2018年9月9日日曜日

北朝鮮問題を「北朝鮮から核を取り除く問題」と考えている限り解決策はない

「迷走する朝鮮半島」という題で、チャネル桜の長時間番組がyoutubeにリリースされた。https://www.youtube.com/watch?v=PF3O71XtBnk 15分ほど聞いて、あまり面白くないので、コメント(最下段)を書いて視聴を中止した。なぜなら、出席者と司会者は北朝鮮問題を「北朝鮮から核を取り除く問題」と、問題を小さく限定して考えているからである。

彼らは大学入試問題を解くような感覚で、議論している。どうして日本人はこのような考え方しかできないのか? 彼らは一体何の為に議論しているのか? 入試問題を解くためなのか?評論家として飯を食うためなのか?(たいへん失礼な意見かもしれないが、あえて日本国民の一人として言わせてもらう。)

本来、北朝鮮問題でもどこの問題でも、国際問題は日本の損益や日本の防衛と安全保障の問題として考えるべきである。北朝鮮という国も、独自に自国の防衛を考え対策を立てる権利があるはずである。やっと手に入れた「安全保障の証書」である核兵器を簡単に放棄する筈がない。(補足1)日本は、それを前提に日本の安全保障を考えるべきである。

政治家はそのように問題設定して対策を考えるべきであるし、それが政治家に出来ないのなら、その理由を有権者は分析すべきである。何を言いたいか? まともな戦略家なら、核兵器は拡散する一方であり、廃止されないことを知っている。つまり、北朝鮮問題の核心は、日本がどのようにして核抑止力を手に入れるかということである。核抑止力とは、日本の軍事担当者がそのボタンを押す形の核兵器を持つということであり、それ以外ではあり得ない。

日本はそれを前提にして、今後の日本の安全保障を考えるべきである。「北朝鮮は嘘つきで、信用ならない」なんて幼稚な議論を公共の電波で流すのは、反日人間である。

私は最近、日本の右寄りに見える人たちを必ずしも日本の民族主義者だとは思わなくなった。民族主義者の振りをして、日本を破滅に追い込もうとしている人たちの可能性がある。韓国人などにヘイトスピーチを大声でやって、日本の国際的信用を落とそうとする在日韓国人と同じである。

同様に、拉致問題を騒いでいる人は、実は拉致問題など解決しないことを知っている可能性が高い。単に、拉致問題で心を痛めている日本の人たちの、精神安定のために北朝鮮を非難し、騒いでいるだけの可能性もある。拉致問題は、北朝鮮に拉致され、軍隊を持たない日本が”軍事的圧力を行使して、取り返すことが出来ない段階”で終わっている。

拉致問題は、日本の中に北朝鮮系のスパイ同然の人間がたくさんいること、それに対する対策がとれていないこと、沿岸の警備が十分でなかったことなどの問題であり、国交のない北朝鮮を非難することは第一の問題ではない。上記日本の問題の解決に動くのなら、本当に拉致問題に取り組んでいることになる。

この番組で、上記のような視点で話をしている部分があるのなら、コメントでお教えください。

2)Youtube動画に投稿したコメント;

そもそも、北朝鮮に核兵器を放棄させようとするのが間違っている。核兵器は将来広く拡散すると考えるのがまともな知性を持った人間のかんがえること。何を下らないことを議論しているのだ。つまり、日本がいかに核兵器にたいする抑止力を得るか、その方法を探るのが、日本の取るべき北朝鮮対策である。

最初からそんなこと、わかっていると思うのだが。。。そこで障害になるのが、米国である。米国は北朝鮮から「絶対に核兵器を取り除きたい」とは思っていない。米国が見ているのは日本である。日本をいかに非核国としておくか、それが米国の考えていることである。もし、ロシアが日本に核保持をさせるのなら、北方4島なんか取り戻すことなんかどうでも良い。

ただ、それは米国との関係において非常に大きな経済的困難を伴う。そこで一番良いのは、米国の核をいかに日本と共有する体制を実現するかである。ロシアはその取引材料として利用すべきだ。(もちろん、日露の関係はそれができる方向で改善すべきである。それは日本の利益として残る。)

補足:

1)北朝鮮は多くの困難を克服して、核武装に成功した。それは、北朝鮮国家の視点に経てば立派なことである。核兵器は、防衛に役立つ限り世界に拡散するが廃絶はされない。日本は、北朝鮮の核武装は日本に核武装するチャンスを与えてくれたと思うべきである。日本が核武装すれば、中国は騒ぐだろう。「一人前の国家に日本がなれば、きっと長い歴史の中で先生役であった貴国と、良い関係が結べます」と説得すべきである。
面白い記事があったので引用します。ただ、筆者の田中宇氏の考えは間違っていると思う。http://tanakanews.com/g1024japan.htm

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