2014年3月12日水曜日

社会主義化して崩壊する日本

 甘利氏の「賃上げに応じない企業に対しては、それなりの対応をする」発言は自由主義経済国閣僚の発言とは思えない。それをまともに議論しない、NHKのニュースセンター(午後9時)の解説者。政治経済担当のニュース解説者なら、この点についてもう少し批判的に議論する筈。安倍さんのNHK会長&経営委員の人選は、このような報道内容にする為のものなのだろう。
 そもそも、日銀の異次元の量的緩和は、団塊の世代などの預金及び財政赤字を実質的に減少させ、製造業などの人件費を含む国内のドル換算コストを下げるのが主な目的である(注1)。天然ガスなどの輸入価格の上昇に加えて、人件費を上げさせれば、国内製造コストは再び上昇し、輸出企業の競争能力は元にもどる。実際、貿易赤字は相当に厳しく、経常赤字が続く可能性が高い。無茶苦茶ではないだろうか?(注2)唯一の日本の強みは債権国家であることだが、その地位から双子の赤字で転落して、日本崩壊のカウントダウンが始まる。米国の著名な投資家であるジム・ロジャーズ氏によると、安倍さんは日本を崩壊の方向に導いていると言っている。 (注2)この1年で、老後の備えに何とか残すことが出来た少ない預金も、更に30%以上ドル換算で減少してしまった。私は素人だが、ジム・ロジャーズ氏の言葉が、そのままストレートに頭に入る。安倍総理&黒田日銀総裁には、ジム・ロジャーズに反論してもらいたい。出来るなら。

注釈:
1)エール大学の浜田名誉教授の本(昨年のブログで紹介すみ)に明確にそう書かれている。
2)更に異次元の量的緩和で円安誘導すれば良いではないかと言う考え方かもしれない。団塊の世代は子供にも捨てられて(週刊現代、今週発売)、貯金も取り上げられ、孤独のなかで目に入るのはロープと鴨居ということになる。
3)上手くreferできていないかもしれないのでアドレスを紹介する。(http://jp.reuters.com/video/2014/02/25/ジム・ロジャーズ氏インタビュー-アベノミクスの行方-?videoId=283425049&videoChannel=201)(http://jp.reuters.com/video/2013/05/28/「アベノミクスには反対」-米著名投資家ジム・ロジャーズ氏インタビュー28日?videoId=243026602)など。

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