2014年2月23日日曜日

菅直人のインチキ発言について

 菅直人元総理が週刊新書というテレビ番組(土曜日名古屋で放送)に出て、脱原発の宣伝をしていた。数々の詭弁がそこにはあり、彼がインチキ政治家というかアホ丸出しの元政治家であることを再確認した。ケインズの乗数効果を知らなかったなんていうレベルではない。

発言1:福島第一原発4号機プールの水が抜けていたら、東京には住めなくなっていただろう。
 限界の吸収線量を何ミリシーベルトと仮定して、どのようなシミュレーションをした結果なのか、一つも発言がない。
 また、この発言のインチキは、「最終的に水が抜けなかったのは、不十分とは言え、建設当時の基準で耐震設計がされていたし、その後の対応がそれを避けるべくなされた」という事実を軽視していることである。つまり、車にはハンドルとブレーキが用意されており、運転手もハンドルが効かない場合はブレーキを踏んで、危険防止できるということを無視して、「もし車がこのような崖から落ちたら、人はベッシャンコになって死ぬ」と、車の危険性を宣伝し、脱車社会を主張するようなものである。
 今後の脱原発を議論する場合、その福島の教訓を元に、原発の耐震補強やつなみ対策をすることができるということを忘れてはならない。

発言2:「これから新たに原発のゴミを出さない」ことが、原発のゴミ問題の一丁目一番地である。
「いまある原発のゴミをどうするか」という司会の田瀬さんの質問に対しての意見である。自分の意見を持たないで、元総理という看板だけでテレビに出るなと言いたい。

発言3:原発停止後も化石燃料輸入量は殆ど増えていない。

 省エネの努力は何処でも行なっている。化石燃料の輸入量は、電力会社に限って言えば大幅に増えているという統計がある。(http://eneken.ieej.or.jp/data/3986.pdf)
「娘が結婚して出て行ったので」を言わないで、「我が家でも電気料金はここ数年でかなり減少した」と、省エネ努力を宣伝するような類いの発言である。
 
発言4:自分が立てた省エネハウスを見せ、年間30数万円で太陽光発電システムの電力を売却しているという。それを、脱原発への寄与だといっている厚顔無恥。
 先ず第一に、あのような豪邸を誰でも建てられる訳では無い。そして、300万円の投資を太陽光発電に出来る人は少数だろう。固定価格での買い取り制度は、それらの投資をする能力の無い我々から余分に電気代を支払わせ、彼らの太陽光発電装置の償却に充てる制度であることをわすれているのかと言いたい。脱原発への寄与だと言うのなら、売却をゼロ円でしろといいたい。  

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