜた合意事項が公表されているが、その本音部分として移民難民の密航ネットワーク(補足2)の活動を阻止するという目標が確認合意された。

 

つまり、左翼グローバリスト勢力の資金提供により組織的に移民がヨーロッパに送られているのである。その世界のグローバル化活動の一側面がこの移民の増加のようだ。(補足3)米国でも、民主党バイデン政権がメキシコ国境を故意に緩くして不法移民を迎え入れている。

 

宇山氏は、移民として流入した異民族の増加により、混血が進むなどして数世代で民族(或いは国家)の崩壊が起るだろうと話す。アグレッシブな移民は多産系である場合が多く、混血が進み子孫が増えるからである。この現実にどう取り組むかというのは、日本でも大きな問題である。

 

 

2)移民による人口動態変化の社会影響

 

宇山氏は、優生学の解説において、米国のチャールズ・ダベンポートの紹介とその考え方の解説から始めた。動物学者であったダベンポートは、白人の優位性を守るために、多人種と混血すべきではないと優生学的主張を行なった。(補足3)

 

優生学がドイツで大きな問題を起こしたことへの反省(補足4)が、政治家に対して、優生学を避け、自分の発言が優生学的に思われることを忌避する習性を与えている。しかし、その科学的な側面を移民問題の考察に取り入れることは悪いことではないと話す。

 

「これらのとんでもない説は、今日では科学的論拠に乏しいものと当然否定されているのだが、ただ一方で、嘘だと言って根拠が無いと言って切り捨てる訳にもいかない」といささか矛盾を含む解説を行なっている。

 

宇山氏が観察した限り、移民は一般に何かとアグレッシブであり、現地白人たちの女性をひきつける面がある。そして、多産系の彼らは子孫を増やし、短期間に政治的マイノリティの地位から脱却するというのである。それが文化の崩壊から民族や国家の崩壊に繋がる可能性がある。

 

その状態をヨーロッパよりも一足早く実現したのが、米国であるのは言を俟たないだろう。宇山氏が指摘するのは、優生学が議論した情緒的な部分を理由にして、科学的な部分まで捨て去る様では、民族のアイデンティティを無くす危険を招くだろうと言うことである。

 

人種や民族に優劣などないが、その民族が現状持つ文化の優劣を客観的に評価することは可能である。先進国が移民を急激に入れることによって、その国の文化の劣化度合を予測するのに、優生学の人口動態部分など科学的に示された警告的部分には配慮する必要があると言うのだろう。

 

 

3)私のコメント

 

これらの宇山氏の意見は、私にはグローバリストの企みである最終戦争という大きな風景の一角に焦点を合わせているような感じに見える。悪く言えば木を見て森をみていないということになる。ジョージソロスは何故、南米から私財を費やして移民を誘導しているのか?

 

何故、グローバリストたちは、反ロシアのウクライナを作り上げ、歴史的に関係の深いロシアと戦わせているのか? それは本当にロシアの資源を取り上げて利益を上げるためなのか? この世界が混乱している時期に、何故、ハマスを嗾けてイスラエルに一矢を報いる攻撃をさせたのか? 

 

失礼ながら以上の隔靴掻痒の感がある移民問題限定の解説に対し、以下のようなコメントをアップした。

 

要するに人類全てが同じ価値観ベクトルを持たなければならないとする思想が、生物としての人類の大きなダイバーシティと相克的であるという事だと思います。歴史的には、一つの民族が一つの国家をつくり、国境がそれらの衝突を妨げてきた。

 

国境を破壊すると、再び民族の違いが価値観の衝突となって混乱が始まる。つまり、その真実を知っている真のグローバリストたちは、実は一つの民族が最後には残ることを期待して、或いは知って、世界を一つにまとめようとしているのだと思います。

 

ハルマゲドンとは統一の前の混乱であり、真のグローバリストたちはその作業に取り掛かっている。クラウス・シュワブさんに聞いてみれば分るかも。

 

 

補足

 

1)インテリ層に勉強してグローバリストに洗脳されるタイプが多いのは、日本の左翼政党にも広く観られる。

 

2)米国では具体例として、ジョージソロスが主導した中米諸国からの移民送致が明らかになっている。同じ勢力によるアフリカ諸国などからの移民送致が明確になっている。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12810471872.html

 

3)その他、イギリスの人類学者・優生学者のフランシス・ゴルドン(Sir Francis Galton)の言葉として、「文明の衰退と凋落は上流階級の生殖力の低下に帰せられる」が紹介されている。また、優生学者のカール・ピアソンは、白人の遺伝子を保持することは、劣等人種との戦いであると主張した。

 

4)米国において19世紀後半から20世紀初頭に懸けて興隆した優生学が、ドイツのナチスが取り入れられユダヤ人ホロコーストとして応用されたことが、ニュールンベルク裁判でナチスの将校によって証言されていると、宇山氏は話す。

 

13:30 編集、セクション2の最後に3行を補足的に追加; 14:40 表現における倫理面も考えて考察し、18時再度編集し、最終稿とする。

ーーーー おわり ーーー

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