2019年7月17日水曜日

韓国文在寅政権の対日姿勢は日本の現状を反映している

姉妹サイトで15日に投稿の記事ですが、ここに再録します。当初、書きなぐり的記事なので、ここへの掲載をためらいました。 https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12494405919.html

1)日本のネットには、韓国大統領の文在寅を笑う者や怒る記事が多い。それらは何れも、「目くそ鼻くそを笑う(に怒る)」の類に見えてしまう。あるブログ記事にコメントを書いた。

近代法治国家には考えられない韓国の対日姿勢が、何故これまで続いたのか? その原因は日本側にもある。その対日姿勢が、国際的には通用してきたということを、日本人はもっと真剣に考えるべきである。捏造した慰安婦像が世界の通説になったのにも、理由がある。(補足1)

それは、日本に国家としての存在感、威厳がないからだ。つまり、国家の体をなしていない日本の姿が、韓国という鏡に写っているのだと思う。韓国に腹を立てるのなら、日本が潰れる前に、そのエネルギーを日本の改造に使うべきだろう。(補足2)

今の日本のどこが異常か? その根本は日本文化にある。指摘したことは、その根本的欠陥が夫々の部分に具体化し反映されたものである。

2)日本の国政選挙において、一票の格差が2倍程度もあること;国会の主役が田舎の利益を代表する者達で構成されていること。この二点に先ず気付くべきである。しかし、日本国民が主権者としての尊厳を踏みにじられても、現在の支配機構に従順に従う家畜のようなら、如何ともし難い。

香港のようなデモで暴れる大学生は居ない。有名進学校の高校生たちは、医者が最高の職業だと思っている。つまり、優等生と雖も、日本の政治や歴史には無関心である。「日本の建て直しという大義」を果たす姿を、想像する自分の将来の中に発見できないのだろう。

その原因が、日本の教育のなかにもある。

明治以降、西欧列強はアジア進出を実行した。アジア各国は、それに翻弄されたと思う。アジア諸国の中で特異な存在のように見えるが、日本も例外では無かったのだろう。必死になって西欧諸国に混じって、列強の一角を占めようとしたが、そのために受け入れた西欧政治文化は未消化のママだったと思う。

おそらくその事実に日本は気づいていない。その証拠に、明治以降の日本の歴史の中で中心的役割を演じた筈の英米が、正しく記述されていないと思う。その前半部分では東アジアへの進出を企んでいた英国である。歴史を再解釈する(書き換える)のなら、英国が中心的役割を果たしただろう明治維新から始めるべきだ。日露戦争で英米の国策として勝たせてもらったことを理解していたのなら、日米戦争は無かっただろう。

まともに歴史を教えられていない日本人に、政治的に振る舞えというのは無理がある。

その結果、日本人は自分だけのことだけを考える人間になった。そして、長生きと健康が専ら日本人の関心事項になった。年寄りは、老後が不安で金は使わない。企業は、多額の利益剰余金を抱えていても、デフレが怖くて投資が出来ない。自分以外に頭とエネルギーを使う方向が発見できないのである。それは、上記進学校の高校生や、進学したあとの東大生が明確に示している。

補足:

1)これは西部邁と伊藤貫両氏の話にある通りだと思う。以下のブログの7分まで参照。(7分以降は聴いていないので、引用できない。) https://www.youtube.com/watch?v=MNNeUirop3Y

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