2015年9月6日日曜日

抗日戦勝70周年記念、世界同時株安、五輪エンブレム;一週間の出来事

1)抗日70周年記念式典

中国共産党政権は、抗日戦勝70周年記念と大規模な軍事パレード(始めて)を行なった。これは国内向けには、江沢民や胡錦濤の前で軍事パレードを大々的に行なう事で、習近平による軍の掌握を印象付ける意図があったのだろう。一方国外には、共産党政権がこの様な式典を行なうのは歴史の歪曲である上、記念式典の中で大々的に軍事パレードを行なうのは、時代遅れの印象を与える。更に、隣国には恫喝外交の用意に見える。

この様な場で、中国主席と韓国大統領が会談を行い、近い内に日中韓(多分、中韓日とよんだのだろう)3カ国首脳会談を行ないましょうと同意したという。

外務省は歓迎の意向だというが、周近平の式典挨拶に日本との関係において未来志向の内容がなかったのだから、韓国大統領の米国向け点稼ぎに過ぎないと思う。式典後に、日本の意向を電話かなにかでも確認したのなら兎も角、しなかったのならこのような三国間の会議開催を二国のみで発表するのは失礼だと思う。個人間の話に置き換えれば、犯罪人であった日本に対して、その後性格が矯正されているか、呼びつけて話をしてみようと言う場合、あの様な場は相応しい。

2)覇権国家の責任:

世界同時株安は、中国の経済停滞と米国の緩和の解消つまり利上げ予想が重なった結果だと云う。

米国の利上げは深刻な影響を途上国に与えると言われている。それは米ドルが世界の基軸通貨となっているからである。FRBは国内経済を考えて利上げを考えるというのが支配的な考え方らしいが、それは一寸不十分な姿勢だと思う。米国は基軸通貨としての地位を手に入れ、そのメリットを十分受けて来たのであるから、米国は世界に対して金融の安定化を考える義務があると思う。つまり、IMFの考え方、今は利上げに相応しくない、というのが世界全体をみた考え方であり、その意見を積極的に検討すべきであると思う。

また、歴史に言及する場合も、歴史学者が学問として研究した結果にもっと配慮すべきであると思う。人類が今後迷走して困難にぶち当たるとすれば、それは覇権国が自己都合で一方的に歴史を歪曲したときであると思う。

その真理(或いは歴史学者による歴史解釈)を優先するという義務を、派遣国である米国や中国、更に、国連などは十分果たしていないのではないか。

今回の中国の抗日戦勝70周年記念式典への参加に国連事務総長が参加したことは全く理解できない。抗日は国民党の行なったことであり、毛沢東は関係なかったのだから。潘基文氏は国連事務総長に相応しくない。

戦後70年、人類はグローバルな協力体制を築く方向を目指すとすれば、歴史も戦勝国の自己都合ではなく、世界が共有できる歴史を確認すべきであると思う。そして、各国に夫々都合の悪い事実が出て来ても、当事国はそれを受入れるべきであるし、他の国はそれに寛容であるべきである。そのような第二次大戦後の歴史と価値観の国際的構築において、国連は戦勝国連合から世界国家に向けた進化をするべきであると思う。

3)エンブレム問題

これは佐野氏ありきの選考であった疑いが極めて濃い。その証拠に、選考がおわったあと、類似デザインが外国にあった為、大会組織委員会が選考委員会に連絡なしにデザイン変更したことでも解る。丹羽氏が時事放談で発言していた様に、会社なら責任を追求し、責任者は首にするのが常識だ。http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42377177.html

デザインを模倣して作った段階では、佐野氏個人の不正であり、処分すれば済む。しかし、デザインを変更してまで、佐野氏のデザインに拘る大会組織委員会の姿勢は、不正の範囲がずっと大きかったことになる。責任追及が明確な形でなされないと日本国の恥となる。

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