2023年11月1日水曜日

Robert Kennedy Jr. による新しい独立宣言

 

昨日、作家で国際政治アナリストの河添恵子氏が新しい動画(ダイジェスト版)をyoutubeで公開した。世界を統一して彼らの帝国を作ろうとしている所謂グローバリストを告発したもので、この悪巧みを告発する数人の偉人の言葉を紹介した非常に優れた動画である。

https://www.youtube.com/watch?v=Pt4WhiMqXkM 

 

その動画の最初に、静止画として昨年まで言論統制が酷かったツイッターを買収し、その規制を外したイーロンマスクに対するグローバリスト当局からの警告の様子を映しだしている。ダボス会議のメンバーらしき国連の女性がインタビューに答えている様子である。

 

「私たちに従わず、言論を規制しないと、国連は制裁を発動する」、更に「私たちには守らなければならないルールがある。そして高いレベルの信頼を得ており、それは高いレベルの人間の集まりだから。それを壊そうとしているのがイーロンマスクだ。」とその女性は語っているようだ。

https://twitter.com/EndWokeness/status/1617296416392495106

 

なんと傲慢な言葉だろう!

 

この短い動画のなかで紹介された偉人の言葉の中から、一つだけフルに新聞記事から取り出して次のセクションに紹介したい。Robert Kennedy Jrが民主・共和の両党から独立して立候補の宣言をした時の言葉である。

 

河添さんの動画で紹介された部分で十分かもしれないが、R. F. ケネディJr. の考えを知る上でスピーチ全体を見ることが重要だと考えたからである。以下は、その速報版の動画である。

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=727hTYE6nC0 その宣言後に受けたインタビューの様子は以下のyoutube動画に公表されている。https://www.youtube.com/watch?v=OX8I9b5fFr8

 

河添恵子氏の動画についての話に戻る。川添氏が紹介したその他の人物は、元米FOXテレビの人気コメンテーターのTucker Carlson氏、マハティール元マレーシア首相、リビアの元指導者のカダフィ大佐、ロシアのプーチン大統領、ドイツのクリスティーン・アンダーソン議員である。

 

動画の最後の部分で、ドストエフスキーの言葉として「賢く行動するには、知性以上の何かが必要です」を紹介したのち、多極化の世界を目指すロシアの方針を紹介している。因みに「何か」とは恐らく勇気と感性だろうと私は思う。

 

そして、最後に日本の情けない主権を放棄した姿勢を批判し、「悪に立ち向かう道徳的な不屈の精神を持たない社会を恐れた」と、ドストエフスキーの姿勢を紹介している。「現在、世界はグローバリストたちの悪巧みに対する不服従の活動を進めている」という言葉で動画と閉じている。

 

 

2)ロバートケネディJr.の独立宣言

 

民主党を離れて独立候補として大統領選挙に立候補を宣言したRobert F. Kennedy Jr.の宣言を今月9日のNewsweekに掲載された原文を翻訳して以下に示す。

https://www.newsweek.com/today-i-declared-myself-independent-candidate-president-opinion-1833099 

 

今日、私はアメリカ合衆国大統領の独立候補者であると宣言しました。そしてそれに加え、私はうんざりしているすべての人々と希望を持っているすべての人々と声を合わせて、国民全体のために新たな独立宣言を作成しました。

今日、私は私たちの政府を乗っ取り私たちから利益を搾り取る企業からの独立を宣言しました。
私はウォール街、ビッグテック、大手製薬会社、大手農業会社、軍事請負業者、そして現在議員の数を20対1で上回っている彼らのロビイストからの独立を宣言しました。

私は、私たちに永遠に隣人を憎み友人を恐れるよう誘導する、金で動くメディアからの独立を宣言しました。 私は、私たちの希望を裏切り、私たちの分裂を増幅させる皮肉なエリートたちからの独立を宣言しました。

