2016年5月22日日曜日

遠藤誉氏が指摘する「習近平が安倍総理を嫌う理由」について

遠藤誉さんの笑顔を武器にのし上がった習近平主席ーなぜ安倍総理を嫌うのか?という記事を読んだ。いささか古い記事だが、ちょっとコメントを書く気になった。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/endohomare/20141112-00040673/

習近平は第二次安倍内閣に期待したが、裏切られた為に安倍総理を嫌っているというのである。遠藤さんは中国に詳しい方のようだが、上記記事は完全に中国の表の対日戦略を文字通りに理解して、まるで日本の社民党の方のような書き方をしておられる。

遠藤さんの記事の要約は以下の通りである。

“靖国参拝で激しい反日運動の原因を作った小泉内閣に変わって総理になった安倍さんが、訪問先として第一に中国を選び、胡錦濤主席と会談して、戦略的互恵関係を結んだ。その後、野田内閣の時の尖閣国有化で苛立っていた中国だが、第二次安倍内閣が成立すると、第一次安倍内閣のときの良い関係が期待され、最初大いに歓迎した。ところがその安倍首相が、第一次内閣の時とはことなり、集団的自衛権、憲法解釈改変、靖国参拝と「中国側から見た期待を裏切った」ので、期待が大きかった分失望も激しいものになった。“

このような分析は、全く素人の領域のものだと思う。何故なら、現中国政権にとっては「日本国を衰退から消滅へと導く総理が、日中友好の首相である」という事実を、全く想像すらされていないからである。優秀な中国首脳は、靖国参拝、集団的自衛権、憲法改正などは、独立国家として当然のことであるとわかっている筈である。

ただ、これらが日本攻撃の武器に仕立てる為に、中国国民には徹底した反日教育を行う一方、日本国民に対しては、社民党やA新聞などを使って、上記の独立国家として極当たり前の姿勢を軍国主義日本の復活を意味すると教育したのだと思う。

そして、これまでの日本の総理には通用していたそのような武器が、安倍総理には全く通用しないので、習近平は仏頂面を見せるしか手がないのである。まあ、最近の総理大臣の中では、最も優秀であるという証明である。新生党、新党さきがけ、日本新党、民主党などが樹立した1993年以降の衆愚政治的総理とは比較にはならないし、ガールズやチルドレンに担がれた総理大臣などとも比較にならない。

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