以下は、推論を含む議論です。記述された内容の当否はご自分で判断してください。
“グローバリスト”という名で呼ばれるグローバル全体主義者たちは、地球が思ったより大きくないと気付き、今後も彼らの一族と文化が持続的にこの地球上に存在し得る様、現在の人間社会全体をよりコンパクトにし、維持することを考えていると思われる。そして、その為に現在の主権国家体制から全体主義の単一世界政権の下に世界を導く必要があると考えた様だ。(補足1)
彼らは、地球環境を守る活動家のようにも、戦争で冨を築く軍産共同体のようにも、或いは世界の産業を担う企業家集団や人類を疫病から守る科学者集団のように見えることもある。それらは、”グローバル全体主義”を目指すその政治集団の指令で動く各部分の姿であると私は考えている。
彼らの敵は、反対思想である主権国家体制を保守する勢力、つまり各地の民族主義者(ナショナリスト)たちである。世界の金融経済を握る彼ら“グローバリスト”たちは傲慢にも、“ナショナリスト”(以下“”は省略)の国々がこの小さい地球の資源を食いつくし、環境を汚染し、自分たち(Gの方)の文明をも破壊すると考えているのである。
今回は、彼らグローバリストたちの「人間界を小さく整形しコントロールする運動」の様々な展開の内、地球環境問題を捏造し、世界の工業や農業による生産を制限する企みについて考えてみる。上に述べたように彼らの運動全体には、その他に様々な展開がある。ウクライナ戦争などもその展開の一つだと考えられる。
因みに、そのウクライナ戦争だが、グローバリストの目標達成のための最大の障害であるナショナリストの代表的国家を弱体化することが目的だろうと考えられている。その撲滅目標としての代表的国家は、プーチン率いるロシアである。それを潰す計画立案には、ひょっとして聖書のエゼキエル書38章~39章の記述を意識している可能性がある。(補足2)
2024年、その戦いの帰趨が明らかになるかもしれない。それは、ウクライナ戦争とハマス・イスラエル戦争の結果及び米国大統領選挙の結果次第である。グローバリストの活動の中心にある米国民主党政権の焦りは、テキサス州などのメキシコとの国境の混乱を見れば明らかだろう。
1)捏造の地球温暖化CO2説
グローバリストたちは、大気の温室効果で地表が生物の生存に適する温度範囲に保たれていることに着目した。彼らは、産業が過度にCO2を発生すれば、この地表面が熱くなり海面上昇や熱帯地方の過熱により住める地表が狭くなるとして、産業による化石燃料の消費を削減しようとしている。この真の目的は、産業社会(つまり人間社会)の縮小だと思われる。
その最初に作り出した話が、産業によるCO2生成量の増加と気温上昇の間に正の相関関係があるという説である。この理論のインチキは、都市化による観測温度の上昇を利用して、地球大気の温度上昇を強調したことである。工業化により人間が都市部に集まり、そこでのエネルギー消費が上昇すれば、都市部の気温が上昇するのは当然である。温度の観測場所を多く都市部に設定すれば、実際以上に大気の温度上昇のデータを作り出すことが可能である。
更に、大気中の二酸化炭素も工業化により当然上昇するが、それも実際以上に彼らは協調している。①これら二つの強調により、一般民衆に工業化による温度上昇への恐怖心を植え付けることを狙った。彼らの主張における論理は一応正しいので、現在、その企みはほぼ成功している。
彼らが公表するレポートIPCC評価報告書には、各種産業が発生させるCO2の量を載せているが、かれらはCO2の地表面からの吸収については触れていない。ある量の増減を把握するには、増加させる因子と減少させる因子の双方を指摘し、それらの釣り合いの結果として議論しなければならない。その科学的議論の初歩を、彼らは無視しているのである。
つまり、②二酸化炭素は人間の活動で作られるよりも遥かに大量(10倍程度)に作られ、それらの殆ど全て藻類等を含めて植物により吸収され環境中からとり除かれているのである。大気中二酸化炭素濃度は、それらの平衡点として決定されている。
つまり、人間が大量にCO2を発生しても、その殆どは植物により吸収されるのである。これら①と②の理由により、人間活動で発生したCO2が地表面からの熱放射を妨害することで、人類全体の大きな脅威となるという地球温暖化説は、定量的に相当修正されるべきだろう。(補足3)
2)温暖化ガスとしてのCH4&N2O
CO2による異常温暖化説の定量性が怪しくなると、グローバリストらは農業で発生するCH4(メタン)やN2O(亜酸化窒素or笑気ガス)も地球温暖化の原因物質として重要だと言い出した。これらのガスも、CO2と同様に地表からの赤外線放射を妨害する働きがある“温暖化ガス”である。(補足3を参照)この主張は、地球全体の農業規模を縮小させることで食糧危機を人為的に発生させ、能率的に人口を減らすためである。
メタン(CH4)は牧畜の際に、主に反芻動物のげっぷで大気中に放出されると言う。メタンは都市ガスとして各家庭に送られているガスである。また、亜酸化窒素N2Oは、肥料によって産生する窒素成分(例えばアンモニア)の酸化反応で発生する。N2Oは病院で麻酔の際に用いられる。アンモニアがそれ程問題視されないのは、水溶性で雨によって大気中からとり除かれるからだろう。
農業の制限は、人口削減という彼らの目標と直結するため、密かに企む事を方針としていたと思う。上の図が示すように、温暖化ガスの主要成分なら、地球温暖化問題を提起した最初からこれらのガスも原因だと何故主張しなかったのか? それは、怪しまれない為にこの主張をこれまでひかえて来たからだろう。
