2023年4月27日木曜日

ispaceの月面着陸失敗と月の水と信用に欠けるNASA

昨日、米国の宇宙開発会社スペースXのロケットで打ち上げられた日本の宇宙開発会社ispaceの月着陸船が、残念ながら、月着陸に失敗したようだ。https://www.youtube.com/watch?v=4EureBBc7HE

 

 

ispace社は26日、月着陸を目指した同社の月着陸船について、「通信の回復が見込まれず、月面着陸の完了が困難と判断した」と発表した。着陸作業中、降下速度の増加が確認されたことなどから、月面に衝突した可能性が高いという。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20230426-OYT1T50065/

 

月周回軌道から逆噴射で減速すると同時に高度を下げ、最終的に着陸するのだが、周回飛行中は秒速約1.7㎞(時速約6100km)という高速で飛んでいるので、そこから逆噴射(噴射口を進行方向に向けて飛行)で減速すると同時に、高度を下げ、月面の方(下方)に姿勢を変更しながら常に進行方向に燃料を噴射して減速しなければならない。

この姿勢制御と減速を一回限りのトライアルで成功させなければならないので、相当難しいだろう。姿勢を徐々に月面に対して垂直方向に向ける為に、着陸船に回転運動を与えなければならないが、回りすぎないようにまるでレールの上を沿うように行うのは至難の業に思える。(補足1)

 

月面からの高度、現在の進行方向、スピードなどをパラメータに用い、姿勢制御と逆噴射の強度を予めの計算通りに調節しながら着陸を行うだろう。担当者の失敗の理由説明に、月面からの高度を正確に観測できなかったという発言があった。これが原因のようだ。

 

ここで気になるのは、逆噴射のスタイルなので月面に近くなった最後の段階で、着陸船は月面から反射した高温ガスを浴びることになる。それが原因で、高度センサーが誤って月面の位置を認識したのではないだろうか? そうなると、姿勢制御の全てがおかしくなってしまう。

 

2019年にはイスラエル政府の月探査船が月面着陸を目指したが、途中でエンジントラブルで失敗し、月に墜落している。

 

姿勢制御において、噴射したガスとの衝突も考慮する必要があるとすれば、地表では実験が出来ないので、その技術習得は大変である。

 

 

2)アポロ計画の捏造との関連は?

 

ここで気になるのが、アポロ月面着陸の話である。これは捏造(以下の記事を補足まで読んでもらえばわかる筈)なので、50年前には月面軟着陸ができ人まで月に送り込んだという前提で、計画そのものがスタートしていると、失敗を重ねる可能性がある。NASAは、自分たちの存在意義を作り出すために嘘の上塗りをしている可能性が高いのだ。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12466515479.html

アポロ11号は月に行っていない(まとめ) | Social Chemistry (ameblo.jp)

 

ispaceCEOが、計画の目標を語るとき、「今後宇宙が大きな経済圏になり、人類が月に住むことになると思う。そこで安価に月への輸送を提供するサービスを目指している」という趣旨の発言があった。https://www.youtube.com/watch?v=YIpNq7Jw65Y (430以降)私は、そんな時代は人類に訪れないと思っている。

 

夢の無いことを言って申し訳ないが、宇宙開発は地上の政治外交を如何に有利にするかという、国家の防衛戦略上の事業であり、純粋な民間の事業ではありえない。勿論、政府からの受注を受ける民間企業は軍隊にも存在するので、存在意義そのものはあるだろうが、宇宙が新しい経済圏となるまでに人類の絶滅の方が心配されるのが現実である。

 

その宇宙が新たな経済圏となるという発言の出発点に、どうやら月に水があるとのNASAの立てた説があるようだ。NHK水野倫之解説委員の解説を、以下に少しコピペさせてもらう。https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/371374.html

 

「これまでの探査機による調査で、月の南極や北極に氷が存在する証拠。氷があれば、飲料水になり食料の現地生産も可能に。さらに電気分解すればロケットの燃料になる水素と酸素も現地で得られ地球から運ばなくても済み、コストを大幅に下げられる。

 

将来的には月面に生活圏を築くことも夢ではなくなり、月と地球の間の輸送などビジネスを行うことができるというわけ。ただまだ実際に土の中に氷や水を直接確認した例はないため、水を最初に見つけて主導権を取ろうと官民が競争を繰り広げている。」https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/371374.html

 

この話の中心にある「月に水或いは氷が存在する」という説は、アポロの月面着陸同様、インチキ説の可能性が高いと私は思う。NASAの発表は信用できない。50年前の月面着陸の嘘に始まり、彼らの発表は専ら彼らの存在意義を作り上げるためのものだと思う。

