2019年9月17日火曜日

新しい日韓関係樹立のために日本は韓国の良識派と共闘すべきである

近現代の世界の政治は、多くの謀略で進行し、それが歴史の闇に送られる形で正当化されてきた。その嘘で固められた歴史は、事実に基づく検証に晒される時代になりつつあると思う。非常にゆっくりだが、世界の政治とそれが積み重なって作られる歴史において、事実の復権が進みつつあると思う。

現在、日韓はあたかも恒久的な反日と反韓の関係に入りつつあるようにも見える。しかし、考え方を変えれば、新しい事実に基づいた日韓関係を産み出す「産みの苦しみ」の中にあるのかもしれない。もしそうなら、日韓は新しい協力関係を、全く新しい基礎の上に作り上げることを考えて、努力すべきであると思う。

1)世界史の廻り角:

韓国民の反日感情は、捏造した日韓の歴史とその教育という反日プロパガンダを基礎に作り上げられたものである。そして、反日プロパガンダの背後に米国の支配勢力があり、彼らは世界中にそれをばらまくことに協力した。その勢力は米国を牛耳り、嘘が支配する現在の世界を作り上げた。

9.11の捏造などを含め、中東での戦争は米国支配層のシナリオで進められたことは、長年の田中宇氏のメルマガでも、以下のブログ記事でも明らかである。 https://ameblo.jp/jam512412/entry-12523577943.html 

その嘘の一つとして、韓国が日本の自民党と協力する形で作り上げたのが、数々の韓国人虐待の嘘歴史である。安倍総理が慰安婦最終合意を米国オバマ大統領により強制されたのも、その歴史の延長上にある。

この近現代の歴史は、100年ぶりに変曲点にあると思う。それを可能にしたのが、世界的な経済発展とその延長上にあるインターネット普及などである。多くの人々にとって、過去の歴史的事実へのアクセスが、時間的にも方法論的にもこの100年間に非常に容易になったのである。その流れが大きくなり、いよいよ旧世界秩序の破壊が始まっていると考えられる。(補足1)

トランプ政権の誕生も、その1ページである。その米国第一の政治は、世界の歴史を作り上げる主役の座を降りるという宣言ともとれる。田中宇氏は、それを“隠れ多極主義”と呼んでいる。この社会の大きな変化を敏感に察知したのが、今は亡き米国の戦略家ブレジンスキーである。彼は以下のように米国外交問題評議会(CFR)において発言した。

過去100年の間に世界の人類全体が政治的に目覚め、多くの不正、不平等、尊厳の無視、搾取について気づいている。それは覇権国の世界制御を困難にしつつある。その結果、過去においては100万人を殺すよりも説得制御する方が簡単だったのだが、現在では100万人を制御するよりも、殺す方が遥かに簡単である。https://www.youtube.com/watch?v=OX2o74eKvek 

このブレジンスキーの言葉は、表現は“エゲツない”が、現実を淡々と学者的に述べたに過ぎない。従って、ブレジンスキー個人を非難するのは間違いである。気付くべきは、米国外交問題評議会(CFR)とは、上記内容のような言葉を淡々と講演で述べる場であることである。この冷厳な事実を真剣に受け止めるべきである。

そして、ブレジンスキーが出した結論は、世界の歴史は廻り角にあるということである。それは彼らにとって脅威でも、我々にとっては能力次第ではあるが、歓迎すべきことなのかもしれない。

2)戦後の日韓関係は、米国覇権の下につくりあげられたものであり、真実に根ざしたものではない。そこでの日韓併合に対する理解は、上記嘘で塗り固めた古い国際秩序の基に作り上げられた、米国覇権を東アジアで確立するためのものである。 

その最初のステップは、米国からみて子飼いの李承晩を韓国大統領にしたところで始まる。李承晩は李氏朝鮮の最後の皇帝である高宗の退位を要求して投獄された。その後、特赦を受け後米国に渡り、プリンストン大学で政治学の博士号を得た。一時帰国の後米国に亡命しハワイに住む。その経歴から、反日姿勢が明確な米国の要求の通りに動く韓国人であることは明白である。