最近、ナチュラリストの中に彼らの意図に気づき始めた人達が増加したことで、彼らの企みを止めさせる運動が顕在化し、且つ、幾つかの強敵との戦いが明確になった。そこで、その帰趨に不安を覚えだし、勝負を早くつけるべきと考えた結果、なりふり構わずこれらも取り上げることになったのだろう。グローバリストの活動の中心である米国での不法移民を招き入れる策の強行などと同じレベルの息づかいの荒さを感じる。
勿論、農業で生活費を稼いでいる農民にとっては、真正面からの攻撃なので、ヨーロッパで大規模のデモが発生している。最初オランダで起こり、それがフランス、ドイツ、イタリアなどに飛び火している。
オランダでは一年前にこの種のデモが行なわれている。現地からリポートする沖縄出身の日本のジャーナリスト我那覇真子さんの動画を以下に紹介する。
https://www.youtube.com/watch?v=VuUX8lEN4lk
その中で、同じく米国から取材に訪れたマイケル・ヨン氏の言葉が、紹介されている:
グローバリストらの方針に従うオランダ政府に対し、農家は政府が農民から農業用の土地を取り上げようとしていると抗議している。同じような政策が、ニュージランド、カナダ、スリランカなど世界中で同じ動きが始まっている。(意訳)
この運動は、川口マーン恵美氏によってもプレジデントonlineで分析・紹介されている。https://president.jp/articles/-/61680?page=1(2,022年9月の記事) また、日本食農連携機構のコラムによると、その後人口1%以下の農民の声を代弁する政党オランダオランダ農家党が、議会で大躍進をとげているようだ。https://jfaco.jp/column/3081 (2023年3月の記事)
要するに、グローバリストが力を持つEU議会が、世界二位の農産物輸出国を標的にして、現在の農業が窒素系ガス(アンモニアや亜酸化窒素)やメタンを放出することを理由に、一部農家を廃業させる様に強要しているのである。そして、それに盲従するオランダ政府に対し農家が連携して立ち上がったのである。
このようなヨーロッパの農民たちの戦いを日本のメディアは、単に燃料等の高騰に対する不満によるデモと報じている。問題の本質であるグローバリストたちが牛耳るEUの「環境問題についての対策」については、イザと言うときの言い訳として付け加えている。このような日本のメディアの質は、世界最悪である。
https://www.youtube.com/watch?v=DCECM-Dt_lE
精巧に作り上げたお化け屋敷のトリックは、細部を観なければ見抜けない。こども騙しのトリックを世界の金融経済を牛耳る連中が自分たちの為に作り上げたのである。世界を啓蒙するという思い上がりと、能力のあるものが世界の富を独占するのは当然のことだという独善が作り上げたのが、グローバリズムという思想である。
補足:
1)グローバリストの目標の一番肝心な点を、現在の左翼政党は隠している。左翼の活動家たちは、地球環境問題を全ての人の健康を守るための運動としているが、彼らはその運動に資金を提供しその運動の本当の中心に居る人、グローバリストたちは、「全て」とは思っていないことに気付いていないのだ。
2)youtubeチャンネル「越境3.0」の石田氏がその動画において、近い将来、イスラエルのイラン攻撃が始まり、トルコやロシアまでも敵にして戦う第3次世界大戦になる可能性に言及し、それを旧約聖書のエゼキエル書にある予言と対比して話す。 https://www.youtube.com/watch?v=hjMFuXosMrU
この旧約聖書の記述とよく似た終末論を語る新約聖書のヨハネによる福音書の記述は、旧約聖書の焼き直しとは考えず、異なった解釈をするべきなのだろう。簡単に見つかった一つの文献を引用しておく。https://adventist.jp%このE8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E9%A0%90%E8%A8%80/
3)以下は温室効果の科学の基礎についての簡単な解説である。これは温室効果の定量的な議論ではないが、その議論の入口にあるべき基本的な考え方を記したものである。
温室効果ガスによる地球温暖化は、地表面からの熱線放射をそれらのガスが妨害することによる。下図最上部の赤い部分は、地表に届いた太陽光のスペクトルであり、光の波長として、0.3ミクロンから3ミクロン程度までを含む。それが地表で熱に代わり、その熱が赤外線として宇宙空間に放射される。
そのスペクトルが青で示されている。この波長8~14ミクロンの赤外光の部分を、地表から直接宇宙空間に熱を逃がすことの出来る「大気の窓」と呼ぶ。この大気の窓の長波長端の枠を構成しているのが、CO2の赤外吸収である。しかし、この図が正しければ、幾らCO2が増加しても、大気の窓の大部分は空いたままである。
水蒸気の吸収スペクトルを見ればわかるが、水蒸気が増加するとこの窓は完全に閉じられる可能性がある。ただ、高層大気中には氷粒となれば、その時点で水蒸気は温暖化に寄与しない。空気の対流で上層に運ばれることが容易だとすれば、大気の窓からの放熱が地球の冷却の主役となるのはその上の層だろう。
この他、メタン(CH4)と一酸化二窒素(N2O)の8ミクロン付近の吸収が重要だろう。この部分も図を見ればわかるが、大気の窓の短波長側を少し削るかどうかという位で大きな寄与はないだろう。
(16:30、編集;翌朝編集し最終版とする)
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