2020年6月1日月曜日

分断される米国とミネアポリスでの警官による黒人殺害事件

ミネアポリスでの白人警官による黒人男性の殺人事件に抗議するデモは、集団による略奪や放火行為と警官との衝突に発展している。更に、それが何故かトランプ批判と重なって全米に広がっているという。その解説を及川幸久氏が行っている。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=QxGLVzksb8s

 

今回は、及川氏の上記動画にある事件の紹介とその解説を文章にして紹介し、最後にそれに対する私の感想とちょっとした資料を示す。私の追加した内容は茶色で示す。

 

1)ミネアポリスでの白人警官による黒人男性の暴行と殺害:

 

この件、殺されたのはジョージ・フロイドさんで、車にいたところを警官に呼び止められ、降ろされたのだという。その後、その警官たちに合流したのが、実行犯のデレク・ショーバンという警官で、その動画は既に公開され見た人も多いだろう。https://www.youtube.com/watch?v=lirHz93qJ50&bpctr=1590962817

 

9分間の間首を膝で押さえつけられたフロイドさんは、その後死亡した。彼の本当の死亡原因は、この警官による暴行ではなく、持病があったからだという発表がなされたようだ。しかし、それは後にこの警官の減刑のために準備された言い訳かもしれない。

 

この不条理な事件は、誰かにより撮影されており、それが公開されたため必然的に抗議集会につながる。このタイプの運動は、このような警官の犯罪行為が出るたびに米国に発生する。それは健全な大衆の反応である。

 

ただ、今回はそこでは収まらず、群衆は暴徒化して、商店、ガソリンスタンド、警察署への攻撃、更に、略奪、放火にまで発展したという。

 

それに対して、トランプ大統領がツイッターで、殺されたジョージ・フロイドさんの冥福と、その家族の方々に対する弔意を述べる言葉の後、When the looting starts, the shooting starts. {(群衆による)略奪が始まれば、(警官による)銃撃が始まる}と書き込んだ。

 

トランプならこの種の言葉は予想可能である。この暴動を、多少の時間を使って論理的に非難するのではなく、短く警句を用いたのは無神経だったのだろう。

 

それを聞いた米国の有名人、ジミー・キンメルとかティラー・スウィフトなどの、「トランプを落選させろ」という言葉(ツウィッター上)となった。

 

ここまでくると、大衆の健全な抗議活動ではない。何か異常なものを感じる。

 

2)この事件の深層と真相?

 

及川さんの動画では、続いてこの反警察の集会と暴動についてのミネソタ州知事ティム・ワルツの言葉が、紹介された。

 

「今回の略奪や放火などの犯罪は、8割以上が州外の人間により、厳格に統制された組織が行なっている。この暴動への参加者の正体は、左翼主義者か人種差別扇動者か、もしくはその両方だろう」、更に、「これはもはやジョージ(殺された黒人の方)の死への抗議ではない。意図的に作られたケイオス(混乱)だ」と。

 

この米国のカオスは、現在、全米の各都市にまで拡大している。その規模は100人—1000人程度であり、本当のことはわからないが、それほど大きくはないようだという。及川氏は、「その背景として、警察のこれまでの残虐行為や人種差別、更に今回のロックダウンによる失業などが絡んでいるようだ」と指摘している。

 

更に、及川氏の話は、以下のような話を付け加えた。

 

この殺人を犯した警官デレク・ショーバンはトランプ支持者だという嘘、トランプの帽子を被っている合成写真、更に、4年前の大統領選では、ミネアポリスを訪問したトランプにその演台に上がって応援したという嘘の噂が、SNSに流れている、或いは流されているという。

 

ミネソタ州知事の言葉の最後の文章「これはもはやジョージの死への抗議ではない。意図的に作られたケイオスだ」という言葉と、上記嘘のSNS上での垂れ流しは、この黒人であるジョージ・フロイドさんの警官デレク・ショーバンによる殺害から、略奪や放火を含む暴動まで、最初から計画された反トランプキャンペーンではないのかと疑う。

 

私はふと、2年ほど前、トランプ批判のために、中米から大量の難民を募集して米国に向かわせた人たちを思いだした。その深層或いは真相を解説した記事http://www.world-economic-review.jp/impact/article1197.html)の以下の文章が、最近の米国の状況ではないだろうか。

 

今の米国は不法移民等を使って米国を混乱させ,自らの思い通りの無国籍で国際的ビジネスのやり易い国にしようとするジョージ・ソロス的な,グローバリストでリベラル派のユダヤ系を中心とする人々と,自らの宗教に熱心な民族派ユダヤや福音派の白人(ないし黒人,ヒスパニック)との間で分断され“見えない内戦”状態にあるようだ。

 

(6月1日午前10時;午後5:50編集;追補追加)

 

追補:中国から来日して、月刊「中国」を発行されている鳴霞さんは、この暴動が中国共産党による工作の可能性が高いと発言されている。https://www.youtube.com/watch?v=ugVthK84ntI 

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