2019年6月29日土曜日

米国トランプ大統領の記者会見に見る民主主義

今日、G20首脳会議が終わった。NHKは、議長国日本の安倍総理と、米国トランプ大統領の記者会見を放送した。その様子を見て、大きな差を見出した人は多いだろう。私もその一人である。

安倍総理は、全体説明の後、4人ほどの内外の記者の質問に答えて、5分ほど予定時間を余らせて席を去った。日本人記者の質問は総合的なもので、答えの内容も具体性に欠け、それを視聴しても新たな情報量は極めてすくない。

一方、トランプ大統領の記者会見は、早い英語とわかりにくい同時通訳のためか、年寄りにはその内容は理解しにくいものだった。ただ、優に30人を超える記者の質問は、30分以上放送時間を延長しても終わる気配がなかった。答弁の途中で質問者から追加や確認の質問が入るが、それにも全て答える。

記者には有権者に代わって質問をする権利が、そして大統領にはそれらに答える義務があり、途中で質問を打ち切る権利など無いようだ。有権者の知る権利を、目の前のテレビが明確に見せてくれている。

日本では、政治家は自分の持つ政治的情報をまるで餌をやるように、記者に撒き与える。記者は、それに群がる野犬のように、それを急いで口に入れる。アラース。日本には民主主義など存在しない。

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