米国支配下の韓国で韓国のトップになり、済州島四・三事件での民衆虐殺などの働きをした後、1948 年8月15日に大韓民国政府樹立を宣言し、初代大統領となる。その年の10月に日本にマッカーサーを訪問している。これらが、全て米国の脚本によることは明白である。そして、その政権以降に作られた日韓併合の偽歴史は、上記世界覇権構造構築の考え方の通りに、事実を完全無視して創作された。

日韓併合の真実は、先日このブログに書いたとおりである。 https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12523706015.html

この韓国での歴史認識は、世界歴史に廻り角が来たのと同様に、廻り角にある。現在、新しい事実に基づいた日韓関係構築の産みの苦しみに、両国が直面しているという見方も可能である。

3)今朝のヤフーニュースに高英起氏(北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長)の以下のニュースが掲載されていた。この記事が今回のブログ記事を書く動機となった。

今韓国で週間ベストセラーとなっているのに、「反日種族主義」についてという題の本がある。この本は、李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大学教授ら6人の研究者が執筆したもので、植民地統治下の朝鮮半島で「日本による土地やコメの収奪はなかった」「従軍慰安婦の強制連行はなかった」などと主張しているという。

その本は、韓国で物議を醸している他、北朝鮮から猛反発を“食らっている”というのである。(補足2)しかし、この本に書かれている日韓併合は真の姿である。それは10日の記事の通りである。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12523706015.html

韓国による日韓併合に関する解釈捏造は、韓国政府が米国の応援の下に行ってきたのだろうが、それに消極的かもしれないが協力したのが、同じく米国支配下にあった日本の自民党政府である。http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/11269 世界政治の古い骨組み(world regime)に大きな変化があるのなら、今回の日韓の対立は、真理に基づく新しい日韓関係を産み落とす時の「産みの苦しみ」なのかもしれないと思う。

もしそうなら、上記本の出版は、韓国に陣痛促進剤として働く可能性が高い。新しい日韓関係を生み出すのなら、その当事者には日本も含まれる。日本はその意味を考えて、単なる嫌韓ではなく、その韓国の新しい動きに協力しなければならないと思う。当然、北朝鮮は新しい日韓にとって、さしあたり敵対する勢力である。

韓国においては、文在寅を引きずり下ろし、事実に基づいて歴史評価する政権与党が現れなければならない。それと同時に、日本にも事実に基いて歴史評価し、外交を行う、政権政党が生まれなくてはならない。 

韓国の反日、そしてそれに対する反作用としての日本に嫌韓は、米国の従来の支配層が作り上げたものである。その米国支配が終わろうとしている現在、国内政治の改革と日韓関係を含む新しい外交関係作り上げなければならない。

補足:

1)ただ、それは自動的に新世界秩序の構築が始まることではない。旧世界秩序が終わるとき、ニューヨークのツインタワーが崩壊するときに数千人が死亡したように、その数千倍数万倍の人が殺されるかもしれない。しかし、新たな世界秩序が出来上がれば、生き残った人類にとっては差し当たり恵まれた将来が来るだろう。

2)旧日本が朝鮮半島で酷いことをしたという歴史が消滅すると、日朝基本条約と日朝請求権協定を結ぶとき、その経済協力金という名称で日本に支出させる賠償金が無くなってしまうからである。

3)以前紹介した伽耶大学客員教授の崔基鎬氏の本「日韓併合 韓民族を作った日帝36年の真実(祥伝社黄金文庫、2005)」にあるように、北朝鮮の軟着陸ができれば良いが、それは李氏朝鮮が軟着陸できなかったように無理だろう。

Fox news での9.11は政府の捏造であるという説を放送している。 飛行機はビルの中に消える筈がないのに、消えている。WTC7の崩壊にも言及している。 https://www.youtube.com/watch?v=3ZRGMtvQ3eU

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