2018年4月30日月曜日

朝鮮南北会談の実況中継をプロデュースしたのは誰か?

1)金曜日の朝鮮南北会談は、テレビの実況中継として世界に流された。その結果、今回の北朝鮮問題の中心は、北朝鮮の非核化というより、南北に分断された朝鮮民族の統一問題であるという印象を、世界中の人の心の中に植えつけた。民族の統一については、誰も異論を挟む余地がないので、北朝鮮の非核化の問題を比較的軽く見る環境ができたように思う。

実況テレビ中継で感動の場面として世界に流すというアイデアは、一体どこの誰から出たのだろうか。まるで、ドキュメンタリードラマのプロデューサーが背後に居るような感じである。私は、プロデューサーはアメリカであり、トランプ大統領だと思う。テレビの力を最もよく知って居るのは米国であり、中でもテレビ番組の人気司会者だったトランプである。

北朝鮮に4月初旬に渡って詳細な打ち合わせをしたのは、CIA長官のポンペイオであり、その人は現在の国務長官である。その時には、米朝会談の打ち合わせを行ったと報道されているが、そこで朝鮮南北会談とその役割についても詳細に打ち合わせたのではないだろうか。

今回の朝鮮南北会談では、今更話し合うことはあまりない。すでに盧武鉉と金正日の間でもなされているが、実行が伴わなかったのである。また、非核化の話は米国抜きで話しても意味がない。そこで、米朝会談をできるだけやり易い様に、その前座の役割を果たすべくプロデュースすることが、米朝韓3ヶ国の間で決められたのだろう。

何も知らないで、拉致問題を取り上げる様にトランプに頼みに米国に行った安倍総理は、まるでサーカスのピエロ役のように見える。何故なら、佐藤博志氏が言うように、拉致問題は日本政府が拉致被害者を北朝鮮から奪還することで解決すべき問題だからである。https://www.youtube.com/watch?v=okgi0XRx3to

非武装であれ何であれ、独立国を名乗る以上、自国民を拉致されたことは国家の恥である。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43635118.html 「返して下さい。お金は出しますから。」と拉致した国に頼むのは異常である。更に、第三国に「北朝鮮に、返す様頼んで下さい」と泣き言をいうのは、もはやお笑いの領域としか言いようがない。

日本外交は「拉致問題に拉致されている」と思う。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2018/04/blog-post_18.html

2)米朝会談の後の記者会見で、トランプ大統領により「朝鮮戦争の終結、平和条約の締結、それに北朝鮮の非核化」が、大成功というアナウンスとともに宣言されるような気がする。非核化の重要性は南北会談の演出により相対的に低く抑えられたので、北朝鮮には核兵器を隠すことが可能な査察制度が盛り込まれるか、或いはどこかに努力目標的な項目が入ると思う。兎に角、米朝会談は大成功を演出することが何よりも大事なのだから。(補足1)

統一朝鮮が、本当にできるかどうかは定かではない。遠分は連邦的な国家を唄いつつ、二つの独立国のまま進むだろう。トランプの米国は、韓半島から撤退するだろうから、この時がそのチャンスである。

韓国は、親中国の国として北朝鮮と仲の良い兄弟国として再出発を目指す。しかし、経済的に困窮することになり、国内で不満が鬱積することになる様な気がする。そこから韓国が、どの様に進むか分からないが、困難な時代に入る様な気がする。

トランプはオバマの8年間何もしなかったと、北朝鮮の核問題での無策を非難したが、自分のやることも、数年後には非難されることになる様な気がする。 以上、素人の推測です。

補足:
1)このような考えと全くことなる考え方を、元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏が出しておられるので、引用しておく。https://www.youtube.com/watch?v=PPXdqIf48WM

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