2016年7月22日金曜日

日本は米国の新体制に備えるべき

米国の新大統領がどちらになっても、米国は今後、世界の覇権国としての地位から降りる方向に動くだろうと言われている。米国は、中東・北アフリカなどを軍事的混乱の原因を作ったと思うが、北米に後退してもそれらの地域の政治的安定には責任があると思う。

東アジアにおいても、日本を非武装化して国家の遺伝子を破壊しながら、出て行って欲しくないのなら金を出せという、トランプ氏の言いがかりは厚かましい。講和条約後に日米安保条約という形で日本の再軍備を抑え込んだのは米国である。

日本は、一旦「再軍備しない独立国」という甘い道を歩み始めたとき、太平洋戦争のときの徴兵制が悪夢であったと、結論付けをしてしまったと思う。麻薬を与えて知らぬ顔は卑怯である。

朝鮮戦争のときに米国から再軍備の圧力があったが、それは米国支配下の日本軍創設の圧力であり、それには消極的になるのは無理ないだろう。その後も、米国支配下の日本軍以外は作らせない方針を採ってきたと思う。それは、北朝鮮が核実験をしたときに、ライス国務長官(当時)が慌てて飛んできて、日本に核武装させないように動いたことが証明している。もちろん、日本の防衛遺伝子は完全に破壊されているので、ライス氏は慌てる必要などなかったのだが、万が一を警戒したのだろう。

トランプ氏の日本に対する「核兵器保持容認宣言」など、真面目にとってはダメである。日本に核装備させないのは、ニクソン大統領の時代から中国と米国の間で話し合われている筈である。トランプ氏が大統領になれば、米国は中国との関係改善を図るだろう。それは、日本の東アジアでの孤立を意味する。はしごを外された形の安倍政権は、なすすべなく虚脱状態になるかもしれない。なぜなら、未だにTPPの批准を急いでいるようだから。

尖閣はその時点で中国に占領されると思う。そして、韓国は再び中国の手下になり、日本をいじめる役割を担うだろう。そのような状態に日本がならない為には、政権が交代して、少なくとも中国敵視政策を取らない(親中姿勢をとる)政権による憲法改正が必要だと思う。ロシアとインドとの関係を深めることも大事だろうが、次の問題だと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=nFFZdQ7-4yM を見ればわかるように、プーチン大統領はまともなことを言っている。ISISにトヨタの車が大量に用いられていたが、それはアメリカから流れた可能性が高い。http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3872.html また、ウクライナ問題も、米国がウクライナで反政府勢力を扇動してクーデターを起こさせたという説が有力である。それがなかったのなら、クリミヤ独立とロシアへの合併は起こらなかっただろう。

米国は、自由と民主主義などの理想論を、アラブや北アフリカの元独裁国に振り撒き、混乱したところで武器を売り込む商法で稼いできたのではないのか? その後始末を米国べったりの国々は、米国が逃げ去った後に分担させられる可能性がある。政治力のない国ほど、高い分担金を取られるだろう。

この世界で安定した位置を占める為には、米国が後退するのなら、それに対応できる政権に代わるべきである。もちろん、米国を第一の友邦と位置付ける姿勢は形だけでもとるべきであるが、より対等に近い姿勢が取れなければ、米国の対中国戦略における捨て駒にされる可能性が高い。世界の全ての国々は、表では立派なことを言いながら、水面下で汚く自国の利権の為に動いている。

因みに、最近厄介者の英国が出て行くのを幸いとして、EUがNATOの支配下でない軍事的連携(EU軍)を作ろうとしているという。世界は刻々と生き残りの戦略を立てている。

以上、素人の戯言を書いた。反論してくださればと思います。

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