2020年7月24日金曜日

新型コロナ:声を出さなければ社会的距離は殆ど取る必要なし

昨日、コロナ対策は原点から再考する時期だろうという記事を書いた。しかし、ほとんど読んで貰っていないので、再度重要なポイントに絞って書く。

 

京都大の宮沢孝幸准教授のyoutube動画(最下段に引用)を再び推薦したい。(補足1)宮沢さんが言っていることの要約は、完璧に防ぐことは無理なので、感染を1/100できれば1/1000に減らすことを目指すということ。それは、経済的活動をしながらでも可能であるので、長期戦になっても可能な実践的方法である。

 

重要なポイントは:

①新型コロナでもインフルエンザでも感染するのは、一定量以上のウイルスが体内に入った時である。

②微粒子状の唾液または付着した唾液を介してのみ感染するので、それを取り込まないようにする。

 

声を出さなければ、ソーシャルディスタンスはほとんど取らなくても良い。発声に伴って唾液の微粒子が放出されるので、マスクをしっかりしていれば感染は防止できる

 

声を出すと唾液微粒子を撒き散らすことの説明:

 

声を出す時、声帯は数百ヘルツで高速振動するので、唾液を微粒子にして撒き散らす。

雨粒でも地面などにぶつかった時、微粒子の水を空間に放出するのと同様。それは雨粒の水面が高速振動して微粒子を放出する様子は、次の動画の50秒付近。

 

 

 

(50秒付近左側の動画)

 

空気感染はおこらないので、声を出さなければ最悪換気の無い部屋でも大丈夫。対面で話すのは避けた方が良いが、そうなった時でもマスクをしっかり掛ければ大丈夫。(脇から空気が漏れるマスクの掛け方では、マスクをしたことにならない。)

 

アクリルの唾液防止版は、くしゃみなどとともに飛び出す唾液には有効だが、声を出した時に出る微粒子には、効果がない。

 

唾液がついている可能性のあるドアノブや手すりには触らない。触った時には忘れない内に流水或いは濡れティッシュ−などで拭く。

 

①から外出から帰宅したとき、マスクを外して、手を石鹸で洗い、顔を洗って、うがい(喉、鼻)をする。マスクの再利用はさける。(補足2)

 

 

手を洗う場面でも、30秒間各指の間や周囲を念入りに石鹸でこする必要があると指導する人が多いが、本当は主に指先を15秒ほど流水の中でこすれば良いと、京大の宮沢孝幸氏が言っている。漏れがあるといけないので、以下の動画を二回ほど見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=P_60Emw32uI&t=440s

 

注意追加: 目からの感染を考慮していないので、密閉空間ではゴーグルが良いだろう。鼻汁や痰なども非常に危険なので、落ちているティッシュには、落ちているマスク同様触らない。感染者の消化管に潜む場合もあるので、トイレの水は蓋をして流す。

 

補足:

 

1)ウイルスを対象にして長期間研究を続けた、現場の若い一流の方の意見こそ、行政に生かすべきなのだが、日本は名刺の肩書きで人選する、悪しき東アジアの文化の下にあるのが残念である。

 

2)オゾンや紫外線での滅菌は可能だろうが、研究結果がなければ用いられない。

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