2021年7月19日月曜日

歴史を修正しようと考える理想主義者の愚

民族(或いは人類でも)にとっての歴史は、個人にとっての過去の人生に似ている

 

前回の記事で、過去の歴史を掘り返すことに慎重であるべきと書いた。タイムマシンが無い以上、我々は過去を教訓に、過去を乗り越えて生きなければならない。それは個人でも国家でも同じである。そして、ポジティブな経験でも、ネガティブな経験でも同じである。

 

過去を掘り返すことは、未来への教訓とする場合にのみ意味があるのだが、その時、ポジティブな経験を破壊してしまうことや、現在を破壊してしまう可能性がある。過去を振り返るのには、それをそのまま受け入れるだけの度量と知性がなくてはならない。

 

誰でも人生において、あの時、ああすれば良かったと思う経験が多い。それを後悔するだけなら、過去は振り返らない方が良い。それは、その後の経験の良い部分はそのまま継承し、悪い経験のみ取り消す仮想的な自分の人生を想像する愚挙であることに気づかなければならない。

 

現在、多くの民族は国家という共同体を作って生きている。それを人類の世界の中で、主権国家という概念で捉え、その間での付き合いで“人類社会(国際社会)”を形成している。それは、西欧が創り出した政治文化である。勿論、「主権国家とその社会」の中に、一人前の構成員として入っているのは世界の未だ一部であるが、徐々にその方向に残りの民族も進むことが出来るだろう。

 

人類は、その枠組みを維持して今後も生きるべきだと思う。それが保守の考え方だろう。

 

2)主権国家の破壊者:グローバリストの陰謀

 

現在、主権国家体制を嫌う人たちもいる。それは長期に亘って国を持たなかった民族であり、その恩恵を受けずに世界中に散らばった人たちである。かれらの苦難の歴史は、彼らを鍛え、彼らに優秀な頭脳と自由な発想をもたらした。

 

かれらは、神を持っていたが、自分たちだけの教訓も積み重ね、神を超えた。神とは所詮人が作った民族のリーダーに過ぎないことを既に知っている。神から解き放たれた人たちには、自分(と家族)以外は信じる対象ではなく、利用する対象に過ぎない。

 

そして、世界を自分たちの支配下に置こうと考えた。その基地として選んだのが、英国であり、次に米国、そして中国へと移動する筈だっただろう。ただ、中国は独自の文化を持ち、かなり異質であり、手こずることになった。

 

彼らグローバリストの武器は理想論である。少しだけ頭の良い連中を利用するのに、理想論は都合が良い。その民族を利用するときに邪魔になるのは、本当に頭の良い少数である。それらの障害を抑え込むには、数で勝る理想論の信奉者を作り上げて、操れば良い。かれらは大衆のリーダーとなる筈だ。

 

理想論は便利だ。頭の中だけで作り上げる事ができる。その理想論に染まった者たちは、簡単に過去から自分たち民族の悪を拾い出して、その国のリーダーを追放し、その離散の民の人たちやその信奉者(グローバリスト)の手先となり、主権国家である自国の破壊のために働くだろう。

 

米国は、たっぷりある過去の血なまぐさい出来事を掘り返せば、簡単に壊れるだろう。しかし、中には手強い者も居る。

 

青年期までに頭を型にハメ込まれなかった者は、経験を積むと手強くなる。所謂プロ(或いは専門家)は、頭も体もバランスを欠いているので隙だらけだが、あのカードゲームと同じ名前の人物は、素人だけに手強い。こどもの頃の正常な感覚を70過ぎても持っているのだ。

 

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P.S. 午前三時に目が冷めた。そこで浮かんだのが上の話である。皆さんのコメントに期待する。

その切っ掛けは、HARANO TIMESさんの動画を見たからかもしれない。その動画は、2027年のパラレルワールドにタイムトラベルした人の物語である。

 

上記動画にコメントを書いた。

私のハンドル名は、Moh Korigori。Mohと言っても毛沢東の親戚ではありません。

 

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