そして最後に、私は二つの政党とそれらを支配する腐敗した利権団体、そして政府職員を企業の年季奉公人に仕立て上げた怨恨と怒りそして腐敗と嘘に満ちた制度全体からの独立を宣言しました。

 

このまま放っておけば、彼らは私たちの空気、水、食料、労働力、子供たちを商品のように扱い、アメリカン・ドリームを絶望とゴミに変えることになるでしょう。

私がこれらの腐敗した権力からの独立を宣言したのは、これらの権力が、1776 年の私たちのオリジナルな独立宣言で発動された、生命、自由、幸福追求の不可侵の権利と両立しないからです。

私たちを守ってくれるはずの公的機関が営利企業に占領されているとき、どうやって命を守ることができるのでしょうか?  監視国家が権力を維持するために真実を隠し、反対意見を鎮圧しようとするとき、私たちはどうやって自由を享受できるのでしょうか?

 

そして、私たちの国の家族が借金と飢え、そして決してそれらを解消できない仕事に囚われているとき、私たちはどうやって幸福を追求できるのでしょうか?


そこで私は今日、普通の生活、未来への信念、そしてお互いの尊重を奪う腐敗の圧制からの独立を宣言しました。 そのためには、民主党からの独立とすべての政党からの独立を宣言する必要がありました。

私はこの決断を軽々しく下したわけではありません。 叔父たち、父、祖父、そして両曾祖父たち――ボストン初のアイルランド系カトリック市長John "Honey Fitz" Fitzgerald とボストン区区長Patrick Kennedy らの政党から離れるのは、私にとってつらいことです。 二人は共に私たちの名誉ある政治家系の始まりでした。

しかし、私が払う犠牲など、建国の父たちが247年前に丁度あの場所で(指さしただろう)独立宣言に署名したときに負ったリスクに比べれば取るに足らないものです。 彼らは、革命が失敗すれば最後の一人まで絞首刑に処されることを知っていた。 彼らはすべてを危険にさらすことを選択しました。

ジョン・アダムズは宣言に署名を加えた後ペンを置くと、出席者に向かってこう言った、「沈むか泳ぐか、生きるか死ぬか、生き残るか滅ぶか、今日からは私は祖国とともにある。」

 

私も今日同じ誓いを立てます。それは、すべての指導者がそうすべきであるように、党派的な忠誠や裏での駆け引きや取り引きから解放され、私の良心、私の創造主、そしてあなたたちだけに奉仕する者として、あなたたちの前に立つためです。
 

今日、私たちはアメリカ政治に新たなページをめくろうとしています。 これまでも無所属の立候補者はいた。 しかし、今回は違います。 今回は独立派が勝つのだ。
 

二大政党はほとんどのアメリカ人が立候補すら望まない候補者を擁立している。 衝撃的なことに、アメリカ人の4分の3は、バイデン大統領は効果的に統治するには高齢すぎると考えている。 トランプ大統領は複数の民事裁判と刑事裁判に直面している。 どちらも好感度は大幅にマイナス圏にある。

それが二大政党政治の現状であり、だからこそ私たちは二党の締め付けを打破する必要があるのです。 だからこそ、私たちはワシントン D.C. を支配する腐敗した権力のハンマーロック(注釈1)をこじ開ける必要があるのです。私たちはこの国を再び私たちのものにするつもりです。
 Oct 09, 2023

 

注釈1. hammerlockはレスリングで相手の片腕をその背中へねじ上げる技

 

<以下 オリジナル バージョン>

 

Today, I declared myself an independent candidate for President of the United States of America.

And more than that, I joined my voice with all the people who are fed up and all the people who are hopeful, to make a new Declaration of Independence for our entire nation.

 

Today, I declared my independence from the corporations that have hijacked our government to milk us for profit.

 

I declared independence from Wall Street, Big Tech, Big Pharma, Big Ag, the military contractors, and their lobbyists who now outnumber members of Congress 20 to 1.

