2018年5月1日火曜日

トランプはノーベル平和賞を最優先?

昨日配信のyoutubeに、みのもんたさんの司会する番組での、青山繁晴氏や武藤元(前)駐韓大使らをゲストを交えた南北会談を読み解く主旨の議論が、アップされていた。https://www.youtube.com/watch?v=IiQLSe2btBA

そこで参議院議員の青山氏が、米軍関係者に南北会談の感想を聞いたが、かれらは怒り心頭だったという話を紹介していた。そして、議論は五里霧中状態で、北朝鮮問題の解決において何の進展もないという不満だけが結論だった。そこで、以下のコメントを書いた。

「青山さんは、南北会談のときに米軍の意向を聞いたとおっしゃるが、どのレベルの方なのか?米軍の意向ではなく、トランプさんの意向を聞かなければ何もわからない。

この会談をどうするかについて、南北朝鮮はトランプ政権と打ち合わせができていたと考えるべきでは?何故なら、北朝鮮と米国は、ポンペイオ(当時CIA)が北朝鮮に泊まり込んで、既に綿密な話し合いをしている。更に、南北会談をトランプは評価しており、米朝会談にも自信ありげである。」

つまり、彼等は一応政治又は政治評論などでプロの筈だが、今回の朝鮮南北会談の評価において、その会談のみをクローズアップして見てしまい、その背景など含めた広い視野を取ることを忘れている。(補足1)ポンペイオの名前すら出てこない。それに、現場の軍の意見を聞いて、それでミスリーディングなことを青山氏は言っている。この人は米国軍に話をするコネを持っているのが自慢の人である。

昨日別サイトに書いたが、トランプは北朝鮮の核よりも朝鮮戦争の終結に感心がある。それをやれば、ノーベル平和賞に繋がるからである。そして、選挙に勝てるからである。そのため世界の目を、北朝鮮の核廃絶問題に対し米国が今後するであろう甘い対応から目を瞑らせることを考えた。それが、あのような一見感動的な南北宥和の場面のテレビ番組をプロヂュースした理由ではないのか。(昨日投稿の記事)

今後米国は、抜け穴だらけの北朝鮮の核廃絶を決めるだろう。元々民主党などには、北朝鮮の核兵器など認めれば良いという意見もあった。中国の核を認めたのと、同じである。金正恩は決してキチガイではなく、優秀なリーダーだと分かった今、敢えて核兵器をリビア方式で剥ぎ取るという危険なことをする必要などない。いい加減な形で核廃絶を演出しても、日本が核武装する危険性も全くない。

その後、韓国は北朝鮮との宥和路線を経済破綻しない形で行うという大変な仕事が残る。金正恩も”米国が怯んでいるのだから武力で南北を統一する”なんて、バカなことは言わないしやらない。南北朝鮮が連邦的になって、最終的には韓半島から米国を追い出し、日本には今後核兵器をちらつかせながら賠償金相当の経済支援金を脅し取ることになるだろう。そこに、金正恩も文在寅も、希望をもっていると思う。

トランプは、ノーベル平和賞をもらって万々歳だろう。中国や日本を経済戦争の相手にする可能性もあり、日本は泣きっ面にハチということになる可能性もある。日本政府は、国家存亡のときに、拉致問題を国防問題としてではなく(補足2)、西欧的人道問題と考えて北朝鮮問題の最重要課題のように扱った。その馬鹿げた政府のやり方のつけである。 
   ( 以上、素人の一有権者の意見として書きました。)

補足:
1)ものごとの評価には、マクロとミクロの二つの視点が最低限必要である。すぐ後にある米朝会談の準備に、国務長官になるCIA長官が訪朝して綿密に打ち合わせをしたことなど、最低限考慮すべきことである。

2)国防問題なら、憲法改正と国防軍創設が、拉致問題解決の最初に考えるべきことである。米国や韓国に、北朝鮮が拉致被害者を早急に返す様に交渉の一部を依頼するのは、単に人道問題として考えているからである。

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