2019年8月6日火曜日

日本は傀儡の偽装国家だろう:横田めぐみさんの遺骨鑑定の嘘とそれへのコメント追加

2ヶ月ほど前に、記事が3年程度古くなると、ブログのマイページ内からでもキーワード検索できないことを知った。(補足1)そこで、容易に自分でもアクセスできるように、主な記事を再録している。今回の対象は、5年前に投稿した「日本政府は横田めぐみさんの遺骨鑑定について嘘の発表をしていた!!」である。今回、その件に関して少し考えた結果、その嘘にはかなり深い理由があるのではないかと思うに至った。前半は現時点での謎についての考察について、後半に前回記事を再録する。

1)5年前の記事(表題の後半部分)は、「骨を普通に火葬すれが、DNAがリン酸酸化物やNOxやCOx(x=1又は2)などのガスなどになり、DNA分析など不可能だ」と云う化学の常識を書いただけなのだ。

この単純な捏造がNature誌によって指摘されたのだが、それを簡単な質疑だけで済ませた国会も、当事者の日本政府同様非常に腹立たしい。この日本政府のお粗末な対応の瞬間は、背景にあるもっと大きな疑惑の尻尾が現れた瞬間なのだろう。それにも関わらず、このようにアッサリと質疑を切り上げたのは、野党もこの重大な疑惑を国民から隠す共犯者だという証明になったと思う。(補足2)

つまり、日本国全体、つまり日本政府、国会、最高裁判所は、何方側も気づいてないかもしれないが、巨大な何者かの下に存在する傀儡組織であり、日本国民はヤドカリのように、その棲家を借りて生きているということである。あの事件は、それを明確に知る機会だった。 あの民主党の首藤信彦氏の質問と、それに答える町村信孝氏のやり取り(町村氏は多分外務大臣、再録文の官房長官は誤りだろう)が、大きな騒ぎに発展しなかったのは、ヤドカリの殻を形成するという虚しい職業にある人たちが、自分たちの正体がバレてしまうことを恐れた結果である。質疑の詳細は以下の記事に紹介されている。http://www.krp1982.com/nicchoukanren/rachimondai/rachimondaikokkaishinginokiji/abduction2005februaryandmarch.htm

何故なら、灰になった骨からDNA配列が検出されたという、全くの非科学的な結論が、内閣官房長官により全国民に強制された。(補足3)与野党国会議員からマスコミまでの全ての人間が、最終的に町村氏の答弁でこの件を終わりにし、その後現在まで自民党が継続して政権についている。この不健全な偽装には、深い理由がなければならない。

あのような露骨な捏造をしてまで、北朝鮮を急ぎ攻撃するネタを作ったのには、日本国家の力を超える力が働いたと考えなければ説明できない。(補足4)以下は単なる想像だが、もし例えば「小泉内閣が闇で行った北朝鮮支援の真相を、米国は諜報機関の働きで得ていて、直ちに打切らなければ、全て明らかにすると脅された」なら、日本政府はそのような捏造をするだろう。この当たりの知識は、筆者にはないので詳細は書けないが、興味ある記事があったので引用する。 https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/019395611ba6c1d464d050fed50c0e66

この一連の経緯を、どのような形で日本政府と日本議会のアーカイブとして残しているのだろうか、恐らく何年後かには焼却処分にしているのだろう。ややこしいものは全て火の中に投じることで、真相を闇の中に葬ることは、偽装国家の常だからである。因みに、あの戦争関係の重要書類なども、多くは灰となっているのだろう。

補足:

1)今まで、Googleという会社の懐の深さを信頼していたのだが、所詮営利企業であり閲覧の少ないブログにはやはり冷たいのだと思う。この記事は比較的閲覧がある方で、google でキーワード検索すると、5ページ目位に出てくる様だが、クリックすると「このサイトは未だ評価されていません」という警告メッセージが出る。その警告は、非常に腹立たしいのだが、googleには化学の専門家は居ないと考えて納得することにして、先に進むことにする。

2)加計問題などでは非常に長期に渡って政権攻撃を行った。それとは比較にならない大きな問題であるにも関わらず、幕引きは早かった。

3)閣僚の答弁とはそういう意味がある。単に野党議員個人に対する答えではない。

4)最近の統計偽装などは、比較的軽い。それでも随分と長い間野党は食い下がったし、今でもそれは継続している。しかし、遺灰からのDNA検出は、このレベルの偽装ではない。https://toyokeizai.net/articles/-/264805

