2020年4月1日水曜日

新型コロナ肺炎で見える日本の政治不在:付録(温熱療法)

新型コロナ肺炎で見える日本の政治不在:付録(温熱療法)(補足1)

 

1)感染症法による不便:

 

新型コロナ肺炎(COVID-19)は世界で猛威を振るっている。日本では、感染者の発表数が異常にすくないので、そのデータは国際的に信用されていない。世界各国の感染状況を掲載しているページとして有用なworldmeter (https://www.worldometers.info/coronavirus/) でも、各国のデータを表示しているところで、日本の詳細データは紹介されていない。

 

今朝のテレビでも日本の感染者数を増やしたくない理由として、感染症法に基づく「指定感染症」と検疫法の「検疫感染症」に今回の新型コロナ肺炎を指定する政令が、閣議決定されていることと関係ありそうである。つまり、日本では東京都を含め、COVID-19感染が確認された時点で、患者は入院することになっている。これでは、直ぐに病院のベッドが満杯になってしまう。

 

この肺炎に感染した場合、大凡5日ほどで症状が出始めるが、入院が必要となる程の症状を示すのは大凡20%の人たちである。つまり、その間に自己隔離をしておれば80%の人は回復するといわれている。それにも拘らず、即座入院となれば、院内感染の危険性だけでなく、将来重症者に必要となるベッドも専有してしまうことになる。https://www.youtube.com/watch?v=H1LHgyfPPQ8 (補足2)

 

従って、感染者を検出すればするほど、逆にSARS-CoV-2の味方をしてしまう可能性があるからだろう。そのような事情は、日本医事新報社の記事にも専門家の解説がある。ここでは、指定感染症から外すべきだという議論がされている。何のための感染症法なのか、訳がわからない。

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14225

 

ただ、現在厚生労働省の通達により、この感染症法に関係する措置入院は、そのような即入院措置を取らなくても良くなったと放送されていた。その通達とやらも良くわからない。

 

2)緊急事態宣言のふしぎ:

 

朝のテレビでは、安倍総理が何時伝家の宝刀である緊急事態宣言を出すかとか、小池東京都知事が東京をロックダウン(Lockdown; 都市封鎖)するのか?とか言っていた。しかし、それらには強制力などないので、欧米の非常事態宣言やロックダウンとは全く違うだろうという話がされていた。

 

つまり、欧米の元首が出す非常事態宣言と違って、首相の伝家の宝刀「非常事態宣言」には、個人や会社に移動禁止命令を出すという類の力などなく、それに基づく都道府県知事の宣言も、単に「要請」に過ぎない。この件、9日にその点を明確に書かなかったことを反省している。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2020/03/pcr.html

 

そこで言いたかったのは:

緊急事態宣言を出すのは国民が直接選んだ国家元首が出すべきである。従って、憲法に国家元首を明記し、緊急事態条項を明記するように改正すべきである。その必要性を国民に熟知させるように、一般論として議論すべきである。その努力を、戦後75年間やらないで、何をうろたえた振りをしているのか?

 

例えば米国では、大統領がGMに人工呼吸器を作れと命令を出した。国防製造法(大昔に制定された法律のようだ)を根拠に、ニューヨークで大量に必要になっている人工呼吸器数万台の製造を、自動車メーカーのGMに命じたのである。(補足3)

 

国家の緊急事態とか非常事態に対応する為には、そのような権限を持つ人間、つまり国家元首を、政治のトップとして国家に置くという憲法がなければ意味がない。そのまともな国家としての条件が無い現状では、緊急事態宣言を早期に発動しても直接的な効果はない。あるいは、逆説的な言い方だが、国家が非常事態になってもそのような言葉遊び的な法律でしか対処できないことを、国民に周知する機会としてCOVID-19に感謝すべきかもしれない。(補足4)

 

伝家の宝刀は抜かない方が良い。しかし、抜いた時には、その言葉に相応しい力がなくてはならない。勿論、副作用はあるだろうが、それを引き受ける覚悟がなければ抜けないのが、伝家の宝刀なのだ。(補足5)

 

日本国憲法の根本的欠陥は、憲法9条だけではない。憲法前文の愚かな文章と、憲法の最初の方に在るべき国家元首の条文が無いことである。国家元首については、何度も書いているが、江戸末期の倒幕と新国家建設の時に遡って、歴史を再検証する必要がある。(薩長クーデター政権による天皇の政治利用の延長上に、現在の憲法もある。)

 

3)付録(補足1):温熱療法について

 

この肺炎に感染した人のうち、入院が必要となるのは大凡20%であると書いた。そこで引用したのは、以前にも紹介したことがあるMed Cramというyoutube動画 である。そこには興味ある提案がなされている。 https://www.youtube.com/watch?v=H1LHgyfPPQ8

 

つまり、感染初期(Med Cramでは平均としての最初の5日間)の生得的免疫(自然免疫)での治癒確率を、温熱療法で増加させることで、80%ではなく90%或いはそれ以上の増加させることが可能だろうという話である。この方法は、スペイン風邪の時に実際に用いられ、かなりの成績をあげたようだ。今回のように決定的な療法がない時、各自が仮に感染したとしても、温冷浴やサウナなどを用いて入院確率を減少させるべきだろう。(ただし、持病の在る方などはお医者さんに相談してからにすべきだろう)。

 

温熱療法の一つに、神経梅毒の患者にマラリヤ原虫を注射し、マラリヤの高熱で治療するという危険な方法がある。その後、高温や低温の水に浸かることで、免疫力を増強するHydrotherapy(温冷浴療法)が、コーンフレイクで有名なケロッグ博士により発明されたという。タフト大統領や発明王エジソンの医者を務めたケロッグ博士は、1500ページにわたるHydrotherapyという本を書いたと紹介されている。

 

 

補足:

 

1)子供の頃、10円玉で江崎グリコのキャラメルが買えた。その目的の半分は、キャラメル箱の上に付属した小箱の中のおまけの玩具を集めることだった。いつの間にか、おまけが目的なのか、キャラメルが目的なのかわからなくなっていた。どうでも良い補足でした。

 

2)この動画は、あとの付録の部分で再度引用する。分かりやすい英語だが(それでも、正直に言って、英語の厚い壁を感じる)、専門用語があるので、辞書のサイトを傍らに開きながら、聞く方が良い。

 

3)人工呼吸器だが、確か米国において、枝配管で複数の患者にたいして一台で対応する工夫がなされていると、何処かで聞いた。また、獣医院や大学の獣医学科の人工呼吸器を借りることで、当座のしのぎに役立つという話も聞いた。これらの手配もすべきだろう。

 

4)今朝のNHKの国会中継では、安倍総理や高市総務大臣など大勢がマスクを付けて国会に出席していた。諸外国からは笑いの対象になるだろう。

 

5)昔、「伝家の鍵箱」の話を聞いたことがある。それは、ある旧家で、代々家長に鍵と鍵箱のセットと伴に、ある言葉が伝達されていた。それは、「どんなに考えても対策が無く、いよいよ最後の決断の時となったとき、鍵箱を開けて家宝の掛軸を読みなさい」であった。何代目かの当主が、放蕩の挙げ句破産するしか無いとなった時、その言葉を思い出して鍵を開けそれを見た。その掛軸は白紙であった。

 

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