 

NASAは、宇宙人が居る言い出す機関であることを考え、十分警戒すべきである。昨年8月のニュースによると、軍産共同体とその配下が牛耳る民主党が主力の米国議会は、ナイーブな米国一般大衆を相手に宇宙人とかUFOとかのインチキ情報をバラまいて、NASAに予算を付けようとしている。

 

日刊スポーツ誌によると、「UFO:間違っていると断言もできぬ「宇宙人の乗り物」説;NASAは今秋から本格調査を開始」との表題で、そのような米国の動きを報じている。[202288844] この動きの出発点に、国防総省が発表したUFOを疑わせる動画があるという。NASAの背後に国防総省があることは明白である。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202208080000172.html

 

 

3.月に水が存在するだろうか?

 

真空の月表面に水や氷が存在するとは思えない。月の南極や北極の非常に狭い所を除いて、太陽の光があたる。太陽の熱で、氷でも蒸発してしまうだろう。太陽があたらない場所でも、氷点下150度の極地でも何億年の時間が流れれば、氷は蒸発して宇宙の果てに放出されるだろう。

 

NASAは、探査の結果、水が存在している可能性があると言っている。勿論、それは確認するまでは真実である可能性を持っている。しかし、我々はNASAと言う機関の性格を考えれば、それを鵜呑みにしてはならないと思う。https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10138_moon

 

月の生成の時に含水鉱物の圧縮により水が発生しただろう。それは地球の水も、そのようなプロセスで生成したという説が有力なので、可能性が大きい。また、実際小惑星のりゅうぐうで、含水鉱物が発見されている。(補足2)

 

その時から有限の時間(月の寿命未満)しか経過していないのだから、絶対に水が無いとは言えない。更に、地中深くに水が貯蔵されている可能性まで、私は否定しない。

 

氷からの水分子の放出(つまり蒸発)は速度論的テーマ(補足3)であり、このような話が出たときには、是非大学の化学熱力学の方はそんなことが考えられるのかどうか発信してほしいものだ。

 

上の図は、水の変化を示した図(相図)である。左下に書き込んだように、零度の氷は0C611パスカル(10万パスカルが約1気圧)の蒸気圧があり、ウィキペディアによれば氷点下50度でも数パスカルの蒸気圧がある。

 

従って、月面では太陽が当たれば、極短い時間に氷は蒸発してなくなるのである。氷は、氷点下150度の極地でも極わずかながら、有限の蒸気圧を持つ。何億年もたてば、流石に蒸発して無くなっているというのが、私の予想である。

 

月面と言えども、この我々が認知し得る世界であり、この地球上で作られた科学の知識が適用できる筈である。現在、科学よりも政治が強い。真実よりも強者のインチキが強い。真実の復権が人類に将来があるかどうかを決めるのである。

 

 

補足:

 

1)宇宙工学の素人故、予備知識なしでいい加減なことを言うのを許してもらうと、姿勢制御は、進行方向とは直角方向に首を振るように着陸船に回転運動を与えることで行うのだろう。ただ、回転を続ければ、とんでもない方向に進んでしまうことと、進行方向を軸にコマのように回転してしまうと姿勢制御できなくなるなどの困難がある。そこで、例えば、前後に4個づつ合計8個の噴射孔からのガス噴射で方向を決めるなど、かなり複雑な制御を行うのではないだろうか。

 

2)小惑星リュウグウに、含水鉱物が存在することが確認されたという。

https://www.townnews.co.jp/0301/2019/03/28/475263.html

地球上の水は、地球が出来るときに含水鉱物の圧縮加熱により出来たという説を聞いたことがある。

http://shochou-kaigi.org/interview/interview_55/

 

3)物質の物理変化を予測するのに大まかに言って二つの論理がある。それは平衡論と速度論である。平衡論は変化の方向を予測し、その成果が二番目の図(相図)である。速度論は、それらの速さ(速度)を予測する。その古典的な式で若干の予測をすると、速度の予測式にExp(-Ea/kT)という因子が含まれる。その因子から、非常に大まかだが、だいたいの温度変化が予測されるだろう。Eaは水分子が残りの氷中の他の水分子と結びついている水素結合のエネルギーであり、 kはボルツマン定数と言われる常数で、Tは絶対温度である。実際の式は、このほかに二つの状態の微視的状態の数の比が存在する。従って、凡そ温度の逆数の指数関数的に、蒸発速度は変化するだろう。平衡論的答えは簡単で、大気のない月面では、氷は平衡論的には(非常に長い時間が経てば)存在し得ない。

 

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