2020年2月8日土曜日

武漢コロナウイルスは生物学兵器がもれたのか?(2)

中国関連の評論家の河添恵子氏は、武漢肺炎ウイルスは武漢P4研究所から何らかのルートで漏れ出たものである可能性が非常に高いと、西欧では考えられていると言っている。つまり、武漢市の対応が遅れたのは、北京が隠蔽の方向を選択し、情報の公開の許可を出さなかったからだというのである。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=FnH_8iNbc28

 

河添氏は、新設の病院もプロパガンダのためのものだろうと言っている。少なくとも病室一つは設備を完備して、様子を世界に配信するためだろう。この種の考え方は対中国では常識的だが、日本のテレビはその考え方で情況を紹介しない。新聞にも裏にありそうなことは何も書かれない。日本も中国同様、情報が封鎖されている国のようだ。以下は、ちょっとだけ検索して出てきた欧米系の報道である。

 

ガーディアン紙によると、Zhou Xianwang(武漢市長)は、中国中央電視台のインタビューに答えて、初期の段階で適切な情報公開と適切な対応を行わなかったと非を認めている。そして、世論が望むなら辞任しても良いとしながら、「地方政府が情報を完全公開するには中央の許可が必要である。(許可を求めたが)中央の姿勢は他の件に比べて厳しいものだった。」と指摘した。

 

Zhou Xianwang wore a mask for protection as he told the Chinese state broadcaster CCTV: “We haven’t disclosed information in a timely manner and also did not use effective information to improve our work.”

He said he would resign if it helped with public opinion but pointed out the local government was obliged to seek permission before fully disclosing information about the virus, and that their response had since become “tougher than others”.

https://www.theguardian.com/science/2020/jan/27/china-coronavirus-who-to-hold-special-meeting-in-beijing-as-death-toll-jumps

 

上記河添氏の動画にあるように、中央政府が恐れたのは、生物兵器として開発していたウイルスが何らかの形で漏れた可能性であり、それが事実でありその詳細が世界に知れ渡ることだろう。その場合、習近平政権が非常に厳しい情況に追い込まれるからと推測される。

 

シンガポールの英字新聞のThe straits timesも、上記武漢市長の表明を紹介したあと、武漢市共産党幹部Ma Guoqiangの意見として、「もっと早く封鎖措置をとっていれば影響が小さく抑えられただろう」を掲載している。

https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/wuhan-mayor-says-containing-virus-still-a-severe-complex-task

中央政府も、その意見に同意しているが、武漢の市長をトカゲの尻尾切りに使うための準備だろう。

 

米国WALL STREET JOURNALも同様に、上記の武漢市長のコメントが、李克強首相が市内に到着して感染した患者や医療従事者に会ってから数時間後に、州のテレビネットワークで放送されたと書いている。

https://www.wsj.com/articles/chinas-premier-tours-virus-epicenter-as-anger-bubbles-at-crisis-response-11580109098

 

最初に武漢でこの病気の蔓延を指摘した医師8名は、当局により拘束され、その一人は中国の英雄として、亡くなった。(この件の及川氏の動画:https://www.youtube.com/watch?v=uTU0EEf1mOc)今日の妙佛DEEP MAXではこの辺を上手く解説している。

 

 

今日は気分が優れないので、中途半端だが、ここで文章を閉じる。

 

補足:

生物兵器は今後の国際紛争において、非常に有力な武器となるだろう。うまくやれば、自然発生の病気として、一つの島国の人間を完全に殺してしまう事が可能である。鍵は、強い伝染力と高い致死率、そして外部環境で簡単に死滅するウイルスだろう。半年もすれば、ウイルスは完全に無くなり、移住も可能になる。核兵器ならどこが攻撃したかは明白だし、国際的非難の嵐に耐えなければならない。それに、半減期が長い放射性物質が移住を困難にする。

朱 成虎(しゅ せいこ )は、国防大学教授で中国解放軍少将だが、日本人などを将来核兵器により全滅させることも考えるべきだと言った人である。朱さんは、同様の目的達成の武器として今は別のものを考えているだろう。朱氏はその後失脚していない。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B1%E6%88%90%E8%99%8E

 

我々が思い出すべきは、南北のアメリカ大陸の原住民の殆どを殺した西欧の武器は、銃や大砲ではなく、生物兵器として機能したコレラなどの病原菌だったことである。(ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」)

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