世界政治を主導する人たちは、自分たちの政治的経済的利益を長期に亘って確保する為に、世界を改変しようと彼らの優秀な頭脳を用いている。現在、世界のスクラップ&ビルドを、自分たち以外の民族と社会を対象に情け容赦なく実行しようとしている。所謂、グローバル化であり、その最後の局面がグレートリセットだろう。
彼らが弱者であった時には、雑多な弱い他者の力を集合させ利用するために、民主主義や人権という思想を用いることを考えた。LGBTの権利、黒人の権利、一般にマイノリティの権利の確保という論理で、弱者がいつの間にか強者に変貌するマジックを発明し、それを用いてマジョリティを思うようにコントロールし、遂にある巨大な国家全体を牛耳るまでになった。
彼らは、現在支配しているその大国を用い、短期間でこの地球上を自分たちのために整地整頓するための仕事を急いでいる。(補足1)それには情け容赦など元からありえない。ただ、その企みに気付いた勢力が自国に出現したため、自分たちの足場も固めなければならないこととなった。
以上が、ネオコンが牛耳る米国が世界人口の削減や地球上資源の長期確保などを実現しようと、インチキ論理で世界の政治支配を目指す姿である。ウクライナ戦争も新型コロナ流行も、その一環である。彼らの米国での足場を揺るがす存在とは、トランプであり、イーロンマスク だと私は考えている。ここに、ロバートケネディJr.が加わるのかどうかは、今の所分からない。(補足2)
https://www.youtube.com/watch?v=Wf4thbD_y1A
https://www.youtube.com/watch?v=HSbDMGDglvM
ネオコンの政治には様々なインチキが含まれるが、それに対抗するには単に真実を明らかにすることでよい。トランプらには連携がとれていないが、その強力な武器がある。このグレートリセットの戦争は、今関が原にある。どちらが勝つかは、大衆一般が目覚めるかどうかに係っている。
彼らネオコンの人間尊重の思想(ヒューマニズム)と、至る所で内乱に介入して自分たちの思うままに他国を乱す悪行における善悪の落差が、彼らの行いを理解困難にしてきた。マスコミを豊富な資金力で抑え、彼らの企みを暴こうとする論理を陰謀論として攻撃する方法で、この謎を隠してきた。
しかし、彼らの用いる「人間尊重」「民主主義」「人権」などの言葉は、彼らの大切な宝ではなく、それを護るための武器に過ぎないことに気付けば、その謎が簡単に解ける。一般大衆がそれに気付くには、これまでの歴史を学ぶことが大事だろう。
最近、危機管理コンサルタント丸谷元一という方のメルマガを読み、そしてそこで紹介されているラス・カサスというスペイン人神父の方が著した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」に目を通したことを切っ掛けに、上記のように彼らの企みとその論理が理解できたように思う。
ここでラス・カサス(バルトロメ―・デ・ラス・カサス、1484~1566)は、16世紀スペインが進める新大陸征服の正当性を否定し、インディオの擁護に尽くしたスペイン人聖職者である。元々征服者としてエスパニョーラ島やキューバに渡ったが、征服戦争の非道な実態を告発する側になった。
ラス・カサスの記述する西インド諸島や米大陸での、布教活動という名目で進められた征服戦争が、世界中で民主化や人権活動を掲げて、支配域を広げ利益をあげた第二次大戦後のネオコン米国の姿とそっくりなのである。つまり、彼らの人道や民主主義は本物ではない。
「エスパニョーラ島にかつて存在した諸王国について」の章に以下のような記述がある。
戦争が終わってみると、男性は全員殺されてしまっており、生き残ったのはいつも少年少女や女性、幼い子供たちであった。キリスト教徒はその生き残ったインディオを仲間うちで分配しあった。彼らは提督とよばれる無法者から受けた恩顧程度に応じて、それぞれ30人、40人、100人或いは200人のインディオを受け取った。
そのように、インディオはキリスト教徒のひとりひとりに分配されたが、その口実たるや、カトリックの信仰にかかわる事柄をインディオに教えこみ、彼らの魂を救済するためであり、その役目を総じて愚鈍且つ残忍で、欲深くかつ陋習に染まったキリスト教徒に一任することにしたのである。(52頁)
この本で紹介されているキリスト教の人たちと、現在世界の政治を動かしている人たちとは、同じ文化的ルーツをもつ。
繰り返しになるが、ヒューマニズムや法の支配、そして民主主義を看板に置きながら、他民族の内政に介入して彼らの人権を蹂躙し、自分たちの利益を追及する現在のキリスト教徒やユダヤ教徒の姿は、16世紀の新大陸でのこのスペイン人キリスト教徒の姿と重なる。
2)丸谷元人氏による日本人への警鐘と私の解釈
丸谷元人氏のメルマガに以下の記述もある。「そしてもう1つの攻撃手法、これが病原菌による攻撃なのです。コロンブスは、1529年にエスパニョーラ島という所に天然痘を持ち込んで、50万人いたインディオの大半が天然痘で死んで、50年後には2万人までになったみたいな話もあります。」
「スペイン人とかイギリス人は、こうやって南北アメリカ大陸でキリスト教の布教のような振りをして、人間としてのあらゆる尊厳を奪い、人口の9割を減らした。」
今からおよそ500年前のアメリカ大陸での話だが、現在、その新しいバージョンがこの地球で起ころうとしているように思う。
また、「これと同じ時代にスペイン人が浸透していた国があります。それが日本なのです。戦国時代、まさにポルトガル人やスペイン人らが、このころ日本にいました。彼らは、日本の一部でも同じようなことやりました」。(中略)
「日本の場合は、秀吉がバテレン禁止令を出して、家康が鎖国令を出したので助かった。ところが、家康がやったそういった鎖国とかバテレン禁止、クリスチャン禁止をやると、これがあたかも日本の侍とか日本人による、むちゃくちゃな人権侵害行為みたいになってしまったのです。」
ニカラグア地方について:
インディオたちの暮らしぶりについて、その本には以下のように書かれている。「住民たちの幸福ぶりや健やかさ、礼儀正しさや繁栄ぶり、それに人口の稠密さを余すところなく語りつくせる人はいないだろう。」
「従って、彼らは度重なるひどい迫害にもじっと耐え忍び、キリスト教徒の行う圧政や奴隷同然の酷使にも精一杯我慢していたのである。それは住民であるインディオが生まれつきおとなしく、平和を愛する人たちだったからである。」
日本人は武士が力をもっていたので、インディオのように90%が殺されるということにはならなかった。しかし、現在の日本人は500年前のニカラグアの人たちのようにナイーブに平和を愛する人になり、武士の本能を失ってしまった。
一般に、島国では支配権力が短時間に作られる。その安定した政治権力の下で、その後動物界の厳しい現実を忘れる。経済のグローバル化の中で、島国も共通の政治的場に引き出されることになった今、動物界の原則を国民多数が思い出さなければ、日本はこの地図上から消えるだろう。
長くなるのでここで終わる。近日中にでもこの本の内容について、出来れば、もうすこし紹介したい。
補足:
1)仕事を急がなければならないのは、彼らが牛耳るマスコミの情報支配におけるシェアがSNSや様々なメディアの誕生により低下したことが原因だろう。世界は狭くなり、情報の流れが多方向に自由になり、自分たちが再び単なる一つのマイノリティに戻る可能性に気付いたのだと思う。
2)本文に書くのを憚れるのだが、この三人特にロバートケネディJr.に何か起こらないか心配である。
(5/9 8:40, 2,3個所に軽微な変更あり)
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