 

I declared independence from the mercenary media that forever urges us to hate our neighbors and fear our friends. I declared independence from the cynical elites who betray our hope and amplify our divisions.

 

And finally, I declared independence from the two political parties and the corrupt interests that dominate them, and the entire rigged system of rancor and rage, corruption and lies, that has turned government officials into indentured servants of their corporate bosses.

 

If left unchecked, they will commoditize our air, water, food, labor, and children, and turn the American Dream into desperation and dust.

 

I declared my independence from these corrupting powers because they are incompatible with the inalienable rights that our original Declaration of Independence invoked in 1776: life, liberty, and the pursuit of happiness.

 

How can we guard life when for-profit corporations have captured the public agencies that are supposed to protect us?  How can we enjoy liberty when a surveillance state seeks to hide the truth and quash dissent to preserve its power?

 

And how can we pursue happiness when our nation's families are imprisoned by debt and hunger and jobs that will never pay the bills?

 

And so today, I declared my independence from the tyranny of corruption which robs us of affordable lives, belief in our future, and respect for one another. And to do that, I had to declare my independence from the Democratic Party and independence from all parties.

 

I haven't made this decision lightly. It is painful for me to let go of the party of my uncles, my father, of my grandfather and of both of my great-grandfathers—John "Honey Fitz" Fitzgerald, Boston's first Irish Catholic mayor, and Patrick Kennedy, a Boston ward boss, who together, launched my family's political dynasty.

 

But my sacrifice is nothing compared to the risk our founding fathers took when they signed the Declaration of Independence 247 years ago right over there. They knew that if their revolution failed, every last one of them would be hanged. They chose to place everything on the line.

 

When John Adams put his pen down after adding his signature to the Declaration, he turned to those present and said, "Sink or swim, live or die, survive or perish, from this day on, I'm with my country." I make that same pledge today, so that I may stand before you as every leader should, free of partisan allegiance and backroom wheeling and dealing, a servant only to my conscience, to my Creator, and to you.

 

Today, we are turning a new page in American politics. There have been independent candidates before. But this time is different. This time, the Independent is going to win.

 

The two major parties are fielding candidates that most Americans do not want even to run. A shocking three-fourths of Americans believe President Biden is too old to govern effectively. President Trump faces multiple civil and criminal trials. Both have favorability ratings deep in negative territory.

 

That is what two-party politics has come to, and that is why we need to break the stranglehold of the two parties. And that's why we need to pry loose the hammerlock of corrupt power over Washington D.C. We are going to make this nation ours again. Oct 09, 2023

 

補足: 河添さんの動画からのRobert Kennedy Jr.の宣言のコピーは以下の通りです。

 

私は米国大統領の独立した候補者として自分自身を宣言するためにここにいます。そして、それだけではありません。私は、私たちの国全体のため、新しい独立宣言を行なうために皆さん全てに加わってもらいたくてここにいます。私たちは、政府を乗っ取った企業からの独立を宣言します。

 

私たちは、ウォール街、ビッグテック、ビッグファーマ、ビッグアグリ、軍事請負業者、そして彼らのロビイストからの独立を宣言します。 私たちは、企業の正統性を強化する傭兵メディアからの独立を宣言します。(中略)私たちの希望を裏切り、私たちの分裂を増幅させる冷笑的エリートからの独立を宣言します。

 

私の犠牲は、建国の父が247年前に独立宣言に署名したときに取ったリスクと比較して何もありません。彼らは、彼らの革命が失敗した場合、彼らの最後の一人まで絞首刑にされることを知っていました。

 

ジョン・アダムズ が宣言に署名し、ペンを置くと、彼は出席者の方を向いて「沈むか泳ぐか、生きるか死ぬか、生き残るか滅びるか、この日から私は私の国と一緒にいます」と述べました。私は今日、同じ近いを立てます。それは全ての指導者がそうであるように、貴方たちの前に立つことが出来るようにするためです。

=== 以上===

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