2023年5月20日土曜日

ロシアがウクライナ戦争に負ける可能性

以下の記事は不正確故削除します。(7月6日の記事にその旨明示)

 

昨日のブログ記事では、ポーランドやバルト諸国などがロシアの核攻撃を恐れている可能性について書いた。しかし、パトリオット迎撃ミサイルシステムを供与されたゼレンスキー大統領は、俄然戦う姿勢に満ちて来たようだ。

 

中国系youtuberのモトヤマ氏は、米NATO側とロシア及び中国側の軍事力の差は歴然としており、「ロシアはミサイルに核兵器を搭載し、迎撃の壁を突破する能力があるのだろうか」とまで言う。https://www.youtube.com/watch?v=1QK8h8xvr0U

 

 

その理由は、5月16日の早朝キエフを攻撃した6発の超音速ミサイル(キンジヤール)が全て、パトリオットに迎撃されたことである。(補足1)ニューズウィーク誌は、この事実からロシアの核兵器はそれほど怖くないと書いている。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/05/6-137.php

 

英国などウクライナ支援に熱心な国々は、ロシアの核の脅威をそれほど感じていないのかもしれない。古くからNATOの中心である米国、英国、フランスなどは、諜報活動に熱心な上に、この戦争に関する情報は殆ど共有する体制にあるだろう。

 

その結果、それらの国々は、米国やロシアの武力や武器の性能などに対する情報に通じている筈である。一方、バルト三国や東欧の国々は、諜報機関の能力が低いことのほか、それら情報共有に与っていない可能性がある。それらの違いが、ロシアに対する恐怖の差に表れたのかもしれない。

 

表題の言葉が頭に浮かんだもう一つの理由は、16日に和平調停のためにウクライナを訪問した中国の特使が、ウクライナに「領土損失を伴ういかなる提案も受け入れられない」との言葉とともに、ほとんど相手にされなかったという話である。

 

中国側は、ゼレンスキー大統領と会談したと発表しているが、ウクライナ側はそのようには発表していない。中国政治に詳しいモトヤマ氏は、中国の発表を明確に否定している。また、公表された写真にはゼレンスキー大統領は写っていない。(ウクライナ側の中央は外務大臣)

 

 

元ロシア大使の李輝を特使に、2月に発表した和平案をもってウクライナを訪問させたのは、中国の失敗だっただろう。トマホークで自信を回復した後に、ロシア側に配慮した和平案を持って、元ロシア大使が特使として行ったのでは、あまり歓迎されないのは当然だろう。

 

核ミサイルが迎撃される可能性を考えると、ロシアには核攻撃のオプションも無いかもしれない。何故なら、核兵器でウクライナを攻撃し勝利しても、全世界を制圧する軍事力が無い以上、ロシアは全世界を敵にまわし、経済的に崩壊する可能性が高い。
 

また、ロシアが仮にNATOの一角を核攻撃することになれば、自国を中心にNATOの一部を廃墟にするだけで、ロシアに勝利はない。その上、ロシアが地図から消えることになる。トマホークによるキンジャ―ルの迎撃成功が事実なら、この戦争の結果は見えたと思う。


 

終わりに: 

 

今日、東京の株式市場は高値を更新した。また、米国の株式市場も経済崩壊や第三次世界大戦のリスクを考えていないようだ。債務上限の問題も、バイデン政権が柔軟に対応することも可能になり、最終的に債務上限引き上げの法改正が行われると市場が判断しているのだろう。

 

その証拠として、様々なオプション取引で、投資家がリスク回避売買(リスクヘッジ取引)をあまり行っていないことがあげられる。詳しくは、以下の動画を視聴してください。

 

 

 

 

政治には裏と表があり、表舞台には本質が現れないことも多い。(補足2)しかし、経済には裏も表もない。株式や債権などの市場は、世界の政治情報を最も正しく表す可能性があると思う。
 

尚、筆者は政治経済の素人故、本記事の内容について責任は取りかねます。ご理解下さるようお願い致します。

 

補足:

 

1)16日のロシアのキエフ攻撃では、黒海艦隊からの巡航ミサイル9発、弾道ミサイルのイスカンデル3発、それにMIG31から発射されるキンジャール6発だった。

 

2)G7サミットと同じ日程で、欧米の主要な政治家、有力企業等団体の代表、ヨーロッパの王族・貴族など100人以上が出席し、世界に強い影響力を与える人たちが、ポルトガルのリスボンに集まっている。世界の政治や経済等広い分野について討議する完全非公開のビルダーバーグ会議である。

この会議は、年に一回開かれ、「影の世界政府」「世界の行く末を決める会議」とも云われているので、G7サミットと表と裏の関係にあるのかもしれない。 日本などは表のアクセサリーのようなもので、核廃絶を真剣に話し合うのはその日本には相応しいのだろう。

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