2016年1月19日火曜日

(李氏)朝鮮と現在の日本の類似点

韓国歴史の特徴は、何と言っても大国中国に支配され続けたことである。19世紀になると、日本同様、西欧諸国やロシアが野獣の目つきで近づいてきた。日本はそれに備えて、明治維新から西欧の武器や兵の組織戦法などを研究して武力を整備した。しかし、李氏朝鮮は中国の属国状態でありそのようなことは必要性を感じても出来なかったのではないだろうか。

西欧諸国が遠方から来る目的は日本のような小さな痩せた国土の国ではなく、大陸であった。日本に期待するのは補給のための寄港と通商などであり、士気の高い武士と複雑な地形の中で戦うのは算盤にあわなかっただろう。その結果、薩長&下級貴族の勢力と幕府との戦いという内戦で、新しい体制に移行可能であった。更に、何があったかわからないが、 http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42475174.html 奇跡的に国家の枠組みを市民革命も経ずに国民国家へと変え、近代的軍隊を持つことに成功した。

一方、韓国はロシアの南下に脅かされるも、長期にわたる中国の属国体制の中では、自力で軍の近代化など出来なかっただろう。キリスト教というつながりで、フランスや英国との同盟も考えたが、それも失敗した。結局、日清戦争でタナボタ式に朝鮮は独立し、朝鮮王から朝鮮皇帝になった(補足1)。それも束の間であり、十数年で日本に併合されて独立国でなくなったのである。

このあたりの韓国の歴史を見て、日本では李氏朝鮮をあたかも無気力政権のように云う向きもいるが、地政学的条件などを考えると、日本民族がそこにいても同じ状況だったと思う。何故なら、当時の李氏朝鮮の状況に現在の日本はそっくりだと思うからである。李氏朝鮮にとっての中国は、現在の日本にとっての米国である。

現在の日本は、明らかに米国の属国である。去勢されたような軍隊、自衛隊(補足2)、を持ち、もっとも強力な武器の保持は厳しく禁止されている。安倍政権と雖も、あの韓国に捏造された犯罪行為を、米国の圧力で白状させられる始末である。高麗が元の命令で日本国を攻めた文永の役(1274年)や弘安の役(1281年;朝鮮半島では夫々、第一次日本遠征、第二次日本遠征と呼ぶ)のように、南シナ海まで自衛隊が出かけるハメになるかもしれない。

補足:
1)1897年に独立門がつくられた。朝鮮王は朝鮮皇帝に格上げされ、これまで中国皇帝のみが行っていた祭天儀式を新たに作った式典用建物(園丘壇)で行った。
2)憲法上軍隊ではない。また、自衛隊は米軍の一部としてただちに行動できるように作られているらしい。(米国が世界の警察なら、自衛隊は世界の警察予備隊である。)

== 素人の意見ですので、辛口コメント歓迎します。==

0 件のコメント:

コメントを投稿