以下は再掲部分:

2)北朝鮮から拉致被害者の横田めぐみさんの遺骨として送られた骨を日本政府が鑑定して、めぐみさんのものではないと結論された。そして、声だかに日本のDNA鑑定の技術の高さが報道された。しかし、今日中部地方で放送された「たかじんのそこまで言って委員会」において、内閣参与の飯島勲氏は、次のようにこの件について発言した。それらは、1)鑑定者本人がイギリスのNature誌の取材に”偽物とも本物とも言えない”と答えたこと、そして、2)その事実が広がらない様に、鑑定者の学者を隔離したこと、そして、3)それらの手配は日本の外務省が行なった、の3点である。

この発言に驚き、ネット検索をしてみたところ、その件に関して国会の外務委員会で質疑されていたことを知った。それを記したサイトは、http://deztec.jp/design/06/07/02_science.htmlである。そこでの記述によると(第162回国会 外務委員会 第4号(平成17年3月30日(水曜日))、質問者は民主党の首藤信彦氏で答弁は町村信孝氏である。国会質疑の記録はクリックしても読めない(これも変だ)ので、上記サイトに引用された文章を読むしか無い。それによると、首藤氏の質問は論理一貫しているが、外務大臣の町村信孝氏は:

「ネイチャーが立派な雑誌であるということは私も承知をしておりますが、一々の報道等には、それは必要があれば反論してもいいのですが、私どもは一々それについて言う必要はない、こう考えております。  御指摘の取材を受けた関係者に対しても、これは私ども、直接というよりは捜査当局の方から事実関係を確認したわけでございますけれども、その関係者は取材の中で、焼かれた骨によるDNA鑑定の困難性一般論を述べたにとどまっておりまして、当該鑑定結果が確定的ではないんだという旨を言及したことではないということをその方が言っておられると私どもは聞いております   いずれにいたしましても、この当該報道が今回私どもがやったこの鑑定結果に何らの影響を及ぼすものではない、私どもはそう判断をいたしております。」と答弁しているが、説得力はない。

 最初に引用したサイトによると、鑑定を担当した帝京大の吉井氏は警視庁に引き抜かれたという。これが今日のテレビ番組で飯田勲氏が「鑑定した学者を隔離した」の人事的な表現なのだろう。そして、質問した首藤信彦氏は衆議院議員選挙で落選した。

 2005年のことであり、私は仕事に集中していた為深く考えなかったが、火葬した遺骨からDNA鑑定したということに疑問をもった記憶が甦って来た。そして、上記サイトによると、Nature誌はEditorialつまり、新聞で言えば社説にあたる部分で、この鑑定に疑問を呈したという。この件、日本の研究者の声も聞こえてこなかったため、不思議だと思いながらも深く考えなかった。しかし、私の専門である化学の常識によれば、火葬すれば核酸はすべて、二酸化炭素、酸化窒素、そして、リン酸化合物(リン酸塩)になる筈である。

 この核酸の火葬による焼失は常識であり、鑑定者によって出された、横田めぐみさんのものではないという結論は、デッチあげかもしれないと思った。しかし、科学者は一般に自分の論文は、専門外の者は容易に理解できないと思っているから、逆に、専門外の分野の研究者が出した結論、つまりこのDNA鑑定には安易に口出し出来ない。ただ、上記サイトにある町村氏の説得力の無い答弁、鑑定した学者の警視庁への引き抜き、そして今回の飯田氏の発言から考えて、今はっきりと日本政府の捏造と言える。

 日本政府のこの愚かな行為は、日本政府の体質を表わしており、全ての今までの政府声明に疑いを抱かせるものである。戦中戦後の様々な出来事について、韓国や中国ともめているが、それらのことについても日本政府が事実として発表していることは国際的にも国内的にも信じられないことになる。従って、私も今後ブログ等でこれらにことについて発言しないことにする。

  一般の人は政府発表を信じているようである。例えば、ヤフーは次のサイトを拉致問題の記事を読んだ人向けに類似記事としてreferしている。http://blogs.yahoo.co.jp/tncfn946/30415411.html 化学に無知な人は、この記事にあるように火葬した骨からDNA鑑定できるという政府発表を信じてしまうのである。しかし私の記事は決してヤフーのreferenceに掲載されないだろう。

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