2014年8月5日火曜日

ガザ地区での悲劇から学ぶこと:異文化間の同居は困難

 昨日のひるおび(CBC)というテレビ番組であるコメンテーターが、「四国には大雨が降って大変である。しかし、パレスチナのガザ地区には爆弾が降っている」という話をしていた。  このイスラエルとパレスチナの闘いはほとんど終わることはないだろう。現代の異文化間の生存競争の一つであり、この闘いから我々は国家間の本質的関係を、そして異文化の同居の困難を学ぶべきである。「命は地球より重い」という日本の常識的な言葉が如何に軽いかを教えてくれる。過去、中東はキリスト教徒とイスラム教徒との生存競争の場であった。トルコのカッパドキアは、地下の町であるが、キリスト教徒の隠れ住んだ場所である。そこに住む人々の暮らしを、過去に戻って想像すれば良い。  我々、四方を海という何よりも強固な防御空間に囲まれた地域に済む人間は、この現実を忘れがちである。しかし、海をわたった朝鮮半島や中国の住民は、その感覚を持っている。その差を、常に念頭において、国家の対外政策は進めるべきである。  特に危急の問題は移民政策や海外労働者の受け入れに対する政府の姿勢である。これは不可逆過程であり、一度決断すれば、元にもどれない。この日本国を中国に乗っ取られる危険性は、尖閣諸島問題などではなく、移民受け入れにあると思う。カナダのバンクーバーでは、現在1/4近くが中国人だそうである。中国語の看板が遠慮なくあちこちに現れ、伝統的なイギリスとフランスからなるアイデンティティーが失われつつある。そして、香港をまねて、バンクーバーはホンクーバーと影で呼ばれているそうである。

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